カオス・ストラトス   作:caose

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 戦闘中です。


闘いの中

「俺の白虎の特性を呼んで俺に西に向けさせねえって言う魂胆か!

いい加減にしつけえんだよ!!」

 「手前をここで釘付けにしねえと澪達の所にいくんだろうが!」

 「当たり前だ!あいつを殺すのが俺の任務だからだ!!」

 「任務任務って・・・手前この任務その物が怪しいって思わねえのかよ!?」

 「当たり前だ!俺達勇者は昔から悪魔を撲滅するのが仕事だ!!それは例え同盟を結んだ今でも変わらねえ!?」

 最もと言って高志は刃更に向けてこう言った。

 「悪魔とつるんで俺達に敵対する裏切り者の手前を倒せれば俺や柚希、胡桃は

あの日から時間が進めれるんだ!」

 「お前!・・・まだあの時から・・・!!」

 刃更は高志を見て思い出してしまったのだ。

 今の彼はあの時多くを殺した元勇者・・・清斗と同じなんだと。

 「手前がお袋を消してあの日から俺達の時間は止まっちまった!」

 高志が思い出すのは母と過ごした優しい時間。

 「手前が出て行った時から俺達の時間は止まった!!」

 思い出すのは迅と共に里を去って行く刃更。

 「俺達の時間を取り戻すために俺はこの任務で前に!・・・

未来を手に入れるんだ!!」

 そう言ったと同時に高志は目にもとまらぬ速さで・・・上空に跳躍すると

カタパルトに降り立った。

 丁度・・・西の方角に。

 

 「しまった!」

 「唸れ!・・・白k」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そこまでだよ。」

 そう言う声が聞こえた瞬間に結界が・・・崩壊し始めたのだ。

 「何だ!?」

 「結界が!何故!?」

 解除されたんだと高志がそう言うと2人の丁度中央に当たる部分に・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・斯波の姿があったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その頃ロッカールームとアリーナと出入り口を結ぶ廊下。

 「何よ!何で結界が解除されてんのよ!?」

 「ちょっとあんたら何したのよ!?」

 「知らないわよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何?・・・結界が。」

 「何か起きたのでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「何したんだよ斯波さん?」

 高志がそう聞きながら白虎を構えると高志は精霊を飛ばすと先ずはと言って

斯波は高志に向けてこう言った。

 「先ずは僕はそもそもこの任務には納得がいかなくてね、裏世界専門の情報屋にこの依頼を頼んだストラーダ猊下の現状を調査させてもらったんだ。」

 「斯波さん!あんた無関係な奴に何この特別任務を」

 「まあ聞いてよ、僕は調査してもらって今さっきだけどメールで結果を

報告させてもらって気づいたことは2つ。先ずはストラーダ猊下は

既に出奔していて今回の討伐に対して決定権は無いどころか天界は彼を

追放させたんだ、同盟に意見したどころか謀反を企てようとしてね。既に相当数のエクソシストが彼に着いたよ、勇者もね。恐らくだけど爺様達はこの事

知っているうえでこの討伐任務に君たちを送ったんだろうね・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・刃更君を殺すために。」

 「俺が・・・一体何の目的で!」

 刃更がそう聞くと多分と斯波はこう答えた。

 「爺様達は君を追放してしまったことで天界から苦情が来て色々と

他の勇者勢からも肩身の狭い思いをしていたからストラーダ猊下の提案は

正に僥倖と言えたんだろうねえ、先代悪魔の魔王の娘を殺すだけじゃなく

裏切り者として君も抹殺すれば一石二鳥だったんだろうねえ。だから天界には

黙っていたんだろうけど君が堕天使側にいたから、然もアザゼルの直属だから

天界と悪魔側からも調査する事になって天界によれば今回の任務に対して

既にストラーダ猊下に協力した総勢49人の身柄を拘束したけど

ストラーダ猊下本人と彼の教え子であったエクソシスト637名の所在は不明。

まもなく迎えが来るからこの戦いはこれで終わりだから。それで良いよね皆は?」

 斯波がそう言って各場所にいる全員に向けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふざけないでよ・・・そんなの信じるわけない」

 『生憎だけど真実なんだよねえこれ、それとだけど君たち・・・

囲まれてるよ?』

 「「!?」」

 それを聞いて胡桃と柚希は互いにまさかと思って振り返ると

胡桃の背後にいたのは・・・ロッカールームの背後にて隠れていた簪と通用路から現れた楯無であった。

 「あんた・・・いつの間に!」

 「簪さん!どうしてここに!?」

 「御免ね成瀬さん、私・・・刃更達を守りたいから。」

 「邪魔よ、無関係者は下がりなさい。」

 「それは無理、私がここにいるのは友達を守りたいから。」

 そう言って簪は夢現を出すと胡桃はそうと言ってこう続けた。

 「なら・・・あんたも敵よね、悪魔に加担する時点であんたは人類の敵よ!」

 「友達を守れるんなら私はどんな相手だろうが敵になれるよ。」

 「簪さん!」

 澪がそう言って機体を全展開すると・・・通信が入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『もうやめて胡桃。』

 「お姉!何で止めるのよ!!こいつも!?刃更も倒せれば」

 『駄目、私達の任務は偽りだった。それに此の儘いけば私達日本の勇者勢は

間違いなく他の勇者から敵対認定される、そうなったら私達は

何処からの支援も受けてくれなくなって最終的に討伐対象にされる。』

 「そんなの言わなきゃ」

 『無理、この事は既に他の勇者勢からも目を付けられてる。こうなったら

撤退するしかない。』

 「お姉は良いの?!あいつの・・・刃更に対するお姉の想いが」

 『胡桃、前にも言ったけどこの想いは私だけの。それに私を理由にして戦うとかするのは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・私にとって屈辱。』

 「お姉・・・けど・・・けど・・・!」

 『それにここの人達は皆刃更や澪さんの事を大切にしてくれてる、

そんな人たちがいるのに私は自分たちの勝手な理屈で戦いたくない。だからここで私達はやめることが必要。』

 「けど・・・けど・・・!」

 胡桃はそう言いながら崩れ落ちるかのように足が滑って行った。

 すると通信用精霊から・・・声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『ふざけんな!』




 次回は・・・変化です。

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