暫く経って休みの日、一夏と刃更は水着を買うために
学園島にあるショッピングモールに行っていた。
元々2人は学校指定の水着を使うつもりだったが一夏は箒と唯依から
そして刃更は楯無からこう言われたのだ。
「「「水着買いなさい(よね)!!」」」と・・・
そして2人がそこに行くと一夏はある少女が目に移った。
「げっ。」
一夏がヤバいと思ったそこにいたのは私服姿のロランがいたのだ。
あれからという物一夏にお菓子をやったりISの特訓で会うと演習を申し込んだりしているのだ。
因みにそれを見ている箒と唯依は・・・「「あ、また増えた。・・・」」
と思ったらしい。
と言うよりもお風呂の1件で苦手意識(と言うか恥ずかしくって)があるのだ。
ロランは一夏と刃更を見るとそちらに来たのだ。
「やあ一夏、刃更君達も水着を買いに来たのかい?」
「ああ、そうだな。」
「・・・まあな。」
一夏は少しトーンが落ちているのだがロランは一夏に近づきながらこう提案した。
「すまないが水着選びに付き合ってくれないか?私はここには始めてきたからまだわからないんだ。」
「まあそれならいいがよ・・・時と場所は考えろよなロラン。」
「ははは、大丈夫さ。私だってTPOぐらいは弁えているさ。」
「ホントかよ・・・」
刃更はロランに警告するとロランはそれに同意するも一夏は半信半疑であったのだがロランは少し間を置くとこう言った。
「まあ一夏がその気ならどこかのトイレか倉庫の中であの時の続きを・・・」
「お前さっきの言葉は何処へ行ったんだよ!!」
「やっぱダメじゃん!!!」
やはり信用がなかったのであった。
まあそれでも一夏と刃更はロランを連れて水着売り場に行くと刃更は少しずつ一夏達から離れていくのに本人は気づかず・・・気づいたときには一夏とロランしかいなかったのだ。
「(あのヤロー!!サクリファイスしやがったな!!)」
一夏は消えた刃更について心の中で暴言を吐くと・・・「ちょっとそこのあなた。」と声がかかったのだ。
「ん?」
「そこの男!この水着買いなさいよ!!」
そこにいた女性は一夏に水着を買うように命令したのだ。
こう言うタイプの女性はここ最近(特に戦術機の普及)格段に減少しているのだが未だこう言う人間がいるのが現実なのだ。
周りの人間はああいうのがまだいるのかと小声で喋ったり、
子連れの人間は子供に見せないようにしていた。
しかし一夏は面と向かってこう言った。
「あんた阿保か?見ず知らずの人間にいきなり命令するなんて頭おかしいだろ。それに買いたきゃ自分で買え!!」
「は、何ですって!!ISも使えない男が何言ってるのよ!!私は女性権利主張団体のメンバーよ!!私が警察を呼べばあんたの人生を終わらせることぐらい
楽勝なのよ!!」
女は気づいていないようだが周りの人間は一夏の顔を見て思い出したのか呆れていたり警備員を呼んでいる人間がいたのだ。
一触即発の状況になっていた時ロランが一夏の方にやってきたのだ。
「一夏何事だい?何やらざわついているのだが?」
「そいつあなたの男なの?躾ぐらいちゃんとしないと困るわね。女に対して口答えするなんて何やっているのやら。」
「貴方は彼を見て何も思わないのかい?」
「は、何言ってんの只のガキじゃない!!!」
女の言葉にロランは溜息着けると一夏にこう言った。
「一夏あれを見せたらどうだい?」
「ああそうだな。」
そう言うと一夏はIS学園の手帳と専用機の待機状態を見せた。
「は、なによこれくれるの?安いバッジね。それにこんな手帳を見せて何の・・・」
女はその手帳の校章を見た途端言葉を失うとロランはさらにこう言った。
「さてとナニカ言うことがあるんじゃないのかい?」
「あ、あ、有り得ないわ・・・男がIS学園の手帳を何で・・・」
「君はニュースを見ないのかい?彼を見て思い出さないのかい?」
「へ?・・・あっ!!!」
女はやっと一夏の事を思い出すと警備員がやってきて女を両方から抑えた。
「失礼ですが貴方はよく他のお客さんからお金をせびり取っていたと聞きます。」
「待機所でゆっくりと聞きましょうね・・・」
「ちょ、ちょっと離してよ!!私を誰だと思ってるの!!離しなさーーーイ!!!」
女は見苦しく抵抗するがそのまま連行されていったのだ。
その後の店主の話によると最近ああいう人間が各店舗に来るので「女性権利主張団体お断り」と店の前なので監視しているのだがここにまで拡大していたこともあり
武偵校全員で取り締まり強化に努めたのだ。
そしてここが最後だったこともあり彼女たちはそれ以降物を買うことが難しくなったそうだ。
一夏とロランは店主から店の品を無料で提供すると言い一夏は水着を買うと(無難なブルー)ロランが一夏を試着室に無理やり一緒に入ったのだ。
「おいロラン!!一体・・・」
「しっ。静かに。」
一夏はロランが真面目な顔をしたので言う通りにすると
ロランは試着室のカーテンからそれを見た。
「むっきー!!一夏何処よ!!!」
如何やら鈴音が一夏を探していたらしいのだ。
そしてロランは一夏の方を向くと・・・かつて風呂場で見せた顔で・・・
一夏にキスしたのだ。
「むぐっ」
一夏はいきなりの事でびっくりするとロランは更に舌を入れて
自分のを入れてきたのだ。
そして口を離すとロランは一夏にこう言った。
「今のはさっきの助け船のお返し・・・そして・・・」
するとロランは服のボタンを取り始めると一夏に密着したままこう言った。
「一夏、君の手で私の水着を付けさせて欲しいんだ。」
「なっ!!」
そしてそのまま上半身の服を脱ぎ始めようとしたとき・・・カーテンが開いたのだ。
「「あっ」」
「「あっ」」
そこにいたのは山田先生と千冬がいたのだが山田先生は顔を真っ赤にして閉めようとすると千冬がそれを止めてこう言った。
「・・・貴様ら・・・TPOぐらい弁えんか!!!!!!」
「何でさーーー!!!」
その後すぐに一夏の叫び声と共に拳骨と雷が落ちる音が聞こえた。
皆さんもTPOは弁えましょ。