カオス・ストラトス   作:caose

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 闘いの時が来た。


決戦当日

そして決戦の日、刃更達は決戦の時刻が夜9時である事から生徒会権限を利用して第4アリーナ周辺を封鎖させるように進言したのだ。

 学園長は色々と裏事情がある事を考慮し万が一に備えて武偵校からも何人かを

出撃準備させるようにしていた。

 そして高志達は港から学園島に入りIS学園に潜入したがそれは既に学園にアル

監視システムから・・・高志達を監視していたのだ。

 「お姉ちゃん、敵が入ってきたよ。それと万が一に備えて私達のISの準備も

しているって。」

 「そうね、それとだけど簪ちゃん。・・・織斑君も出撃準備させるように

伝えてくれるかしら?」

 「お姉ちゃん!彼はこの戦いって言うよりそれよりも織斑先生にこの事を

伝えた方が良いんじゃ」

 「駄目よ、織斑先生は前線から退いて久しいわ。だけど織斑君は・・・彼は

間違いなく戦闘経験があるはずよ、それも・・・人殺しもしているわ。」

 「!!・・・もしかしてこの間の敵襲してきたあのIS・・・倉持技研が

製造したけど行方不明になった織斑先生の機体・・・暮桜をベースにした発展機・・『百式』・・・篝火さんから聞いた世界で唯一のワンオフアビリティー完全再現の

第3世代。」

 「脅威ね・・・それがテロリストに渡ったとなると既に解析されている可能性が

高いわね。」

 「それにそれが2機で然も解析すると間違いなく第3世代相当機・・・

まだ出ると思う?」

 「出るわ、弦神島条約にここ最近の世界情勢の変動・・・何か起きても

不思議じゃないわ。」

 そう言って楯無は部屋から出て行って・・・自分の機体の調整に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「よく来れましたね。」

 「うんまあね、然しIS学園のアリーナって始めて来たけどこの穴・・・

何か起きたの?まるで高出力のナニカによって攻撃されたって感じだけど。」

 「ああそれですか・・・前にちょっと侵入者が来てその攻撃で穴が

開いちまって。」

 「へえ・・・君がやったんじゃないの?」

 斯波がそう聞くと刃更はあああと言ってこう続けた。

 「確かに前に一度やりましたけど・・・今じゃ任意で使えるように

なれました。」

 それを聞いて高志は・・・ぎりりと歯軋り鳴らしてこう続けた。

 「手前・・・あの時あんな事あったのにも関わらずにまだあの力を!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふざけんじゃないわよ!」

 「「「!!!」」」

 それを聞いて斯波を除いた勇者メンバーが全員で何だと目を大きく見開くと

澪が何やら怒っていた様子であった。

 「澪?」

 「澪様?」

 刃更と万理亜がどうしたんだと思っていると澪は更にこう続けた。

 「この間刃更の昔話聞いてたけど何よあんたら刃更が助けたのにそれを

まるで親の仇みたいに・・・刃更が殺したような感じで言っている様に

聞こえるけど実際に殺したのは清斗って言う人であって刃更は助けてくれたのに

アンタら何よ刃更のせいにしてあんた達自分の力不足を他人のせいにして

それで勇者?笑わせないでよアンタラよりも刃更や迅さんの方がよっぽど

勇者らしいわよ!!」

 「手前・・・よっぽど死にてえようだな!」

 高志はそう言って白虎を構えようとして斯波が・・・前に出て高志を

止めるように剣を向いた。

 「斯波さん・・・あんた何する気だよ・・・!!」

 そう言って高志は白虎を斯波に向けると斯波はこう返した。

 「まだ戦う準備は整ってないんだよ?それにさ・・・彼女の言うとおりだよ

君たちさ、もうちょっとよく考えよ?」

 「何言ってんのよ斯波さん・・・そもそもあいつが何で悪魔の方に着くのよ!

あいつは勇者なのに何でよ!!お姉の気持ちを」

 「はいはいはい、そもそも絶対条件だけど彼と迅さんはもう勇者じゃないから

関係なくなっていているし僕から見ても5年前のあの騒動で死んだ人たちは

清斗さんが殺したもんだから恨むのはお門違い。それ以前にさ、

彼の今の所属は堕天使側。恐らくこうやって向かい合っているって事は未だ

調査中かそれとも・・・既に分かってるんでしょ君は?」

 「・・・・」

 斯波の言葉を聞いて刃更は黙っていたが大体は・・・斯波の言う通りであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 実は今日の夕方ごろ

 『よう刃更、今澪についての調査が終わったぜ。』

 「それでどうでした・・・アザゼルさん。」

 刃更はアザゼルに向けてそう聞くとアザゼルはこう答えた。

 『結果でいやあ今回悪魔が関与していないって事が分かった。』

 「となると天界側の・・・ストラーダ猊下か?」

 『間違いねえだろうな、目的は悪魔の殲滅を第一とするストラーダの策略。

そしてストラーダ派の陰謀が強いだろウナ。』

 「何で・・・同盟が結んだ今もう戦う理由なんて」

 『年寄りって言うのはな刃更、変わりゆく時代に取り残されていく恐怖で相手を縛っちまうことがあるんだよ。悪魔の枢機院なんて凝り固まった思想が多いって

有名だぜ?』

 「恨みも骨髄迄染み込んでいそうですよね。」

 『まあな、それとだがその事を勇者側も知っているはずだが

何故協力したのか・・・何れは知れるだろうがな。今ミカエルがこの事に対して

教会に対して調べてる最中だ、だから一つ言っておくがな刃更、

戦うってなったら・・・容赦すんじゃねえぞ。』

 そう言って電話が切れたのだ。




 多分戦う。

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