あれから刃更達は結界の反応に対して向かわせた部隊の事情聴取を受けた後千冬が迎えに来てこう聞いた。
「何があった?結界が発動されて教員全員が慌ただしかったが・・・
一体何が起こってたのか聞きたい。」
千冬は刃更に向けてそう聞くと刃更は暫くして・・・こう答えた。
「・・・すみません・・・俺も少し整理したいことがあります。」
ですからというと千冬は暫くして・・・こう答えた。
「分かった、ならば私は聞かぬ。全く一夏もお前も色々と抱えていることが
多すぎるぞ?心配事が多すぎると禿げるぞ。」
「そ・・・其れとは何も関係ないんじゃ」
「阿保いうな、お前たちガキどもは私達大人が当てにならんのか?」
「い・・いえそんな事ありません!」
「ならば少しは頼れ、少しぐらいならば貴様らの肩にある重りを減らすことくらい造作でもない。」
千冬はそう言って目線を前に戻すのを見て刃更はこう呟いた。
「・・・ありがとうございます織斑先生。」
『おいおいおい俺はミカエルからそんな情報聞いてねえぞ!それに
そんな大事なこと会議にすら出てねえぞ!』
アザゼルが刃更の連絡を聞いて驚きながらそう言った。
今刃更は部屋の中で今回の襲撃と高志達勇者たちの事を報告してこう続けた。
「やっぱりこれって・・・天界側の独断なのか?」
『恐らくな、ミカエルの話によりゃあストラーダって言う神父と
交信できないらしいんだ。つまりそこから出る答えだが』
「・・・そのストラーダって言う神父が日本の勇者側と接触して澪の抹殺依頼を偽装して実行させたって事か?」
『ああ、ストラーダは戦果もそうだが奴はエクソシストの剣士育成部門の長。
恐らく奴の部下や弟子だった連中が澪の情報をストラーダに教えているって事も
考えられねか?』
「となると・・・天界側じゃ間違いなく共存派対対抗派の
柵がありそうですね。」
『悪魔もそうだろうな、あいつらには純潔派の枢機院が最も悪魔の中枢だ。
サーゼクス共がちゃんと舵取りしようと頑張っているがあいつらの実力も
そして・・・謀略も格上、こう言っちゃあ何だがサーゼクスだけじゃ
太刀打ちできねえから今冥界に向かわせている迅にこの事伝えておくぜ。』
じゃあなと言ってアザゼルが電話を切ると刃更は頭を抱えてこう呟いた。
「白虎・・・其れに斯波さんもいる・・・この戦いどうも
一筋縄じゃいかねえ。」
そしてアザゼルは今冥界で行動している迅に電話すると迅が出て報告すると迅はマジかよと言ってこう続けた。
『まさか斯波かよ、あの勇者の里でも爺共ですら使いこなせないあの鬼才を
外に出すなんと正気じゃねえぜ。』
「・・・そんなに強えのか?そいつ??」
『前に刃更が座敷牢に閉じ込められたって話聞いたことあるよな?』
「ああ、聞いてふざけんじゃねえって思っちまったよ。あの時里を助けた奴を
座敷牢に閉じ込める、主戦派で然も戦闘続行を提言して爺共に却下されたからって勝手にあの魔剣を使って乗っ取られて暴れて多くの人殺しておいていないからって代わりに刃更を閉じ込めるってのは頂けねえがま、俺はそのおかげでお前らを
仲間にすることが出来て良かったがな。」
ガハハハッとアザゼルは笑いながら資料整理していると迅はこう続けた。
『斯波は嘗て勇者の里で一騒動起こしてまあ死人は出なかったが
そのおかげで座敷牢送りって言う前例が出来ちまったからな。』
「・・・よく死罪にならなかったな?普通だったら即だろ?」
昔だったらと言うと迅はこう答えた。
『あいつはさっき言ったが鬼才だ、たった一戦闘で相手の癖を理解して対抗策を練っちまう間違いなくあいつは俺と一緒に戦っていたらあいつも英雄だ。』
「嘘だろおい・・・鬼才で問題児・・・とんでもねえぞもし後一つあれば
数え約万だ。」
『だが今回外に出れたって事は首輪ついているはずだ、戦闘をさせないように
契約術式で縛っているだろうが奴に関しては絶対用心でも足りねえほど
警戒するべきだ。』
そう言うと迅は報告するぞと言うと何だと聞いてこう答えた。
『先ずは冥界での状況だが前にシトリー家の次期当主の眷属が引き起こした
問題でシトリー家は今てんやわんやで残った眷属は
全員シトリー家預かりになった。』
「まああんな事になっちまったらどうしようもねえな、それで次だが」
『ああ、今やバアル家の当主候補とシークヴァイラ家の当主候補のツートップでレーティングゲームは進行中だがシークヴァイラ家の眷属の一人・・・いや一体と言ったところか・・・ディセプティコンがいた。』
「マジかよ!普通報告するべきだろうが!!」
『それとだがそっちでは機密事項だったがアメリカで奴・・・
メガトロンが出たって噂が出回ってる、裏社会でも噂になってる。』
「嘘だろ・・・問題勘弁してほしいぜ。」
アザゼルは呆れながらそう言うとそれじゃあと迅が電話を切るとアザゼルは
こう呟いた。
「これからどうなるんだ・・・この世界はよ。」
そう呟いてるが冥界では・・・未だ悪意が渦巻いていることをアザゼルは
知らない。
次回は・・・はてさて。