カオス・ストラトス   作:caose

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 朝は大切だよね。
 ・・・あれ入れるなよ。


朝だよーー。

ああ・・・またあの夢だ。

 真紅の瞳。

 響き渡る大人たちの悲鳴と流れる赤い血。

 そして背後ですすり泣く友達の声。

 そして視界が真っ白になり・・・あの叫び声が聞こえた。

 ・・・どうか、あの子を返してと・・・呪いの様に。

 何度も・・・何度も・・・繰り返させられそして・・・アイツがいた。

 あか、金、銀の・・・ドラゴンが。

 

 

 

 

 

 

 「---っ!!はあ・・・はあ・・・またあれかよ。最近は見なくなったと

思ったのに。」

 そう言って起きようとするも・・・腰に何か重い物があるような感じをして

見てみるとそこにいたのは・・・。

 「あー。やっと起きた。」

 成瀬 澪がそこにいたのだ。

 「・・・何してんだ?」

 刃更がそう聞くと澪はこう答えた。

 「何って、起こしてあげたのよ。男の子ってこうやって起こされると嬉しいと

思って。」

 そう言うが刃更はため息交じりでこう言った。

 「お前はうちの生徒会長と同じかよ・・・。」

 そう言いながらも刃更は澪の格好に少し恥じらいを持って欲しいと思っていた。

 キャミソールタイプのタンクトップにホットパンツ。

 然も・・・。

 「(・・・でかい。)」

 澪の胸に驚いていたのだ。

 初めて会った時からそう思っていた。

 山田先生クラスじゃないかと思うほどに・・・。

 「ホラ、何時までもボケッとして内でさっさと・・・・??」

 澪は何か言いかけて少し何だろうと思っていた。

 「?・・・どうした」

 刃更は何だろうと思っていると澪はこう答えた。

 「ねえ・・・何か、変な固い・・・携帯?」

 澪がそう聞くと刃更はああと言ってこう答えた。

 「そういやあ、昨日は携帯ゲーム機で遊んでいたからそれかなあ?」

 そう言って刃更は澪に向かってこう言った。

 「それでだが・・・どいてくれねえか?」

 「あ、ごめん。」

 澪はそう言って刃更から離れた後に刃更が起きると・・・何かが落ちた。

 「「??」」

 二人は何だろうと思って見てみるとそこにあったのは・・。

 『俺とリアル義妹の青春番外地』

 「・・・なにこれ?」

 澪がそう言って裏面を見ると・・・。

 「////////!!!!」

 「おお、おい、大丈夫かって・・・何じゃこりゃ嗚呼ああ!!」

 流石の刃更も驚きだ。

 タイトルはマシなのに裏面は・・・肌色とモザイク満載のエロゲーであった。

 「な・・・何でこんなもんが俺のベッドに・・・・!!親父---!!」

 刃更は何か感づいたのか迅の部屋にへと向かった。

 

 

 

 

 「親父---!!」

 「?・・・どうしたんだよ刃更~~?」

 迅は寝ぼけ眼でそう聞くと刃更は先ほどあったゲームを迅に見せてこう言った。

 「アンタだろこのゲームを俺のベッドに入れたのは!?」

 刃更はそう言いながら迅に問い詰めると迅はこう答えた。

 「ハア?俺はそんなもん置いてねえぞ」

 そう言うが刃更は更にこう続けた。

 「ふざけんな!こんなもん置く悪戯人間っていやあこの家じゃあ

アンタぐらいのもんだろうが---!!」

 目をマジにしてそう言うが迅はこう続けた。

 「あのなあよく聞け刃更。俺がやるんだったらなあ・・・ベッドじゃなくて机の見える所に置いてるぜ。」

 「余計に質悪いわあああ!!」

 刃更は頭を抱えてそう言いながら崩れていった。

 すると刃更は迅に向かってこう聞いた。

 「それで・・・あいつらをアザゼルさんに預ける本当の理由って・・・

裏関係なのか?」 

 それを聞いた迅は暫くして・・・こう言った。

 「まあな、嘘は付けられないようだから今のうちに言っておくがあの子達はちょっと特殊な生まれでな。その力目当てで追われていたところを

俺が助けたんだ。アザゼルも『丁度同盟結んだから引き取るぜ。』

何て言ってくれてな。俺も少しそっち関係で動ないといけねえからな、

後は頼むぜ。」

 そう言いながら迅は二度寝をした。

 

