「ここ何処だ?」
青年は一人で暗い枯れた木の道の中に立っていた。
そうこの青年の名は・・・
「確か俺は〈シルバリオ・ゴスペル〉の攻撃にもろに喰らってそれで・・・!!」
そうこの青年こそ織斑 一夏である。
なぜ彼がここにいるのか自分自身もわからないのだ。
「・・・ここってもしかして・・・死後の世界?」
枯れた木の道、そして空は何もなく暗いだけの世界。
まさに死後の世界というに相応しいところだろう。
「そうすると・・・こりゃ俺地獄にいるってことだな。」
一夏は頭を掻くと自虐的な笑いでこう言った。
「まあそうだよな・・・人殺しの俺が天国なんてありえねえしな。」
一夏は暗い空を見上げた後仲間たちのことを考えていた。
「箒やマシュは大丈夫かな?・・・ま、刃更がいるから撤退してるだろな。」
一夏の眼には薄っすらとだが涙が出そうになると一夏は何処かで音楽がなっていることに気づいた。
「この音楽って・・・昔千冬姉が歌ってくれた歌・・・。」
一夏は音がなっている方に向かうとそれがどんどん大きくなっているのに
気が付いた。
「近いな。」
森を抜けるとそこにはぽっかりと穴が開いたような土地の中央に
廃れた教会のような建物があった。
一夏は扉を開けるとそこにあったのは幾つもの教会の長いすと壇上で巨大なパイプオルガンを鳴らしている金色の髪をツインテールにした腰にまで届く少女が弾いていた。
すると一夏が入った瞬間席から立ち一夏を見つめる少女がいた。
その少女は水色に近い銀色の髪を肩口まで切り揃えていた。
一夏はその少女を見た途端悲しむような顔で少女の頭を撫でた。
「こんなところにいちゃだめだじゃないか。君がいるのはここじゃないだろ・・・
サラ。」
その少女こそ一夏が嘗てドイツで救えなかった少女「サラ・ナイリ」だった。
一方千冬達はというと途中で合流した軍の輸送飛行機と合流した後機体の翼に乗り「シルバリオ・ゴスペル」がいる地点にへと向かっていた。
作戦では長距離兵器を持ったIS部隊が先に降下(ヴィシュヌも一緒)し
初弾を撃った後輸送機に残っている部隊を逐一に投入し波状攻撃で倒すという
作戦である。
「全員聞いてくれ。」
「「「「「「??????」」」」」」
千冬の言葉に全員が耳を傾けた。
「本来なら私だけ行おうとしたことだが全員で戦う以上1つだけ約束してくれ・・・
全員生きて帰って来いよ。」
「「「「「「はい!!!!!!!」」」」」」」
全員が言うと輸送機のコクピットから通信が届いた。
『間もなく敵がいる地点にへと到着するため準備の方を頼む。』
するとヴィシュヌが先に降下部隊に交じって周りにある小島の1つに着陸した。
周りにあるのは「打鉄」が高火力装備『鬼武』を装備している。
そして「激震」もまたミサイルポッドを搭載していた。
そして輸送機が予定地点に入った時IS部隊の1人がこう言った。
「撃てーーー!!!」
すると降下部隊が持っていた火器がすべて火を噴き・・・
「シルバリオ・ゴスペル」に向かった。
高火力装備『鬼武』
打鉄の火力重視を目標にした兵装
高火力な為重量がある為オリジナルコアでも浮かすことがままならないという代物である。
武装 蜂の巣型12連奏ミサイルポッド 「雀蜂」*6
荷電粒子砲 「王電」*2
機関砲 「虚心」*4