カオス・ストラトス   作:caose

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 出合います


幼馴染の出会い

 「一体・・・何が起きたの?」

 楯無はそう言いながらハイパーセンサーを使って槍の持ち主を特定しようとすると刃更はその槍を見てこう呟いた。

 「こいつは・・・『白虎』。」

 「バサッち~~、知ってるの~~??」

 本音がそう聞くと刃更はこう答えた。

 「ああ、こいつは」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「俺達の物だ、悪いが触れるんじゃねえぞ。」

 『!?』

 その声を聴いて全員が身構えると現れたのは・・・青いぴっちりした

スポーツスーツを着た金髪を刈り上げた青年が何処からともなく現れたのだ。

 「!一体何処から・・・!!」

 楯無はそう呟いて周りを見渡そうとすると刃更がこう答えた。

 「恐らくですが魔術で姿を晦ましてたんでしょうね、ISで辿れるのは機械的な奴だけですから。」

 刃更がそう言うと青年は『白虎』と呼ばれる槍を取るとその青年はこう答えた。

 「久しぶりだな・・・刃更。」

 「ああ・・・久しぶりだな高志。」

 刃更が青年高志に向けてそう言うが高志は敵意をむき出しにしてこう答えた。

 「悪いが俺は手前と話す義理はねえ・・・とっとと済ませてもらう!」

 高志がそう言って槍『白虎』を構えて澪目がけて・・・突進するがその間を簪が夢現で受け止めようとすると高志はそれに反応して簪の方に向きを変えるが楯無がこう言って攻撃した。

 「簪ちゃんと本音ちゃんに何しようとしているのよ!」

 そう言ったと同時にナノマシンで高志の少し前で小さな爆発を起こさせると

高志は飛び上がって回避すると刃更は高志に向けてこう言った。

 「おいマテ高志!何で攻撃しようとするんだ!!俺達にはお前らに攻撃される

理由がない!?」

 刃更がそう言うとはんと高志は鼻息荒してこう言った。

 「理由・・・そんな事すら分からなくなっちまったのか刃更!」

 「!?」

 「俺達がここに来た理由はたった一つ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・里からの命令で成瀬 澪を監視対象から抹殺対象に

変わったんだよ。」

 『!?』

 それを聞いて刃更達もだが澪も驚いていると刃更が何でと言ってこう続けた。

 「澪が抹殺対象だと・・・ふざけるな!澪は弦神島条約に則って保護対象と

なっているしそもそも里単体での決定じゃ翻らねえ!!最低でも天界側の許可状と各勢力における許可状がなけりゃあ討伐何て出来やしねえだろうが!?それに俺はアザゼルさんから何も報告が来てねえんだぞ!」

 「そんなの・・・知ったことじゃねえ!」

 そう言って高志はもう一度攻撃しようとすると刃更との間で一人中に入ると

剣1本で受け止めると刃更は糸目の青年を見て・・・目を鋭くさせてこう言った。

 「斯波さん・・・ですか?」

 「うんそうだよ、久しぶりだな刃更君。最後にあったのはあの時の事件で

座敷牢に入れられるのを見た時だから大体・・・5年位前だっけ?」

 「もう6年ですよ・・・何であんたがここに・・・!!」

 そう言って刃更は指を付けると魔法陣が現れて魔法陣から

オリジナルのブリュンヒルドを抜くと万理亜がどうしたんですかと聞いた。

 「何故武器を構えて・・・なるほどそういう意味でしたか・・・

澪様下がってください、この男はどうやら危険なようです。」

 そう言って自身も悪魔の羽を出して拳を構えるが斯波は酷いなあと言って

こう続けた。

 「折角守ってあげたのにつれないねえ、まあ色々あったけど

これは里の命令だけど今刃更君が言った言葉が真実なら・・・あの爺様方

また独断専行しようとしているね。迅さんの件で注意されたのに・・・

まあ良いや、取りあえずだけどここじゃやりにくいからさ。場所と日時を変えて

再開させよう、ここだと今でも結界周りに警察や戦闘部隊がいるから

ここは撤退しないと・・・任務が果たせないよ。」

 「・・・糞!」

 高志はそう言って槍を下すと斯波はもういいよと言うと現れたのは・・・柚希ともう一人が現れた。

 柚希とは違って深い青色の髪をポニーテールにシュシュを付けた少女が現れると刃更は嘘だろと思ってこう言った。

 「胡桃・・・なのか。」

 「気やすく呼ばないでよこの裏切り者!お姉がこの5年どういう思いで

過ごしてきたのを知らないくせに!」

 「・・・・・」

 刃更は胡桃の言葉を聞いて気まずい空気になっているとはいはいと斯波は

ぱんぱんと手を叩いてこう言った。

 「今回僕はお目付け役だけどここで戦わないでよ?この結界

あの悪魔が使った奴だから脆いよ、ここで戦えば町に被害が及ぶから

なるべく被害が出ないそうだな・・・刃更君そう言うところあるかな

ここら辺で?」

 斯波がそう聞くと何で俺だと思っていると楯無はこう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・IS学園の第4アリーナ。」

 『『!?』』

 「あそこはこの間の騒動で対入り禁止になってて工事中よ、今なら

誰も近寄らないからそこでなら。」

 それを聞くとなるほどねと言って斯波はこう言った。

 「それじゃあ1週間後、場所は学園島のIS学園第4アリーナ。時間は夜遅く、

全員それでいいかな?」

 そう聞くと高志と刃更はこう答えた。

 「問題ねえ、俺は何処だろうと・・・目標を殺せればそれでいい。」

 「・・・分かりました、従います。」

 そう言うとそれじゃあと言って転移術式が書かれた札を出すと斯波は

刃更たちに向けてこう言った。

 「それでは皆様・・・またねえ。」

 そう言って消えると結界が崩れ始めるのが分かった。

 「刃更君。」

 「すみません楯無さん・・・今は一人で考えさせてください。」

 刃更はそう言いながら崩れ始める結界を見てこう呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やっぱ逃れられねえのかな俺はあの罪から。」

 そう言ったと同時に結界が崩れて崩落していった。




 次回へと続く。

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