たった少しのことで変わることもある。
一夏と唯依が通っていいる中学校は嵐山の麓(町寄り)にありここにいる生徒は日本各地から集いあらゆる分野において秀でているか学校からの推薦で来ている。
一夏と唯依は学校の裏にある駐輪場(本来はだめだが登校時に必要な場合は
理由と距離を書類に書いて提出するとできる)に自転車を置くと構内正面にある下駄箱に行って靴を取り換えると一夏たちは二階の自分のクラスにいった。(2人は別々である。)
「おー。一夏おはよう。」
「一夏おはよう。」と2人の男の声が聞こえた。
一人は黒髪で頭にヘッドホン、頭には何やら動物の爪のようなネックレスを付けてどこか緩そうな顔をしている少年は「麻倉 葉」と言い双子の兄は出雲にある神社の神主になるため地元の中学に通いながら勉強していると聞く。
もう一人は紫色の髪をした端から見れば優男みたいで飄々とした性格をしているような少年が「天霧 綾斗」と言い一夏と同じように姉がおりたまにそういう話をしており「天霧辰明流」という古武術を習得しており2人とも一夏と同じ剣道部に在籍している。
一夏が席に着くと葉は一夏にこう聞いた。
「なあ一夏。今年の剣道の大会は俺達出れるといいな。」
「そればかりはキャプテン次第だろ?」
「でも出れるといいな。去年僕らは出場出来なかったんだから。」
葉は2年の自分たちが出れるだろうかという不満を聞くと一夏はキャプテン次第と返すと綾斗は出場したいという望みを言った。
すると「貴様らそろそろ席に着け!ホームルームを行う。」
そういったのは強面のガタイのいい教師であった。
彼の名は「真田 晃蔵」と言い一夏たちの剣道部の顧問で体育の教師でもある。
そしていつものホームルームから始まった。
そして時間は流れ放課後一夏は道場に来ていた。
部活の人数は総数67人(3年16人 2年25人 1年26人)と上に上がるにつれて減っているのはここの練習のハードさが見て取れる。
初めにストレッチした後ランニング、素振り、稽古と普通に聞こえるが量が多いため脱落者が出やすい。
「ジャー少し休憩した後。掃除と武具の整理をして解散しよっか。」
「「「・・・はい・・・。」」」
もうバテバテであるのが分かるというくらいの声のなさが見て取れる。
しかし世の中にはイレギュラーもちゃんとある。
「それにしてもキャプテンって・・・人間か?」
部員の1人が言うと全員がうなずいた。
この剣道部のキャプテンは3年のエースランクもある「鉄 一輝」と言って家はそれなりの名家であると同時に本人は実力有り、人望ありと人格もちゃんとしているのである。(既に卒業した元生徒会長と交際している。)
そして家路に行こうとしたとき唯依が裏手で待ってくれていたのだ。
「お、相変わらずの奥さんの鏡だね~一夏。」と葉がふざけて言うと一夏は「何言ってんだ。暗いから危ないって一緒になっているだけだぞ。」と答えた。
2人とも苦笑いしながら「「じゃーな」」と帰った。
一夏は唯依と一緒に家に着くのが8時少し前になり夕食後、体を動かしてから風呂に入って寝る。
これが当たり前だと思っていた。
そう・・あの日までは。
狂いし物語は今始まりを迎えた。