 

 

 

 

 

 

 「全く親父もおやじだよなあ。」

 そう言いながら刃更はリビングの扉を開けた途端に美味しそうな朝食の匂いが漂ってきたのが分かった。

 「あ、おはようございます刃更さん。」

 視線の先には対面キッチンで料理をしていた万理亜が料理をしていた。

 一番年下でありながらも不登校であるため家事全般はお手の物と言っていた事を思い出した。

 その証拠に小柄な体に相反して大きなフライパンを見事に操っていた。

 刃更は戸棚からコップを取り出して冷蔵庫から牛乳パックを取り出して

注いでいた。

 「もうちょっと待って下さい、もうすぐ出来ますよー。」

 「ああ、サンキュ・・・・ブフォ!!」

 刃更は万理亜の格好を見て牛乳を噴出した。

 何せ今の万理亜の格好は・・・裸エプロンなのだ。

 「あれれー?零しちゃいましたねえ。刃更さんは朝から

やんちゃなんですねえ。」

 万理亜はそう言いながら笑顔にしていると刃更は大声でこう言った。

 「万理亜ちゃん!服は!?」

 そう聞くと万理亜はニヤリとした口調でこう言った。

 「ああ・・・成程ねえ。刃更さん、よく見て下さいよ。」

 そう言って万理亜はその場でくるりと回転して刃更は・・・ああと思っていた。

 「エプロンで見えなかっただけかあ。」

 そう、今の万理亜の格好はキャミソールの重ね着にミニスカートであったため

見えなかったのだ。

 「刃更さん・・・興奮しました?」

 にかっと笑ってそう言うと刃更はこう答えた。

 「ああそうだね・・・痛々しい感情があったな。」

 「失礼ですね刃更さん!!」

 遠い目をしている刃更目掛けて万理亜はそう言った。

 すると万理亜はある事を思い出してこう言った。

 「そう言えば澪ちゃんが起こしに行きましたけどどうでした?」

 そう聞くと刃更はこう答えた。

 「ああ・・・色々と目が覚めたよ。」

 そう言うと万理亜は手を振り振りと振って・・・こう言った。

 「いえいえ、そう言う事ではなくてですね・・・刃更さんのベッドに

仕込んだあのソフトみたいな事・・・・ギャアアアアア!頭がアアアアア!!」

 「君のせいか---!!」

 刃更はそれを聞いた瞬間に万理亜の頭にアイアンクローを極めていた。

 「一体何のつもりで入れたんだああ!!」

 そう聞くと万理亜はこう答えた。

 「何のつもりって・・・刃更さんはあまり義理の妹の調教に詳しグ---!!」

 「詳しくなって堪るかアアア!!何で俺がそんなことしなきゃ

いけねえんだ---!!」

 そう聞く中万理亜は弱弱しい声で・・・こう言った。

 「だってだって!義理の妹なんて調教する以外二---!!」

 「あるかああああ!!っていうかあれ君の私物かってどうやって

買ったんだあああ!!??」

 刃更はそう聞くと万理亜は途切れ途切れで・・・こう言った。

 「お母・・・さん・・・の・・・会員・・・証で」

 「お前今すぐ母親に謝りに逝けええええ!!」

 「行くって言う字が何か違ウーーーー!!!!」

 刃更と万理亜のこのやり取りは澪が来るまで続いた。




 こちらの刃更は楯無とのやり取りでツッコミが凄く早いです。

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