カオス・ストラトス   作:caose

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 変身します。


ヘンシン

一方外では・・・異変が起きた。

 「結界が・・・・!」

 「壊れていく・・・!!」

 森暮と斯波がそう呟いた瞬間に結界が砕け散った。

 それと同時に突風と吹雪が一夏達を襲った。

 「何!?」

 「吹雪!」

 澪と万理亜は突如として襲いかかってきた吹雪に驚いていると2人は

その先にいる・・・それを見て目を見開いていると胡桃と柚希は互いにこう呟いた。

 「何・・・あれ?」

 「・・・魔獣?」

 そう言った瞬間に楯無は全員に向けてこう言った。

 「皆構えて!あいつが何なのか分からないけど緊急案件として

生徒会対応案件として対応するわよ!!」

 『?!』

 楯無がそう言ってガンランスを構えると全員がISの武装を構えると斯波達も武器を構えた。

 すると刃更が一夏達に向けてこう言った。

 「楯無さん!あいつは高志です!!白虎に取り込まれています!?」

 「何ですって!」

 刃更の言葉を聞いて楯無が目を見開いて驚いていると胡桃が刃更に向けて

こう言った。

 「嘘でしょ!何で高志兄が!!」

 「多分だがあの白虎・・・まだ未完成じゃねえのか!?」

 刃更がそう言うと胡桃は目を見開いてこう返した。

 「そんな事あり得ないわよ!だってあれは四聖獣の文献を骨子にして教会から

提供された技術を投入した」

 「いや・・・あり得ない話じゃないね。」

 「斯波さん!?」

 胡桃は斯波に向けてどうしてと聞くと斯波はこう答えた。

 「あれは未だ未完成なんだよ、元々教会から提供されたのは精霊魔法を

武器に内蔵させて現代兵器をより強化させるという弦神島とかの対異形兵装を

こっちは槍や弓、剣とかに憑依させるんだけど四聖獣・・・恐らくは

高位の精霊・・・いや、多分だけどあの爺様達は表と裏両方から

アプローチして手に入れたんだろうねえ。見た感じあれは・・・悪霊が

混ざってるね、風の中位精霊にどっかの国から手に入れた魔槍に悪霊・・・まさか刃更君の事故現場から!?」

 「「!?」」

 「「「「「「?」」」」」」

 それを聞いて胡桃と柚希は目を見開いて驚くが一夏達は何だと思っていると

同時に高志・・・いや、ファントム『コールド・タイガー』を見たと同時に

『コールド・タイガー』が咆哮を上げた。

 

 

 

 ーーぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『!?』

 それを聞いて身構えると同時に『コールド・タイガー』は風と一緒に氷の塊を放ったのだ。

 「全員防御!」

 楯無の言葉と同時に全員が攻撃を始めたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「えええい!」

 胡桃はそう言って炎を出すが澪はそれ以上に強い火力の攻撃を放つと氷が溶け、柚希と斯波は刀で弾くと万理亜は魔力を拳に纏わせて弾き飛ばして砕き、

簪はミサイル、箒は腕部に内蔵されているガトリング、楯無はガンランス、そして一夏はビットと銃剣で一斉攻撃をして弾き落とすと『コールド・タイガー』は

足に風を纏うと地面に接触しない程度に浮遊して其の儘一夏達目がけて・・・

襲い掛かった。

 『!?』

 一夏達はそれを見て身構えた瞬間に・・・刃更が割って入ってブリュンヒルドで受け止めるも・・・弾き飛ばされると刃更は白竜・ファブニールを

もう一度展開し直して態勢を整えた。

 「糞!何て言う力だ!!」

 刃更がそう言うと『コールド・タイガー』は刃更を見て・・・こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ニクイ・・・ニクイ・・・ニクイ!バサラーーーー!!」

