○い~な~
更に時がたち一夏達1年生全員はバスに乗ってIS学園から
臨海学校の拠点に行っていた。
「海だーー!!」
トンネルを抜けるとそこに見えるは見渡す限りの白い砂浜と見事にマッチした青い海が見え、少女達はそれを見て有頂天になっていた。
暫くすると千冬が全員に聞こえるように言った。
「お前達、そろそろ目的地に着くから全員席に着いておけ。」
「「「「「はーい!!!!!」」」」」
千冬の言葉に全員は一応ながら返事をした。
そして数分足らずで目的地である旅館前に着いた。
「ここが今日から3日間お世話になる花月装だ。全員、IS学園の生徒として規範を守って従業員のしごとを増やさないようにしろよ。」
「「「「「はい!!よろしくお願いします!!!」」」」」
千冬の言葉に全員が承知した後全員で挨拶した。
この旅館はIS学園が出来てからずっとお世話になっているらしいのだ。
「はい、こちらこそよろしくお願いします。私がここの女将の『清州 景子』と申します。」
そこにいたのは30代後半ぐらいの女性で女将らしい。
すると女将さんは一夏と刃更を見てこう言った。
「あら、こちらが噂の男性IS操縦者の・・・?」
「あ、初めまして女将さん。織斑 一夏です。今日から3日間お世話になります。」
「初めまして女将さん。東城 刃更です。3日間お世話になります。」
「あらあらしっかりした子達じゃないですか。」
「感じがするだけですよ。」
一夏と刃更が自己紹介すると女将さんは2人を褒めると千冬はそれを少し否定した。
「それでは皆さんお部屋にどうぞ。海に行かれる方は別館にて着替えれるようにしていますからご利用してください。場所が分からなかったら
何時でも従業員に聞いて下さいね。」
「「「「「はーい。」」」」」
女将さんの言葉に全員が返事するとそれぞれ自分の部屋にへと向かった。
「織斑く~ん、東城く~ん。部屋って何処かわかる?分かったら
遊びに行くからね~。」
少女達の言葉に一夏と刃更は苦笑いで返した。
そして一夏と刃更は自分達の部屋にへと向かった。
・・・教員室と書かれた部屋の前で・・・
何でも最初は2人とも個室にしたほうが良いんじゃないかと言う意見があったがそれだと他の女子生徒が乗り込んでくる可能性が高いので取り敢えず・・・刃更は教員室に、一夏はと言うと・・・真正面にあるクラス代表と書かれた部屋に置くこととした。
なぜ一夏も教員室じゃないのかと言うと元々こう言う他クラスの生徒同士と交流を深める際にはクラス代表同士も交流することとなっており本来なら他のクラスと同じ部屋になるはずなのだが一夏がいるため教員室の真ん前にしたのだ。
中は広々としていて古風なつくりだがエアコンやテレビ、トイレ、バスルームまであるという充実っぷりであった。
「東城、織斑を連れて海へ行って羽を伸ばしてこい。私は山田先生達と連絡やら確認するからな。」
「わかりました、それじゃあ・・・」
『ウソダどんドコドーン!!』
「何だ今のは?」
千冬が刃更に一夏を誘っていくように言い刃更は誘いに行こうとすると一夏がオンドゥル語で叫んだことに刃更は驚いた。
数分前・・・
一夏も部屋に入るとクラス代表であるマシュとヴィシュヌと・・・
ロランが入ってきたのだ。
「嫌なんでロランがいるんだよ!?」
一夏が驚きながらもロランに聞くとロランはサラっとこう言った。
「ああ知らなかったかい?簪がリハビリでIS学園にいるから完治するまでの間私が代理でクラス代表になったんだ。」
そう、此間のトーナメント戦で簪はVTシステムを使用し専用機を失い、脳のダメージにより視力が落ち、全身筋肉痛は治ったが動いてない分本調子ではない為代理として
ロランを選んだのだ。
一夏は冷や汗と同時にショッピングモールでのロランとの1件を思い出し、そして・・・こう叫んだ。
「ウソダドンドコドーン!!」
一夏の不幸はまだ終わらない。