「あ、2人とも1番風呂ですのでゆっくりくつろいで下さいね。
私が見張っていますから。」
あれから暫くして刃更と一夏は着換えを持って風呂場に行くと山田先生が大浴場の前で椅子に座って待っていたのだ。
そして2人は「「よろしくお願いします」」と言った後脱衣所に入るとそれぞれ別々の所で着替えると何故か同じタイミングで着替え終わり大浴場に入ると
そこにあったのは・・・
「「ここ何処の健康リゾートだ?」」
2人は顎を大きく開けながら言うがあながち嘘ではないのだ。
巨大な湯舟が1つとジェットバス(バブル付き)が2つ、檜風呂が1つありおまけにサウナや全方位シャワー、打たせ滝まである位の間違いなく金の無駄遣いである。
その後刃更はシャワーで体を洗ってから入るが一夏は体を洗ってから入ったのだ。
「「ああーー・・・生き返る。・・・」」
お前ら親父かと言いたい所だが今回の戦闘(特に刃更はシャワー中に楯無が入ってきたり〈水着姿で〉シャルロット・デュノアがいつ奇襲をするのかわからなかったので気が落ち着かなったのだ。)でお互いボロボロになっていたので
疲れが溜まっていたのだ。
そして暫くすると一夏が風呂から出て「ちょっと頭洗ってくるわ。」と言ったのだ。
刃更は疲労からなのか眠気が襲ってきたのでボーっとしていると誰か来る音がしたので一夏かと思い目を開けるとそこにいたのは・・・
「ハーイ、刃更君。」
素っ裸の楯無だった。
「楯無さん!!!」
刃更は危うく溺れかけたのだが体勢を立て直すと後ろを振り向いたがさっきのが脳内映像にくっきり残ったのであった。
「ななな何でここにいるんですか!!??どうやって入りました!!??っていうか山田先生は???」
刃更は矢継ぎ早に楯無に質問すると・・・
「どわーーーー!!!ロラン、レイン先輩!!何でいるんですか!!??」
一夏の方も同じ感じだったので楯無は笑顔でこう言った。
「あら私はシャルロット・デュノアの事情聴取(拷問)を織斑先生に変えたから疲れちゃったし部屋に戻ってるとねロランちゃんとレイン先輩を見かけたから聞くとね
君達が大浴場に入るっていうから着換えを準備してロランちゃんが作った特製ミルクチョコレート(睡眠薬入り)の液体を山田先生にやるとちょいのちょいと寝たのよ。」
「「山田先生!!!!」」
一夏と刃更はタイミングよく叫ぶがその本人はと言うと・・・
「ウへへへへへへ。そんなに飲めませんよーー。織斑先生( ^ω^)。」
幸せそうだった。
刃更は頭を抱えると背中に柔らかい感触がしたので後ろを振り向こうとすると・・・
「駄目よ刃更君。」
楯無が刃更の背中に抱き着いていたのだ。
「なんあななななな、なにしてんですか!!??」
刃更が慌てた様子で聞くと楯無はこう言った。
「ありがとね。簪ちゃんを助けてくれて。」
「楯無さん・・・」
「私だけじゃ簪ちゃんを助けられなかったわ。」
「いや何言って・・・」
「私が頼んだ時に前に簪ちゃんに向けて言った事覚えてる?」
「確か・・・『あなたは何もしなくていいの。私が全部してあげるから・・・
あなたはそのまま無能なままでいなさい。』だったですよね。
ひでーなって思いましたけど。」
「そ、私の一族〈更識家〉は各国の諜報機関に対する対暗部組織だから
当主になった時に私は簪ちゃんを人質にさせない為にあんなこと言ったけど
後々になって気づけば簪ちゃんは私を敵視するようになって
口も聞いてくれなくなったの。」
刃更は楯無の話を聞いているとかつて自分がしたあの事件の後に周りの人間がやったことに対して絶望を覚えあれを宿すようになった事を思い出した。
「今回私は貴方を利用して簪ちゃんとの距離を埋めようとしたことに対して
