カオス・ストラトス   作:caose

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 武器を持つということは、奪う・奪われる覚悟を持たなければならない。
 それは自分の命を託すものだから


己の証

 あのあと緊張から脱力したあまり尿意を要してしまい、廃校舎のトイレでした

一夏はすっきりした後もう一度佑唯のところへあいさつした後あの時佑唯と一緒にいた巖谷 榮二が挨拶してきた。

 流石に強面で顔に傷があることからヤのつく人かと思ったら兵器運用の責任者と聞いてびっくりするも納得した様子で握手した。

 「なあ佑唯、俺ってそんなに怖い顔をしているか?」

 「いや何いまさら言ってんだ榮二。初見から見るとヤのつく仕事しか思わないぞ。」などと雑談と名をかたった暴言を吐いていた。

 そして一夏は隣にいる女の子が気になったので佑唯に聞いた。

 「あのー佑唯さんこの子は一体…?」

 「あー紹介するよ。私の娘で唯依というんだ。唯依、挨拶をしなさい。」

 「初めまして篁 唯依と言います。」

 一夏が聞いた女の子とは篁さんの娘である唯依というらしい。

 箒と同じ黒い髪を短くしているが当の本人とは違って何やらおとなしそうな子だったので一夏は「(こういう風だったら男にモテそうだったのになあ箒。)」と内心そう思いながら唯依を見ていた。

 「あのー私の顔に何かついてますか?」

 「イヤーその、きれいだなと思って。」

 「ふぇっ!!」

 唯依はなぜか自分の顔を見ていたので聞いたところ思わぬ答えが返ってきてびっくりしたのだ。

 「さてと一夏君。うちの娘をこう評価してくれてうれしいのだがそろそろ移動しないといけないからいいかな?」

 佑唯は一夏にそう言うと一夏も「はい」と返事してみんなと一緒に行った。

 なおその頃唯依は顔を赤くしていた。

 

 地下室は下駄箱にあるタイムカード置場の隣にあるカードリーダーに差し込まなければならないがそのカードは職員一人一人のタイムカードと自分専用のパスワード(スパイ対策用に違うパスワード{家族が人質にされたときはそれ用のパスワードと居場所の緯度と経度を入力すると警察に自動送信される仕組み})を入力しないと入れないのだが来客用のカードを一夏たちに渡して地下に通ずる階段に入った。

 しばらくは小さな照明塔が頭上に点いていただけだが、暫くすると男性用と女性用の更衣室と書かれた部屋があり左右は通路のようなものもあった。

 「さてとここから右に行くと実験室。左に行くと兵器実験の実技担当者が入る部屋があるんだ。例のあれは右の通路に行ったところにあるからそこまでいくよ。」

 篁たちと歩いていると防人は一夏と一緒に歩いている唯依を見た後佑唯達のところに行ってこう聞いた。

 「大丈夫なんですか?ばれたらどうするんです?」

 「大丈夫。この子は口が堅いしそれに一緒に暮らすとばれるのも確実だしこんなの誰も信じないよ。」

 防人の疑問は佑唯の答えで納得した。確かに男がISを動かすなんて誰も信じないだろう。

 そして実験室の扉に来てカードを差し込むと扉が開いた。

 そこにはいたるところにISや戦術機の部品等がそこら中にありきれいとは言えないところである。

 「あ、所長おはようございます!」

 「やあおはよう」

 「所長、今度の戦術機の輸出の件ですが?」

 「資料を部屋に持って行ってくれ。後で目を通す。」

 みんなそれぞれ佑唯のに挨拶したり要件を言ったりといろいろあるが全員が佑唯を信頼しているのがよくわかった。

 そして彼らはある部屋に入った。

 「さあ一夏君これが君の機体(黒天)だ。」

 「これが…俺の」

 それは何物にも縛られないという意思を持っているかのような黒一色の機体があった。

 ところどころ角ばっているところがあるがスラスターは鳥の羽のような印象を持ったものであった。

 「ねえ叔父様。あれは確か父様が設計していたISですよね。なんであの子に。あの子は男の子でしょう?」

 唯依は巖谷に確かに誰でも疑問を持つことを口にした。

 「いいかい唯依ちゃんここから先はとんでもないことが起きるからちゃんと見るんだよ。わかったね?」

 「はい!!」

 巖谷の言葉に唯依は力強く返事した。

 「じゃ一夏君機体に乗ったらフィッテイングを行うから。そうだな30分ぐらいで終わるから。」

 一夏はそのISに触れるとその機体の情報と一緒に期待が一夏を乗せるように

展開した。

 「叔父様!!ISが動いた。」

 唯依は巖谷に驚きながら聞いた。

 そしてその機体からの情報と一緒にフィッテイングが行った。

 千冬は心配そうに一夏を見ていた。

 そして30分経つと光があふれてきた。

 先程の角ばった機体が所々丸くなった装甲になっていた。

 「じゃー一夏君明日は機体の動作チェックと武器の確認をするから

もう外していいよ。」

 「ありがとうございました。」

 佑唯は一夏に明日のことを言った後一夏は黒天を外した後もう一度それを見た。

 「これからよろしくな。黒天。」

 




 強化外装ー弐参式「黒天」
 見た目は「ガンダムビルドファイターズ」に出てくる「アメイジングエクシアダークマター」
 この機体の特徴は「紫焔」と同じ換装型の機体だが近接戦寄りのタイプであるため機動力が「紫焔」よりも高い。
 また一夏用にチューンしているため完全な近接戦特化型になっている。
 武装は手持ち用の日本刀「羽彫り」
    銃剣「黒炎」
    専用換装武器「八岐牙」(見た目は「ガンダムSEED」のガンバレルに実体剣が付いたタイプ

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