 そう言って『コールド・タイガー』は風の塊を幾つも使って放ったのだ。

 「バニシング・シフトーーーー!!」

 刃更はそう言って風の塊を全て・・・消したのだ。

 「凄い・・・。」

 胡桃はその光景を見てそう言うと楯無はナノマシンを使って

『コールド・タイガー』目がけて攻撃するがそれらは全て・・・凍ったのだ。

 「嘘!ナノマシンまで凍るなんて!!」

 「それなら・・・これで!」

 簪はそう言って荷電粒子砲で攻撃すると今度は巨大な氷の盾を出して

防御したのだ。

 「硬い!それに・・・柔軟性もある!!」

 そう言うと同時に『コールド・タイガー』は水に戻して全弾放つが

それを胡桃はさせないと言って地面を隆起させて防御した。

 「高志兄!いい加減に元に戻って!!こんなことするのが高志兄の

望みなの!?」

 胡桃はそう言うが高志は胡桃に対して・・・地面から氷の棘を出して

攻撃し始めたのだ。

 「させるかよ!」

 刃更はそれに対して胡桃を救い出して上空に飛んで行った。

 「ちょ!何であんたが!!」

 胡桃は目を見開いてそう言うが刃更は近くに降ろすとこう言った。

 「悪いがここにいてくれ・・・幼馴染にこれ以上負担は負わせねえ。」

 刃更はそう言って『コールド・タイガー』に向かって行くと刃更は機体を

解除してこう言った。

 「すみませんがここは俺に任せてくれませんか楯無さん、斯波さん、柚希。」

 「「刃更君!!」」

 「刃更!」

 3人はそれを聞いて目を見開いて驚くが刃更は魔法陣を展開して

取り出したのは・・・指輪と手の形をした装飾が施されたベルトが現れたのだ。

 「それ・・・簪ちゃんを助けるときにも使った。」

 楯無はそれを見てそう言うと刃更は斯波に向けてこう続けた。

 「斯波さん、柚希を安全なところに。皆も頼む、あいつを止めるのは

俺しかいないから。」

 そう言って全員に向けてそう言うがそれに対して・・・一夏が前に出て

こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「いや、俺も残るぜ。」 

 一夏はそう言って黒式・焔天を解除すると刃更は一夏に向けてこう言った。

 「お前何でここに!」

 「生憎だが友達にたった一人で挑ませようとするほど俺は屑に堕ちてねえし

それに・・・友達と俺は戦わすわけにはいかない。」

 そう言うと一夏は拡張領域からベルトを取り出すが刃更は一夏に向けて

こう続けた。

 「こいつは俺と高志の問題だ!お前が介入する理由が無い!!」

 「ああ無いな!だけど俺はそれでもお前を友達として守りてえんだ!!これ以上俺は・・・。」

 一夏はそう言ってあの時の事を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドイツで守れなかった少女・・・サラの事を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「俺は目の前で傷つく奴を見捨てたくないんだ、例えそれで偽善だって

言われようが俺は勝手に介入するぜ。国連軍の織斑 一夏としてじゃなくて・・・東城 刃更の親友、織斑一夏としてな。」

 一夏はそう言ってベルトを付けると刃更は全くと言ってこう続けた。

 「言っておくが・・・足手纏いになるなよ。」

 「阿保抜かせ、お前がそうなるなよ。」

 互いにそう言うと一夏はフルボトルを振ってベルトに装着すると音声が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ウルフ』・『冷蔵庫』=『BUILD・ON』

 そして刃更はベルトを装着すると音声が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『シャバダビタッチタッチトゥヘンシン!シャバダビタッチタッチトゥ

ヘンシン!!』

 「うるせえなそのベルト!」

 「うるせえ!こういう仕様何だから仕方ねえんだよ!!」

 刃更がそう言うと刃更は右手に付けてある指輪をベルトに付けると

音声が流れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『フレイム!ヒー!ヒー!ヒー!!!』

 そう言う音声と共に刃更の左側から巨大な魔法陣が現れると魔法陣が刃更に

近づきそして通っていくと姿が変わり始めたのだ。

 黒いライダースーツ

 赤い宝石の如き仮面

 胸部の同じ感じのプロテクター

 そして何よりもそのローブはまるで・・・魔法使いの様な感じであった。

 魔法使いと両腕に大型クローが装備されている銀色の戦士。

 互いに同じような感じであったが・・・運命を感じる光景であった。

 片や科学と戦争の為に生まれ

 片や魔法と希望の為に生まれ

 相反する2つが今世界を超え・・・互いに本来ならば違う世界の

主人公たちは・・・親友となって共に戦う・・・異なる仮面ライダーの戦いが

今始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「行くぜ一夏!」

 「行くぜ刃更!」




 2つのライダーが共に戦います。

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