刃更達はあの戦いの後楯無は教師陣と事後処理の為何処かへ行った後残りのメンバーは(簪も含め)保健室に行き治療を受けることにした。
特に一夏とロランは「暮鉄」の攻撃を真面に喰らっているため現在再生治療を施しておりISの絶対防御の恩恵で大事には至らないらしい。
現在刃更は教師陣の簡単な取り調べを終えて簪のいるベッドにいた。
簪は「暮鉄」のデータの強制刷り込みにより脳の情報処理がパンク状態であったためあと少し遅かったら廃人か脳死判定が出てもおかしくならなかったというほどであったためあの時の刃更の対応は適切だったと長谷川は言っていた。
刃更は自分の腕を見た後力強く握りこう思っていた。
「『あの時に思った事』か。・・・」
刃更は自身の技「バニシング・シフト」の感覚を思い出すとともに簪の顔を見て少し嘗て自身が住んでいた里にいた幼馴染達を思い出していた。
「あいつら・・・元気してるかな?」
「う、うううん。」
「!!簪!!」
すると突然簪が起き始めたので刃更は簪の名前を呼んだあと簪は刃更の方を見た。
「刃更・・・あれ私・・・ロランと戦っていて・・・それで・・・!!」
簪は思い出したのか起き上がろうとすると・・・体が動かなかった。
「さっき長谷川先生が言ってたんだが無理な機動が祟って全身筋肉痛らしいから暫くは保健室で暮らせだってよ。」
「私、変なデータが見たら織斑先生のデータが頭の中に入っていく
ビジョンが見えて、その後暫くしたら・・・小さくなったあなたが出てきたの。」
「!!」
「始めは森の多いところで同い年くらいの子供と遊んでいたり勉強したり特訓している映像が見えて・・・暫くするとね・・・目が恐ろしく怖い人が出て
周りの大人や子供を切り殺すと・・・あなたが光ってその後・・・
檻に入れていて今度は白いローブを着た人があなたを救って・・・その後に気付いたらここだったんだけどあれって・・・。」
刃更は簪の言っていることが真実であると確信すると覚悟を決めて簪に話そうとした瞬間簪はこう言った。
「刃更・・・私貴方が自分で言うのを待ってるから今はいいよ。」
簪は刃更の話は自分の意志で言ってくれるのを待つといってくれたことに刃更は心の中で感謝していると今度はジト目でこう言った。
「でもお姉ちゃんの回し者に関しては何かしらの謝罪として罰を与えたい。」
「え、そっちかよ許せねえのって!!それだったら楯無先輩の服装はどうだよ!!」
「お姉ちゃんには後で虚さんに言いふらすとして
何かしらの償いはさせてもらうからね。」
刃更は簪の目つきを見て溜息を漏らすと観念してこう言った。
「わかった。何がいいんだ。何でも行ってくれよ。」
刃更の言葉に簪は少し嬉しがると簪は以下の物を注文した。
「ええとね、W戦隊モノと仮面ラ○ダーのBlu-rayboxサイン入りとこの間終わったアニメのフィギュアの初回限定版と後は・・・」
「モウシワケアリマセンカンザシサマ、
土下座でも何でもしますからそれだけは・・・」
流石に刃更の財布からどれだけのお札が天に召されるのかわからない為椅子の上とは言え土下座しそうになっていたので簪は少し笑ってこう言った。
「うそだよ刃更、本当はね・・・友達になってくれるかなって思って。」
そう言うと刃更は簪に笑いかけてこう言った。
「何言ってるんだよ簪、俺達はもう・・・友達だろ、これからもな。」
簪はその言葉に涙を流しながらこう言った。
「刃更・・・ありがとう。」
操られた少女はホントの友達を手に入れた。
そして2人の絆はより強くなる。