「何だあれは・・・。」
一夏は「シルバリオ・ゴスペル」の待機状態であったイヤリングが粒子のような状態になった途端今度は人型のナニカになったのだ。
それは突如笑いだしたと思ったら一夏の方を見てこう言った。
「ほう、俺様を倒したのは貴様か小僧。」
今度は流暢に喋りだしたのに一夏は心の中で驚くとこう聞いた。
「お前は何者だ?」
そしてそれはこう言った。
「俺様は破壊大帝メガトロン。ディセプティコンのリーダーだ。」
「なっ!!」
メガトロンやディセプティコンの事は防人達から聞いた事があるのだが彼は死んだと聞かされていたのだ。
するとメガトロンはこう言った。
「俺様が死んだと聞かされているようだが俺様はこうして蘇った。そしてISの力を
手に入れた。もうエネルゴンが無くなることによる恐怖が無くなり俺様は
究極のトランスフォーマーとなった。・・・あのオプティマスよりもな!!」 メガトロンは声を荒げてそう言った。
一夏達はそれぞれ自分の武器を構えるがメガトロンは鼻で笑ってこう言った。
「辞めておけ人間共よ。お前達はもう戦う気力がないことなどお見通しだ。」
メガトロンの言う通りである。
刃更達の機体は少なからずともダメージを負っており一夏に至っては
これ以上の戦闘は出来なくなっているのだ。
するとメガトロンは一夏達にこう提案した。
「お前たちは運が良いな。俺様は復活してもまだ本調子ではないからな。見逃してやる代わりに名を名乗るがいい人間共よ。」
メガトロンがそう言い一夏を除いた全員は怒りを露わにするも一夏が首を振ったことによりそれを受け入れた。
「東城 刃更だ。」
「篠ノ之 箒だ。」
「マシュ・キリエライトです。」
それぞれ名を明かすとメガトロンは一夏の方を向いてこう言った。
「それでお前は?」
「織斑 一夏だ。」
そしてメガトロンはこう言った。
「織斑 一夏か・・・。覚えておこうその名を。そして次に会うときには・・・人間ではないことに期待しよう。」
何か意味深な言葉を吐いたメガトロンはそのまま空にへと向かって飛んで行った。
一夏達を残して・・・赤くなり始めた空の向こうへと・・・
宇宙空間にある人工衛星の1機
それは既に使われなくなっていて衛星でハッカーすらも忘れられているものだが小さな人間と同じサイズのナニカがそれに向かってきた。
先程飛んで行ったメガトロンがその衛星に向かっていたのだ。
そしてメガトロンがそれに乗ると内部の配線を乗っ取ってその衛星を再起動した。
一夏達はあの後軍の飛行機に拾われて一夏達は中に入るとそこには傷ついて倒れているあおむけの状態になっている軍のISパイロットや戦術機のパイロットと
千冬達がいた。
彼女たちは一夏がいることに驚きながらも鈴音が泣きながら一夏を抱きしめると
ロランは一夏の顔に胸を押し付けたりと色んなことがあったりとだが千冬は離れたところで弟が無事なことに喜んでいると突如無線や通信機に声が響き渡ってきたのだ。
そして映像が出るとそこには一夏達にとって厄介な敵がそこにいた。
「「「「メガトロン!!!!」」」」
するとメガトロンは映像でこう言った。
『地球にいる人類にこのメッセージを送る。俺様はメガトロン。ディセプティコンのリーダーだ。俺様は再びこの世界に生を受けた。人間共よ、
俺様が生き返った以上・・・もう許しも請わん!!情けも命乞いも全てだ!!
オプティマスよ聞こえているなら俺様はお前にこれを伝える。』
「メガトロン。」
オプティマスは映像に出ているメガトロンを見ていた。
『ディセプティコンは再びお前の前に現れる!!そして今度こそ我らは故郷を
再建する!!その時が来るのを待っているがいい・・・オプティマス・プライム!!」
そして映像が途切れるとオプティマス・プライムは空を見上げた。
星が煌めく空の下でオプティマス・プライムはこれから大きな嵐がやってくると言う直感と共にこれが気のせいであった思いたかったのだ。
大帝の宣戦布告は新たなる戦争の掛水となる。