その日は、もしかしたらもうすぐそこかもしれません。
西暦2001年9月某日ある学会で発表があった。
IS(Infinite Stratos)
宇宙空間や海底など、人がそのままの状態では、いけない場所でも使用できるといわれる万能パワードスーツである。
機体には、ISコアと呼ばれるものを機体に搭載させることにより常時シールドエネルギーと呼ばれる膜が機体を覆い、更にその内側には絶対防御と呼ばれるシールドで守られ、拡張領域(パステロッテ)と呼ばれる格納システムでどんなものでも量子化して機体内部に入れることができる。
だがそんな万能のような姿をした機体にも1つの欠点が存在していた。
それは、「女性」しか使えないことである。
当然その時の科学者達は、1笑してその機体と理論は、否決となった。
当時の宇宙飛行士の状況は、ほぼすべてが男性であったため女性は、今とは違い圧倒的に少なかったことも1つの原因でもある。
そしてこれを作ったのは、1人の少女でありその名は「篠ノ之 束」という名前だった。
それから暫くたち、世界中である異変が起きた。
突如世界中のミサイル(核弾頭を除く)が一斉に1つの国に向けて発射されたのであった。
当時のエンジニアやハッカーなどがこれを止めようとするも結果ミサイルは発射されたのであった。無論日本は自衛隊を使って対処しようとしたが数が多く対処できないという現実があったため、もう終わりかと思っていたとき1人の女性?らしき存在が
上空で確認され更に混沌としたらしい。
まあいきなり空の上に人間がでるとそうなるわけだが、その女性?は、見たこともない機械のスーツを身に纏っていきなり猛スピードでミサイルに突撃した。
誰もが無残な最期を遂げるだろうと思った矢先そのミサイルが・・・真っ二つに両断されたのだ。しかも突然光る粒子から大型の銃が出てきて、その銃口から放たれた光であっという間にミサイルが消えたのであった。
各国は日本に無許可で戦艦・空母・新型戦闘機を投入し、鹵獲の命令を出すもそのパワードスーツは、戦闘機の速度を軽く凌駕し、戦闘機の搭乗者を無理やり機体から出されたりして無力化され戦艦・空母を撃沈され、その期待は、夕闇と同時に各国の人工衛星やレーダーからも文字道理消えたのであった。
後にこれを白騎士事件と呼びISの時代の始まりを告げるのであった。
そして西暦2002年2月某日
国連による新たな条約、俗にいうアラスカ条約が制定されISは、世界の中心になり始めた。
そして時は過ぎ西暦2003年のとある小学校
「一夏く~ん、一緒に帰ろ。」
「悪い和、掃除がもう少しで終わるから先に帰ってて。」
「じゃ、ちょっとそこで待ってるね。」
「おー分かった。」
えーと初めまして俺、織斑一夏と言います。
今俺は、姉と2人暮らしで両親は、物心が付く前にいなくなったらしい。
今しゃべっていたのは、俺の友達で原村 和(のどか)っていうんだ。
親がいなくなって離れ離れになるところを父親であり弁護士でもある恵(けい)さんが両親に頼まれて
保護者代わりになるよう手配してくれたらしく何とか一緒になることができほっとしたと姉曰くそう言ったのだ。
学費等は恵さんが何とかすると言う代わりちゃんとした生活態度で送る事と生活チェックをするという条件付きで2人暮らしを認めてくれた。
たまに和の母親が仕事がてら和と一緒にご飯を作ってくれる(なお理由は、2人の仕事が弁護士と検察官であるため事件が重なったとき情報が入らないようにするため)のだが、その時俺は母親を姉と間違ってしまいなぜか
抱きしめられて(その時胸の大きさで窒息死しかけたが。)和から頬を抓られたりしたが、概ねちゃんとした生活を送っている。
さて今俺は教室の掃除をしているのだが、真面目にやっているのは俺を除いてもう一人しかおらず後はふざけて遊ぶ奴等しかいないため掃除があんまり進んでいないという現状になっている。
そしたら「やーい男女、今日は木刀持ってきてないのかよ~{・・・これは竹刀だ}【へっお前みたいな
男女にはそんなリボンじゃなくて武器が似合うのによ≪しゃべり方も変だしよ」
男子が三人がかりで一人の女の子を囲って何か言っているが、その女子は何も言わず男子たちを睨んでいた、
女子の名前は篠ノ之 箒といって俺が姉と通っている剣道場の師範の娘である。
女子にしては昔の人のような口調で話っし剣道では同世代で負けなし(俺も連敗中)なため男子からこうされることも多少あると聞くが正直男が数人がかりで女をいじめるのは良くないと思ったので同門であることもあり
「やめろよ」と 言って止めようとするも周囲から{お前この男女のこと好きなのかよ{そういえば
こいつら一緒に帰るの見たぜ{じゃあ夫婦かよwwww}などと冷やかしが多少あったのだがそこは我慢できる
だが「へっ真面目に掃除してよへっ、馬鹿見て。。おわっ」
俺はその言葉でそいつの胸ぐらをつかみこういった。「真面目のどこがいけねーんだよ。俺からしたら何もしてねーただ女子をいじめることしかしねー手前らが馬鹿だろが!{なんだよてめー、離せよ先生に言いつけるぞ}
勝手に言ってろ」けどな俺はお前らみてーな奴らが大嫌いなんだよ!」
その後俺は先生が来るまでこの喧嘩は続くがその後そいつらの親が警察やら裁判やらと騒ぎ立てるが、ちょうど
和のお母さんが法的なことと親としての倫理をその親たちに馬鹿でも分かるように教えたあと顔を真っ赤にして
「訴えてやる」というと和の母親が検察官と言うと今度は、顔を青くして謝罪して今後このようなことが起きないように厳しくすると約束してこの話し合いはお開きとなった。
当時そこにいた先生曰はく「まるで猿にわかりやすく授業を教える教師でした。」といったらしい。
そのあと俺も和の母親からこう言われた。「いい一夏君どれだけ正しいことをしてもそれはあなたが決めた境界線それを暴力をもって証明しようとするのはあの子たちと同じ立場になるということになるのよ何が良い悪いかは他人の視点から見ることも大切なことって言うのを覚えておくことよ。」と言われるも「でも女の子を守るってところはちゃんと評価できるわよ。」と褒めてくれたこともありこれからの自分の行動をもう少し考えるきっかけになった。
そして和の母親の車に和と一緒に帰るとき篠ノ之がこっちに来てこういった。「なぜあの時助けた、後で面倒になると考えなかったのか?」
すると一夏は「何言ってんだよ、助けるのに理由なんていらないだろ。」と普通に答えてその後こういった。
「それにそのリボン似合ってるぜ。」と言われ篠ノ之は、顔を真っ赤にした。
「じゃーなまた道場で会おうぜ篠ノ之(箒だ。私のことはそう呼べ皆篠ノ之だから。)じゃ俺の事は一夏でいいぜ。姉も同じだからなそれとこいつは、原村 和っていうんだ。{篠ノ之さん私のことは、和って呼んでいいから
私も箒って呼んでもいい?}(ああ私もそう呼ぶ)じゃーなー」
そして俺たちを乗せた車は出発して家路についた。これが俺と和と箒が友達になった瞬間とその事件である。
出会いは一期一会だが友となればそれは永遠の絆となる。