カオス・ストラトス   作:caose

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 こちらの作品では拙作の『弦神島における非日常な日々』を読めば
更に分かります。


戦いの備え

そして場所は戻って現実世界IS学園。

 現在刃更達は食堂で食事している中で今後の事を考えていた。

 「そういやだけど澪、お前キャノンボール・ファストはどうするんだ?お前学園で何か手伝うって楯無さんが言ってたけど。」

 そう聞くと澪はこう答えた。

 「ああそっちね、私は取りあえず生徒会の手伝いで観客の誘導に出場機体の

所属会社の社員さんたちの案内とかを真理亜と一緒にね。」

 「いやあ、働かざる者喰うべからずと言いますからお手伝い位は

しておかないと。」

 「そうか、真理亜聞くがな・・・妙なことはするなよ前みたいに

エロゲ入れた時には問題なくバニシングくらわすぞ。」

 「いやだなあ刃更さんまたあんな・・・ワンパターンな事しませんよ♡」

 「良し澪間違いなく頼むな。」

 「OK、確実に私が100回焼き殺すから。」

 「ひぃいいいいいいい!」

 澪から溢れ出る魔力を感じて真理亜は恐怖していると刃更はそうかと言うと

一夏を見てこう言った。

 「よう一夏。」

 「おお刃更、おはよう。皆も。」

 一夏がそう言うと背後にいた箒、唯依、レイン、ロランを見ると4人とも

挨拶した後刃更は一夏に近づくと耳打ちしてこう聞いた。

 「なア一夏聞きてえことがあるんだけよ。」

 「悪いが刃更、幾らお前でもあいつの事は」

 「いや良いわ。」

 「・・・は?」

 一夏は刃更の言葉を聞いて何でと思っていると刃更はこう続けた。

 「お前がさ、その子関連で色々と言いにくいことがあるって事は分かったからな。まあ言いてえことは言いてえときに言えば良いし俺はお前の味方だって事を言いてえだけだからさ。」

 「・・・ありがとうな刃更。」

 「おう。」

 一夏は刃更に対してお礼を言った後にさてとと席に座ってそれぞれ食事した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてその日の夜。

 下水処理場と産廃処理場の間にある殺風景な立地にあるスポーツ広場にて携帯を操作している大柄の巨漢な・・・悪魔がこう言った。

 「それで、俺はそいつを殺せば良いのか?」

 『違いますよ『ヴァルガ』、貴方の目的は魔王ウイルベルトの娘『成瀬 澪』の現在の実力を把握することです。』

 「そいつの周りには確か勇者迅の息子がいるんだろ?」

 『ええ、然も彼女は現在学園島のIS学園にいます。そこは弦神島ほどでは

ありませんが防御システムは完璧ですし対魔についても防衛は

用意してあるらしいですので手を出すというならば外界に出た時だけです。』

 「それは何時なんだ?俺は其処迄待てねえぞ?」

 『ですのでその時は既に判明しております。』

 「・・・何時だ?」

 巨漢の男性がそう聞くと電話の向こうにいる人物はこう答えた。

 『今度の日曜日です、来月執り行われる〈キャノンボール・ファスト〉の会場の下見で関係ないですが生徒会の面々もいるらしいですので。』

 「そいつら全員・・・殺していいよな?」

 『ターゲット以外でしたら構いません、ですがその殆どがIS操縦者。

中にはロシア国家代表生もいますがどうします?』

 そう聞くと巨漢の男性ははんと鼻息荒してこう言った。

 「何の事もねえ、所詮は人間が造った程度の奴。俺達悪魔の敵じゃねえよ。」

 そう言って電話を切ると巨漢の男性はこう言った。

 「待ってろよ東丈 迅の息子!そして魔王ウイルベルトの娘!!お前らを倒して俺はあのお方に褒美を貰うんだよ?!」

 そう言って月夜を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして冥界

 「全く、あの筋肉バカは間違いなく駄目だな。それと例の悪魔の処分は

既に終わっていますし現在の若手レーティングゲームはやはりバアル家が有利、

次点でと言うよりも既に後はアガレス家しかいませんね。これだけで

既に二強は揃い残りのグラシャラボラスは当主は完全に戦意喪失、

アスタロトは裏切りで旧悪魔勢によって殺害され今のアスタロトは次期当主を失い最早御家断絶は免れません、そしてシトリー家は・・・まああんな事が

ありましたしその前のレーティングゲームで散々な結果でしたから

もう彼女も脱落、眷属たちは確か今のレヴィアタンが管理しているそうですが

あっちは時間の問題でしょう。幾ら魔王といえども枢機院には

逆らえないでしょうから今のうちに部屋の確認、それとローテーションの確認と色々と忙しくなりますね。」

 そう言いながらそう言えばと思ってこう続けた。

 「最近ですが悪魔とは違う何かを感じますね、これは・・・まあこちらに危害が無ければいいですがね。」

 そう言いながら女性が立ち去ると茂みの中から観察していたのか・・・

小さな赤い目をした機械の昆虫が監視していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冥界アガレス領土

 「成程な、あそこが枢機院の一人がおるのか?」

 そう言って冥界に潜伏したメガトロンが虫型ロボットからの情報を

把握しているとシークヴァイラはこう聞いた。

 「それでどういたしましょうかメガトロン様、現在残りの枢機院の隠れ家含めて6割が把握しました。後は行動する機会を探る時です。」

 「ふむ、ならば奴らを討ち取る時を待とう。」

 「御意。」

 そう言ってシークヴァイラは下がるとメガトロンは情報を見てこう思っていた。

 「(あの屋敷からは何か別のものを感じる、もしかすればあそこを

我々の開発拠点にすることも可能かもしれんな。)」

 そう思いながら人間界にて捕縛したはぐれ悪魔達が入った巨大な水槽を見て

更なる強化と同時にスキャンしているモホーク達を監視していた。




 次回は澪達です。

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