「ねえねえ刃更君教えてよ。何があったの?」
女子の一人が刃更に何があったのか聞くと刃更は苦笑いでこう言った。
「悪いな。言うと制約付いちまうし皆にも迷惑掛かるから秘密なんだ。」
「えーー。そんなー。他の皆も喋ってくれなかったしなー。つまんない。」
如何やら「シルバリオ・ゴスペル」での事を聞こうとしていたのだが全員黙秘したので刃更に流れ着くも刃更も黙秘だったためぶー垂れてた。
「皆好きだよな噂話がって・・・大丈夫か一夏?」
「ああ・・・何とかな。」
刃更の隣には頭がたん瘤だらけの一夏がいた。
あの後長谷川先生と織斑先生のW説教を喰らいその後千冬のO・HA・NA・SHIをされて身も心もボロボロだったのだ。
「ま、ああ見えて千冬さんも心配だったんだからこれくらい当然の仕置きだな。」
「箒、そこまで言うか?」
隣でご飯を食べながら箒はそう言った。
すると一夏は箒の耳元にこう囁いた。
「箒、後で中庭に来てくれないか?」
「・・・へっ?」
箒はそう返事すると一夏はそのまま食事を再開した。
箒はその後食事の味が分からなかったそうだ。
食後箒は歯を磨いた後相部屋の人たちに散歩してくるといい中庭に行った。
そこは緑豊かな日本庭園が広がっていて特に秋ごろにはお客がこれ目当てで来るらしいのだ。
そこには一夏が池を見ていたのだ。
箒は一夏を見た後少し離れた位置で聞いた。
「き、来たぞ一夏。」
「おお。すまねえな箒。」
月明かりの下男女二人っきりという状況に箒は心の中でこう思っていた。
「(こ、この状況は間違いない・・・k、こ、告白ではないのか?いやまさかあの一夏に限ってって・・・だがもしもそうだったら・・・帰った時にあの薬を使って一線越えてぐふふフフッフフフ。)」
一夏にとって嫌な予感がすることを心の中で思っているようだが一夏の一言で現実にへと戻った。
「箒大丈夫か?」
「!!大丈夫だぞ一夏!!私はいつでもバッチ来いだ!!
って何言ってるんだ私は!!??」
第3者からすれば阿保の子のような感じがするのだが一夏は面白いような感じで見た後箒にあるものを渡した。
「これは?」
「開けてみろよ。」
一夏は小さなリボンのついた箱を見せると箒はそれを手に取って開けるとその中には綺麗な小さな赤い石が付いたネックレスがあった。
「これって・・・。」
「誕生日おめでとう箒。」
一夏はロランとショッピングモールで買い物した後女性としてのアドバイス(なお
ロランにはオレンジ色の腕輪を買ってやった。)でそれを買ったのだ。
箒は誕生日に想い人である一夏から貰ったことに嬉しさのあまり・・・
抱き着いたのだ。
「お、おい箒!!」
一夏は突然の事に驚いたのだ。
然も箒の胸は一夏の胸元で押し付けているような感じの為胸が変形しているのが見えてしまうのだ。
暫くして箒は一夏の胸元でこう考えていた。
「(こ、これは告白のチャンスだ!!やるぞ私!!頑張れ私!!女は度胸!!!)」 少し違う感じがするが箒は一夏から離れるとこう言った。
「い、一夏!!」
「お、おう!?」
「わ、私篠ノ之 箒は一夏の事が・・・!!」
好きと言おうとした瞬間後ろでバキッと音がした後池に水柱が立った。
「「な、何だ!!」」
一夏と箒は驚きながら池の方を見ると何かが上がってきた途端その周りで
ノイズが走り薄っすらと人らしきものが見えてきたのだ。
それはあの奇抜な衣装を身に纏った篠ノ之 束であった。
「うええ!!水飲んじゃった!!」
「・・・何してるですか束さん?」
一夏は呆れながらも聞くと束は普通にこう言った。
「ああこれはね束さんが作ったステルスシステムで箒ちゃんのISスーツにも
入っていてね姿が消せるって言う優れものだよーー。」
「・・・で、何時からいたんですか姉さん?」
箒はそう尋ねると束はにっこりと笑いながらこう言った。
「サラバ。」
そしてその見た目とは想像もつかないようなスピードで何処かにへと去った。
「「・・・・・。」」
箒は顔を赤くしていると一夏は箒にこう尋ねた。
「え、えっと箒、続きって一体?」
「いや何だか萎えたからまたいつか言う。」
「そうか。じゃあ待ってる。」
そして一夏は帰ろうとすると箒が一夏の右腕を体全体で掴んだ。
「え、箒!!」
「これくらいいだろ。」
そう言う箒の顔は何か誇らしげであった。
因みにこの後一夏を探していた唯依に見つかりその後両腕が2人の胸に収まるという珍事が起きた。
次回 第3章最終回