カオス・ストラトス   作:caose

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 さあ戦は目の前だ


いざ戦いへ

 午後になり一夏たちは防人が指定した廃村に向かうため

輸送機でそこに向かった。(目的は演習と言う名目で)

 そして輸送機を廃村の離れた野原に着陸した後輸送機は万が一に備えて一夏たちを

下した後離陸した。

 一夏たちが防人を待っていると黒天を纏っていた一夏がレーダーに反応があることを全員に伝えた。

 「右から何か反応があります!」

 「「「「「!!!!!!」」」」」

 男性陣は防人の機体を中心にし、女性陣はISを纏ってそれぞれお互いを背中合わせにして武器を出した。

 暫くすると人影が見え構えるとその人間が何なのか分かった。

 「何だ防人さんか。脅かさないでくださいよ。」

 「何だとはなんだ。何だとは。こっちは協力する奴らを連れてきたんだぞ。」

 「協力?」

 一夏はそれが防人だとわかりほっとした後軽口を言うと防人は文句を言いながら協力者を連れてきたことを言った。

 「紹介する。今回の作戦の協力をしてくれる第666部隊の隊長をしている。」

 「アイリスディーナ・ベルンハルトだ。よろしく頼む。」

 防人の隣から出てきたのは腰まで届く金色の長髪をしたまるで氷細工の彫刻が命を与えられたかのように思うぐらいの美女がそこにいた。

 全員茫然としていると防人はため息をしながら全員にこう言った。

 「おーいお前らいくら美人だからって作戦はもう始まっているんだからシャキッとしろよ。」

 そう言われ全員が気を引き締めなおしたところで作戦の概要が説明された。

 「いいですか。この山は周りに崖がなく穏やかな斜面があるため比較的戦闘と言うよりは研究所として最適な場所なのです。ですから皆さまは東側と南側、西側の方から入り、我々はそのすきに北側にある搬出所があるトンネルから入り研究所の職員を可能な限り確保しますが何か質問は?」

 「敵の戦力と規模、それと陽動が失敗したときは?」

 アイリスディーナの作戦を聞いた後、防人は陽動の失敗と敵の数を確認してきた。

 「陽動とはいっても我々もその陽動する。つまりどちらも陽動員であると同時に内部の突入員でもあるのです。どっちに転んでも大丈夫なようにバーロット大尉と協議をして決めてみました。それと戦力ですが彼らの戦力はここ最近の世界各国の軍備拡大に伴ってこちらが使用している{中型機動戦車「カーメル」}だと思うがおそらく戦術機もあると思って向かったほうが良いな。」

 作戦を聞いた後斗貴子は彼女の説明を聞いた後ある疑問を聞いた。

 「失礼だがそちらの戦力は?」

 そう聞くとアイリスディーナは少しうつむいてこう答えた。

 「すまないが我々666部隊というよりバーロット大尉の派閥のものは対抗する派閥の中でこの研究の責任者でもあるゲオルグ・ダモンの策略でISや戦術機ではなく戦車や銃しかないという現状だ。」

 「ゲオルグ・ダモン。聞いたことがある。家の名とコネで出世した奴だと聞く。」

 この話を聞いた後全員(一夏も含む)(「ダモンってやつ、1発殴りたい」)と心の中でこう思った。

 「さてともうすぐ本隊が来る。この作戦は俺たちの双肩にかかっていると思え。」

 防人の言葉を聞いて全員は自分たちの行動が全員の今後だと自覚した後それぞれ準備に入った。

 戦いはもうすぐそこだ。

 




中型機動戦車「カーメル」
 外見は「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に出てくるMW
 武装  中距離キャノン砲*2
     ミサイルポッド*2
     小型ミサイルポッド*2
 ISや戦術機が台頭しているため支援砲撃などをするという目的で作られたのがこの兵器である。
 1人乗りで戦車よりも軽量で量産性・汎用性が高いことから配備が勧められているが性能はISを纏ってよりも低いためあまりいい顔をしない兵士が多い。

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