カオス・ストラトス   作:caose

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 少年は迷う。
 自らの罪とその意味に。


ドイツでの事件の後と演説。

 あの後一夏達は被験者たちを飛行機に乗せてスイスにある国連本部に帰還した後ドイツで行われていた実験データを本部情報部に最新鋭機である第3世代IS「シュヴァルツア・レーゲン」の設計データを御剣グループの衛星サーバーを経由して篁技研に送った後防人はそれとなくテレビをつけるとそこにはインタビューをしていた織斑 千冬が優勝に関するインタビューをしていた最中であったのだが防人はテレビを消した後今後

日本で行われるトランスフォーマーの開発工場の場所や企業の選定などで政府や関連企業はしっちゃかめっちゃかになっているだろうと思う反面外務省では各国(近隣)の苦情の対応に追われているだろうと思っていた時防人は一夏の事を思い出した。

 「(あいつあの後も考えていたからなー。

あほなことをしないようにしないとな。)」

 防人はカズキ達に居場所を教えてもらいそこに向かった。

 そこは軍の訓練場でありあらゆる武具があるためそれにあった練習や演習をする人たちもいる。

 一夏はそこにある射撃場で銃を扱っていた。

 そこの銃は弾丸は仮想式になっており実弾などがないため悪用されないという利点がある。

 防人は一夏を見ると前とは違い何か答えを探しているように感じたのだが防人はそこから去ろうと考えた。

 「(答えは自分で見つけるものだ。見つけろ一夏。自分の答えを・・・。)」

  

 

 そして彼らがスイスから日本に帰って2週間たったある日世界中である電波ジャックと同時にあることが伝えられた。

 それは一夏が最も知っているあの研究所とその内容に関するデータと画像(1部グロテスクなところ)を公開しこの研究には1部のドイツ軍と政府、IS委員会が絡んでいることを発表し映像に出ていたバーロット大尉ともう一人金髪の若い男性がおりその男性はこういった。(のちに翻訳されている)

 「私は元ゲオルグ・ダモン派の人間であり兵器開発局に所属しているマクシミリアン・ホーエンハイム階級は准将です。今回皆さんが見た映像は真実であり私もほかのものを見た1人です。何故こんなことをしたのかと疑問に思っていると思っていらっしゃいますが今しかないと私は考えたからです。ゲオルグ・ダモンは彼女らを使い捨ての駒としてそして自らの派閥の欲望を満たす性奴隷として各地の紛争地域や研究所を襲わせ用が済めば殺すかアンダーグランドに売り飛ばすという非道をここ数年繰り返し行いその金を賄賂に今の地位に就いたのです。そして私はそれに異議を申すと開発局の資料管理と言う窓際部署に就かされました。

 皆さんそのような愚行を起こす男を軍の責任者にしてよろしいでしょうか?このような実験を主導していた男をこのままにしてよいのか?

 はっきり言いましょう。・・・否であると!!

 こんな男に協力する軍上層部そして政府高官、IS委員会の面々を許すなど人として許すまじき行いだ。幸いにもこの研究所はバーロット大尉率いる義勇軍と国連軍によって制圧しそこにいた全員を捕縛することに成功した。

 私は宣言する。この研究を主導したダモンと協力した者達を一人残らずとらえ法と正義の名のもとに粛清すると誓う。

 今こそ立ち上がれドイツの民衆よ!!志同じくする兵士たちよ!!今こそ!!!

ドイツに真の正義を見せつけろ!!!!!」

 これが後の軍部革命の始まりを告げる「正義の宣誓」と呼ぶものだった。




 この世に正義があるのか?
 あるとすればそれは神のみぞが知る。

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