織斑 千冬のデータと簪自身の戦闘データを吸収したことにより
全距離対応型に生まれ変わる。
本人の意識はなくなっているため行動パターンが読めない。
武装 ポッド型レーザー砲*2(1つにつき6つの砲門が内蔵されている)
大型両刃双剣 「幻実」
簪がVTシステムにより変貌したIS「暮鉄」が現われたのを見た千冬はそのISの動きが嘗ての自分と同じことに驚いていると携帯からメールが来たのでそれを見ると束がその正体と危険性についての文章だった。
『ハーイ!ちーちゃん元気にしてる?こっちは元気ウハウハだよ!!( ´艸`)今ちーちゃんが見ているのはVTシステムに侵されているISだよ。速くしないとその子死んじゃうから気を付けてねーーー♡Σ(゚Д゚) 束 PS 犯人分かったら束さんの分までフルボッコしといてね(# ゚Д゚)」
所々顔文字でピンチ差が分からないがこれをやったのは倉持技研がやったのかと言う考えがあったがそれはないなと除外すると千冬は山田先生にこう指示した。
「山田先生、直ぐに非常事態宣言を発令して全員を非難してくれ。それと教師部隊には〈戦風〉を遠距離戦用で対応することと・・・私の機体には近接戦闘用に換装してほしいと伝えてくれ。」
「え、織斑先生まさか!!」
「それと山田先生、アリーナにある機体格納庫の防犯カメラとPCから不審な動きをした人間又はアップロードされたデータがないかチェックをしてくれ。」
「わ、分かりました!!」
「それともう1つ・・・更識姉に伝言してくれ。」
そう言うと千冬はモニタールームから出て行った。
第4アリーナ更衣室
試合が終わり1息ついた楯無は更衣室にあるテレビを付けると簪のISが変貌している姿が映っていた。
「ちょ、なによこれ!!」
そこからは正に一方的だった。
ロランの機体が壁に激突する瞬間を見た時楯無は最悪なことに気づいた。
「(あれって間違いなくリミッターが解除されてるって
何で簪ちゃんがそんなことを!!)」
そう考えていると備え付けの電話から通信が来たので相方である薫子が取ると楯無に変わるように指示が出た。
「はい楯無・・・山田先生!!一体これは何なんですか!?
何で簪ちゃんが!!??」
「落ち着いて聞いて下さい楯無さん、今更識 簪さんはVTシステムに汚染されていて意識がない状態だと織斑君から報告がありました。」
「VTシステムですって!!!何でそんなものが!!!」
「現在織斑君と東城君、ローランディフィルネイさん、それと同じアリーナにいたミューぜルさん達がこれに対応していますので織斑先生からの伝言で『今回のVTシステムは恐らく学園の内部の人間の仕業とみられるため早急にPCを調べるように』とのことです。」
「は、どういうことよそれ!!!すぐに簪ちゃんを助けに行かないと!!!」
「それとですね。もう1つあります。『犯人が見つかったらあとは好きにしろ』ということです。」
その内容の意味を知った楯無は妹を助けたいという思いと生徒会長としての仕事の板挟みにあっていたのだ。
そして唇を噛みしめ、拳を握りしめながらこう言った。
「・・・分かりました。大至急PCのデータ確認に行ってきます。」
「それでは直ぐに言ってください。このことは既に布仏さんにも通達しています。」
「わかりました。」
そう言うと楯無は受話器を置くと薫子にいつもの笑顔でこう言った。
「ごめんね薫子ちゃん。ちょっと私仕事が出来ちゃったんだけど
大丈夫よ私は生徒会・・・」
すると楯無が言い終わる前に薫子が楯無を抱きしめてこう言った。
「行きなよ楯無、その仕事は私がするから。」
「え?」
楯無は薫子の言葉に驚くも彼女はこう続けた。
「ホントはさ・・・行きたいんでしょう妹の所にさ。そんなに手から血が出る程苦しむぐらいならなおさらだよ。」
「でも私は・・・」
「偶には相棒を頼りなさいよ!!大丈夫だってこう見えても2年整備科のエース何だからさいつものように凛として戦う楯無の姿を妹に見せつけなさいよ。」
「薫子・・・ありがとう;つД`)。」
薫子の言葉に楯無は泣きながらお礼を言うとアリーナの場所を教えて直ぐに自分の機体の場所にへと向かった。
「いってらっしゃい・・・不器用なお姉ちゃん。」
楯無が去った後にそう言うと薫子は自身の戦いの場所にへと向かった。
そして楯無も背中を押されて妹の場所にへと向かった。
「(待っててね!!簪ちゃん!!)」
泣き言かけばいいじゃない。
だって人間だもの。