簪と和解した刃更はその後も2,3話した後保健室から出ると
一夏とロラン、レインが出入り口で待っていたのだ。
「おお一夏、ロラン大丈夫だったか?」
「まあ何とかな?」
「私と一夏はISの絶対防御が無ければ最悪半身不随だったかもしれないぞと織斑先生から注意されたけどな。」
「それに今2人のISは企業の人が大至急修理資材をこっちに持ってくるようになっててな一夏は今日中に整備してロランは明日からそれと簪の機体は向こうで開発してから持ってくるらしいぞ。」
「それじゃあ後で俺が簪に報告しておきます。」
「おお任せたぜ。」
刃更は一夏とロランの怪我の様子を聞いて2人の報告の後レインが3人のISについての報告をした。
そして4人は食堂(レインも一緒)に行くと学食に付いている小型テレビ(それぞれの机に1つずつある。)で学園島情報部広報課のキャスターが武偵校の「アドシアード」の現在の戦績報告と今回のトーナメント戦で起きた事件とそれによる
トーナメント戦の中止と残りの1回戦分の試合を消費するため明日から残りの試合を行うと発表された事による報告があったことに対いてその発表のあとそこにいた少女達はこの世の終わりのような顔をしていた。
「優勝・・・チャンス・・・消えた。」
「私達・・・春。」
「「「「「うわああああああああん!!!!!!」」」」」
何人かの人間は泣きながら机に突っ伏してしまった。
暫くして一夏はラーメンを、刃更はうどんを、ロランとレインはスパゲッティを
食べ終えると廊下から山田先生が走ってきたので何事かと思って一夏が聞いた。
「山田先生何かあったんですか?」
「あ、はいそれがですね一夏君、刃更君に朗報です。」
「「朗報?」」
「何と何とついに今日から男子の大浴場使用が可能になったんですよ!」
「「おお!!」」
これまで一夏と刃更はシャワー浴だったこともありこれはすこぶる程嬉しかったのだがレインは山田先生に質問した。
「山田先生、今日ってボイラー室の点検日だったろ?」
「あ、それがですね点検が思いのほか早く終わったので今回の功労賞でもある2人に入ってもらおうと決まったんです。あ、それと・・・・」
山田先生は刃更の耳元で囁くようにこう追加した。
「(シャルロット・デュノアは今織斑先生が聴取(と名を騙った拷問)しているので安心してくださいね。)」
「それでは2人ともゆっくり入ってくださいね。私は入り口で見張りをしますから。」
そういうと山田先生は大浴場にへと去った後一夏と刃更は顔を合わせると
お互い頷きあってこう言った。
「「いざ風呂・・・いや天国へ!!!!」」
そう言うと2人は着換えを取りに走り去るとロランとレインはお互い顔を合わせると
にやっと笑いあったあとロランはレインにこう聞いた。
「レイン先輩、即効性の睡眠薬とかってありますか?」
「ああ、購買で打ってあるはずだぜ。」
そう言った後2人は何処かへと去っていった。
これが織斑一夏にとっての大誤算であった。
あの時山田先生が部屋の前で言っていれば
いろんな意味で犠牲は最小限だったろうに。
ロランとレインの言葉の真意は後程に
(尚斬歌の見たビジョンにもう一人入れます。)