「なー一夏その篠ノ之って女の子よ。お前の何?」
「確かにさっきの反応を見ると顔なじみだっていうのはわかるけどどういう
関係何だい。」
葉の質問に綾斗も乗っかる形で聞いた。
「ああ。あいつ篠ノ之 箒は俺が小学校で2年から4年まで一緒に剣道をしていた
幼馴染なんだ。」
「(。´・ω・)ん?待てよ。篠ノ之ってどっかで聞いたような?」
「まさか聞くけどあのISの開発者篠ノ之 束じゃないよね?」
一夏が答えると葉はその名前を聞いた後誰かを思い出そうとしていると綾斗は少し
わかりながらも聞いてみた。
「あー、正解。」
「「やっぱり!!」」
一夏が観念したように答えると2人ともそう答えた。
「しかしそれにしてもよ。5年ぐらい会っていない友達と会うってなかなかないぜ
一夏。後で会いに行ったらどうだ?」
「それは無理だよ葉。一夏は男子部とはいえ副部長だしこの学校は強豪校の一角だから間違いなく決勝進出する可能性が高いし。それに相手にうっかりこっちの情報を聞いたらたまったものじゃないよ。」
葉が提案すると綾斗がリスクを気にしてしないほうが良いと答えたのだが。
「世間話ぐらいは良いんじゃねーの。次はいつになるかわからないんだし。これも何かの縁と思えばよ。あ、ちなみにこれ部長命令な。」
良いは職権乱用をしてまで提案すると綾斗は「もういいよ。ま、こうなったら葉は聞かないしね。昼休みぐらいに会いに行くようにしたら。」
「みんな。ありがとう。」
「さてとその前に目の目の試合に集中するか。」
「確かに一回戦負けなんてしたら・・・真田先生に殺されるしね。」
「「た、確かに・・・(-_-;)」」
一夏がお礼を言うと葉は気を引き締めるために鼓舞した。すると綾斗はIFの末路を言うと一夏と葉は恐怖のあまり冷や汗が止まらなかった。
そして彼らは部員がいるところまで行きさっきのセリフを言った途端全員その意見が一致し勝つことに執念を燃やした。
そして試合が始まると葉と一夏が率いる嵐山男子剣道部は破竹の勢い(恐怖のあまり)で準決勝を勝ち抜きそして部長である唯依と副部長である山城 上総率いる女子剣道部も同じように準決勝に進出した。
すると放送所から音声が流れた。
「これより昼休憩に入ります。現在12:40分ですので13:30分までには昼ご飯を食べ終えて14:00には始めますのでそれまでに戻るようにしてください。」
アナウンスが終わると全員はそれぞれ持ってきた弁当またはそこらへんで買ってきたもので昼食を摂っている。
そして一夏は葉と綾斗に野暮を済ましてくると言い箒を探した。
暫くすると唯依達が決勝戦で戦うメンバーから少し離れた木の下で彼女を見つけた。
何やら小さく隅っこで食べているので一夏は後ろから近づきこう言った。
「箒」
たった一言それを聞いた途端箒は後ろを見てすぐに思ったのは驚愕と同時に涙が出そうになった。
あの時さよならと言われた後泣きそうになった自分。
もう会えないと思っていた男性に・・・想い人に会えたのだ。
「い・・・一夏・・・?」
「5年ぶりだな。」
「ああ」
「名簿を見た後もしかしてと思ったらよ。開会式の後の試合でお前を見たとき確信したぜ。面を付けてもお前だってわかったしな。」
「!!何故声をかけなかったのだ。」
「いやお前なんか集中してたし俺敵側だしな。こういうことはしたらいけないのはわかっているんだけどよ友達が言って来いって言ってよ。さっきの剣道なんだがよ。」
「!!」
「何があったって聞かないけどよこれだけはわかるぜ。お前が何かに押しつぶされそうだってことがさ。」
「お・・お前はどうなんだ?」
「俺はさ前に同じことがあった時こういわれたんだ。(ほかの人を頼りなさい)ってなそれで俺はよ誰かに頼ったり頼られたりして自分を強くしようって考えたんだ。」
「誰かに・・頼る。」
「いなけりゃ俺を頼れよ。誰でもない幼馴染の織斑 一夏をさ。」
「ああ」
「んじゃ食べようぜ。それってさっきの弁当屋の奴か?俺の弁当とおかず交換しながら食べないか?おいしいぜ。」
「・・・!!ああ・・・」
箒と一夏はお互い世間話しながら食事をとった。
これまでの時間を埋めるように・・・ゆっくりと
「人」とはどちらも支えあうようにしているから繋がりあえる。
そしてそれはどんな時代でも変わらない。