カオス・ストラトス   作:caose

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 戦います。


闘い

そんな中一夏と刃更はコールド・タイガーと化した高志を止めるがために攻撃を

行おうとしていた。

 一夏はウルフクローを展開して、刃更は新たに幾つかの指輪を魔法陣から出すと

その内の一つを取ってベルトに翳した。

 『ウエポンプリーズ!』

 その音声と共に魔法陣が現れてそれに手をつっ込ませると現れたのは・・・

銃剣であった。

 『ウィザードソードガン』

 銃と剣の2つの性能を保有する其れは高い耐久性と同時に貫通力を兼ね揃えており全てにおいて信用度の高い武器である。

 「ふん!」

 刃更はそれを銃形態にして放つと弾丸はまるで引き寄せられるかのように

コールド・タイガー目がけて全弾命中した。

 『ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

 全弾命中しただけではなくその貫通力によって痛みがあるのだろう、悲鳴を

上げると刃更は高志に向けてこう言った。

 「高志!気を強く持つんだ!!ファントムはお前の魔力その物!、

制御できるはずだ。お前なら出来るだろう!?」

 そう言うとコールド・タイガーから・・・声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『あが・・・ば・・・サラ・・?』

 「高志!」

 『うぐ・・・ごが・・・・がああああああああああああ!』

 何やら呻きだしたと同時に遠吠えを上げると同時にコールド・タイガーは

手を前に翳すと巨大な氷が出てきて・・・まるで銃弾の様に回転しながら

刃更目がけて襲いかかった。

 「高志!」

 「危ない刃更!」

 一夏がそう言って刃更の前に立つとウルフクローを展開して巨大な氷を・・・

破壊したのだ。

 「お前・・・あれを・・・どうやって?」

 「へへへ、こいつには対象を凍らせることが出来るからそれを応用して

あれを破壊する事が出来たんだ。」

 「そうか・・・悪い、俺が止めるべき奴を。」

 「良いさ、けどどうするんだあいつ?」

 一夏がそう言ってコールド・タイガーに目を向けるとコールド・タイガーの

周りが何やら・・・渦を巻き始めたのだ。

 「何だ・・・あれは?」

 「まさか・・・皆ここから離れるか結界を張るんだ!突風が吹くぞ!!」

 『ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!』

 コールド・タイガーの雄たけびと同時にコールド・タイガーを中心に辺り一帯を吹き飛ばさんと言うくらいの竜巻がアリーナに・・・吹き荒れたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『うわああああああああああああ!』

 その巨大な風に結界を張っている澪と有栖は背後で悲鳴を上げる箒たちを

守るようにしているが何時まで持つか分からないのだ。

 何せ白虎をベースとして幾つもの中位精霊や悪霊を取り込ませて造られた

あの槍の強さは計り知れないからだ。

 「何よこの力!」

 「ちょっとこれは・・・想定外だねえ・・・!!」

 澪の言葉にあははと斯波は力なくそう返すが当たり前だ、人間が精霊と悪霊と

融合しただけではなく当人の力を組み合わさっているがためにその威力は段違いであった。

 「こんな力を外に出したら只じゃ済まない。」

 「その前に学園島が総動員で彼を殺すはずよ!こんな威力が街で放たれたら

最悪よ!!」

 「そんなことうちらがさせない!高志はあたしらが正気に」

 「どうやるんですかそれは!私達はここから一歩も動くことが

出来ないんですよ!?」

 万理亜の言葉にうぐと胡桃が唸っていると柚希は胡桃に向けてこう言った。

 「胡桃。」

 「何よお姉。」

 「今は刃更を信じる・・・ううん、もう刃更に託すしかない。5年前も

そうだった、力が無くて私は何も出来なかった。だからこそ私は力を

付けようとした、今度は刃更を守れるように・・・けど駄目だった。」

 「お姉・・・。」

 「私が強くなっているからって刃更も強く成ってるって考えないと

いけなかった、私は未だ刃更を・・・守ることが出来ない・・・!」

 「お姉・・・うぐ。」

 胡桃は柚希の独白に自分もそうだと思ってしまった。

 あの時力が無くてそのはけ口を刃更に押し付けてしまった、人として

助けてくれた恩を仇にして返してしまいそして・・・その相手にまたもや

助けられているという屈辱が胡桃の中で襲いかかった。

 「あたしらは・・・今まで・・・何の為に・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「くそお!何だこの風は!!」

 「この風じゃあ高志の所までいけねえ!!」

 一夏と刃更はそう言いながらこの嵐をどうやって超えるんだと思っていると・・一夏が刃更に向けてこう言った。

 「刃更!ちょっと試したいことがあるんだ!!手を貸してくれ!?」

 「一体何する気だ!?」

 「もしかしたらこの状況をひっくり返せれるかもしれないんだ!」

 「!?」

 それを聞いて刃更は驚いていた、この超常現象に立ち向かえる方法が

あるという事を聞いてどうするべきかと考えていた。

 今は正に台風の中に突撃している様なもの、此の儘何もしなかったら

被害がでかくなることと何よりも・・・ファントムに囚われた高志を

救うための作戦が思いつかない中一か八かと考えこう言った。

 「頼む!やってくれ!!」

 「任せろ!」

 一夏はそう答えるとベルトから2つのフルボトルを取り出すと新たに2つの

フルボトルを振って装填すると音声が鳴った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『サメ』・『ヘリコプター』=『BUILD ON』

 その音声が鳴ると一夏がベルトのレバーを回して現れたのは鮫とヘリコプターのデータらしき映像が見えると一夏はこう言った。

 「BUILD UP。」

 そう言ったと同時に2つの液晶が重なるように押されて現れたのは・・・紺色の体に右肩から右手にかけて鮫の頭が右手に胴体上半分右肩と合体している様な感じで鮫の頭部にはヘリコプターのジャイロ部分が付いており左肩から左手にかけては

鮫の下半身とひれが左手に、胴体は左肩に装備されるようになっていた。

 そして最後に音声が流れた。

 『ウインドハンター!〈シャーコプター〉!!イェイ!』

 すると一夏は今の自分の名称を述べた。

 「『仮面ライダー スカイハンター』、さあ、狩りの時間だ。」




 そして決着へと。

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