カオス・ストラトス   作:caose

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 戦闘です


悪魔戦

 「それでは交通網についてはこれで宜しいでしょうか?」

 「ああ、それで問題ない。」

 刃更はそれではと言って立ち去りながら隣でお菓子を食べている本音に向けて

こう言った。

 「行くぞのほほんさん、こっちは終わったから会場に戻ろう。」

 「りょ~~か~~い。」

 本音がそう言いながらポテチ食べていた両手を机の上に置かれている手拭きで

手を拭いた後刃更に付いていくような形で置いてあった資料を持って去っていった。

 今回2人はキャノンボール・ファストに備えて交通網の確認と企業用トラックが

当日入れる道路のチェックと当日の規制における問題点の解決策等を近隣の

トラック会社との打ち合わせが終わりさてとと立ち去っていくところであった。

 「これで終わったねえばさっち~~。」

 「ああそうだな、さてと会場に戻ったら手伝うぞ。会場設営の手伝いも

仕事の内だからな。」

 「ええええ、もう休もうよばさっち~~。歩き疲れたよ~~。」

 「駄目だ、まだ仕事があるんだからほらしゃきっとしろしゃきっと。」

 「ふいぇえええええ。」

 本音は嫌な顔しながらも歩こうと頑張っているのを見てへへへと刃更は

少しほほえましいなあと思って・・・楯無を吊るしあげたときの表情を思い出してぞっとしていた。

 女ってあんなに二面性が凄いんだなあって思い・・・空間が変わったのを感じた。

 「今のは・・・・危ないのほほんさん!」

 「ふぇ!?」

 本音は刃更の言葉に一体何と思っている間にも抱き着かれて其の儘飛ぶと

刃更達がいた辺りに・・・何かが地面に激突して道路が壊されたのだ。

 「な・・・・何だって・・・あいつは!」

 「ええと何々って・・・ばさっちあれ!」

 本音が指さした方向を見るとそこにいたのは・・・巨漢で筋骨隆々の

悪魔の羽で飛翔している悪魔であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お前・・・逸れか?」

 「ほお、思ったよりはやるじゃねえか・・・そいつがISか?」

 悪魔の男はそう言って刃更が展開したIS『白竜・ファブニール』を見るとへえと言ってこう続けた。

 「人間が造ったにしちゃあおもしれえが悪いな・・・手前をぶっ殺せって

お達しだ!」

 悪魔の男がそう言って拳を構えているとやばいと刃更はワールド・ゲートで

防御しようとして悪魔の男が拳で空をパンチするかのようにモーションして・・・ワールド・ゲートに何かが当たったのをがきんという音と共に聞こえた。

 「ひゃああああああああ!」

 「うぐおおおおおおおお!」

 本音と刃更が声を上げていると悪魔の男がそれを見てこう続けた。

 「へえ中々硬いな・・・だがこれならどうだよ!」

 そう言って更に攻撃を続けた。

 「こいつ・・・中距離格闘(シューティング・ファイター)タイプかよ!」

 刃更はそう言って目の前にいる悪魔の男に向けてそう言った。

 「(こういう奴って大体が体硬いし何より近接戦でもやれるかどうかが問題だ。唯一の手段となると・・・バニシング・シフトってところか・・・

けどまずは!!)」

 そう思い刃更は其の儘落ちるかのように近くの建物のわき道に降りると

本音を下すとこう言った。

 「こいつは周りに人払いの結界が張られてる!俺が通信するからのほほんさんはどっかに隠れてるんだ!」

 良いなと言うと本音は黙って頷いて其の儘立ち去っていくと良しと思って

飛翔し直すと悪魔の男はこう言った。

 「おいおいおいおい、あの嬢ちゃん持ってたままで良いんじゃねえのか?

俺が手加減してくれるチャンス不意にしてるんだぜえ?」

 「は!手加減??むしろお前じゃねえのか俺がアンタをぶっ飛ばせる機会を

逃したんだからな!!!」

 そう言うと悪魔の男は頭の血管が・・・めきりと出ると大声でこう続けた。

 「手前はここで滅茶苦茶に殺してあの娘を犯してやるよ!」

 「やってみろ筋肉ダルマが!」

 刃更はそう言って悪魔の男目がけて飛びながら・・・通信した。

 「聞こえるか澪!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『聞こえるか澪!』

 「?」

 澪は懐に入っている『赤竜・ティアマト』の待機形態である小銃を脇にある

ホルスターから抜き取った。

 これは澪の安全を考え、万が一と言う意味でアザゼルが選んだ待機形態である。

 無論小銃形態であるため発砲することが出来弾丸は堕天使の光力を基にした

人工光弾である。

 「どうしたのよ刃更、こっちはあと少しで看板の設置が終わるから

そっちもう終わったんならこっちも着いた時には終わりそうだけど」

 『そんな事聞いてる場合じゃねえよ!』

 刃更が大声で言うため一体何なのよと澪も大声で喧嘩腰になりながらそう言うと刃更はこう返した。

 『こっちは今悪魔と戦闘中なんだ!』

 「悪魔!?」

 「!?」

 それを聞いて万理亜が目を大きく見開くと刃更はこう続けた。

 『俺だけじゃない!のほほんさんも今隠しているがこいつ所かまわずだ!!

結界を解いてのほほんを回収してくれ!?それとこの事をアザゼルさんにも

伝えてくれ!』

 頼むと言って通信を切ると今のを聞いて澪と万理亜は急ごうと思って

出ていこうとすると・・・目の前に楯無があら笑えるとにこやかに

2人に向けてこう聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「今の話・・・もう少し詳しく聞かせてくれるかしら?」

 そう言いながら楯無は扇子を広げるとこう書かれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『事情聴取』と。

 

 

 

 

 

 

 「何で私たちの会話であれ出せるのかしら?」

 「不思議ですねって言うかいつ書いたんですあれ?!」

 澪と万理亜は互いにそう言いながら仕方ないと思って事情を説明した。」




 次回も戦闘です。

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