謝りたかったし、簪ちゃんを救ってくれたことに対してお礼を言いたかったの。」
そして楯無は刃更にこう言おうとした。
「刃更君・・・ごめんなs・・・」
「いいですよそういうのは。」
「え?」
「俺自身がやりたいからやったことですし、それに俺簪に約束したんです。『どれだけお前が絶望の底にいるのなら俺が・・・最後の希望になってやるから!!』って。」
そして刃更は楯無にこう言った。
「それに俺自身の過去に対して一寸ですけど振り向けましたし、・・・
楯無さんも簪の希望になってください。あいつが憧れるヒーローに。」
「刃更君・・・。」
「それに俺楯無さんのそう言う不器用なところ・・・嫌いじゃないですしね。」
「なっ!!(≧◇≦)」
刃更は楯無に少し笑いながら言うと楯無は顔を真っ赤にして驚くと楯無は小さな声でこう言った。
「・・・今そう言うこと言うのずるいわよ。」
「え?なんです?」
「こっちの話よ。(-。-)y-゜゜゜」
楯無はふくれっ面で答えると刃更にこう言った。
「刃更君・・・聞いて。」
「何ですか?」
「楯無って言うのは更識家の当主になった時に襲名した名前でもう1つ・・・本名があるの。」
「本名ですか・・・」
「私の本当の名前は・・・・・更識 刀奈。」
「カタナ?」
「そ、刀剣の刀に奈良の奈で刀奈。」
「刀奈さん・・・ですか。」
「誰にも教えちゃだめよ。2人っきりの時だったらいいけど。」
「はい・・・刀奈さん。」
楯無は本当の名前を明かした後刃更と穏やかな時間が流れていることにホッとしたひと時を感じていると・・・
「そう言えば一夏は?」
そう言って耳音を立てると・・・聞かなければよかったと思うものであった。
「ちょ、何やってるんですかレイン先輩。」
「へーー。あたしたちの裸を見てこんな凶暴なもの立ててよくいえるな。」
「いえそれは・・・」
「それじゃあ・・・ロランからだ。」
「さて一夏・・・覚悟しろよって雑誌でしか見たことないから・・・そりゃ。」
「ぐわっ!!何挟んで・・・」
「ははっ。こんなに暴れるなんて一夏も男の子だな・・・逝くよ。」
「ぐわっ!!動かすなって・・・」
「それそれどうだ?」
「ぐぐぐ・・・」
「おやっ?そろそろ限界のようだね。」
「ああっ出る!!」
「うわっよく出るね・・・一夏♡」
「あれって大丈夫なんですか楯無先輩?」
「ま、まだ大丈夫じゃない・・・多分。」
刃更と楯無は冷や汗かきながらそう言うと・・・
「それじゃあ次はあたしだな。」
「ちょ、レイン先輩!!」
「それ!!」
「ちょ、さっきのでヤバいって・・・」
「ほれほれ。」
「ああっ!!柔らか・・・」
「ロランのようにスッキリしなって。」
「ああっもうだめ!!」
「ああん♡こりゃ虜になりそうだぜ。」
「これ止めたほうが良いんじゃないんですか!?」
「ま、っままま・・・まだ大丈夫・・・マダ。」
刃更は楯無に止めるように説得するも当の本人は処理が追いつかないのか日本語じゃなくなっていた。
「さてと一夏?君に聞きたいんだ。」
「・・・え?」
「あたしとロラン・・・どっちから食べたい?」
「・・・ふぇっ!!??」
「はいダウトーーーー!!!!」
「それ以上は駄目----!!!!」
そして楯無はタオルを体に巻き付けると猛ダッシュでロラン達の方に向かった後刃更は一夏を回収するも当の本人は鼻血を出して倒れていた。
「おい一夏大丈夫か!!??」
「ふぇーーー///」
何で風呂でリフレッシュするつもりがこうなったかは・・・神のみぞが知る。
因みに山田先生は3人が出た後に起きたので何があったかは本人も知らない。
これって大丈夫だよね?
事細やかに書いてないからセーフだよね?
・・・すいません!!見ても報告しないようによろしくお願いします!!!(土下座)