カオス・ストラトス   作:caose

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 お互いになさなければならない目的がある。


譲れない戦い

 一夏と刃更がお互いの剣で切り結びロランと簪はレイピアと薙刀を切り結んだあと

お互い1対1で戦うようになり観客はそれぞれの戦いを見守ることにした。

 

 ー 一夏対刃更 -

 一夏と刃更が一度斬り合いした後に下がると刃更は一夏に向けて

拳銃「ダウンフォール」を放つと一夏はそれを回避すると今度は一夏が新たに

所有している武器を出した。

 それは発射口が2つついており銃剣「無炎」の際に搭載されている剣も

ない物なのだ。

 刃更はそれが自分と同じく遠距離戦特化の武器かと思ってみると銃口から・・・

青白い光が出たのだ。

 「げっ!?」

 刃更はそれを避けた後もう一度射撃体勢に入ろうとすると銃剣「無炎」をブレードモードにして刃更に迫ってきていたので刃更は急いで右手に持っている西洋剣「ブリュンヒルド」で受け止めると腹部に衝撃が襲った。

 「ぐはっ!!」

 一夏は刃更の腹部にそのまま蹴りを入れると刃更はそのまま背中に新たに搭載された試作兵装を射出した。

 「なっ!!」

 いきなりのことに一夏は対応しきれずに同じく腹部に命中した。

 そしてお互い弾き飛ばされるもISのスラスターを噴かして止めるとお互いがにゃっと笑いながら言った。

 「一夏お前の武器ってレーザー兵器か?」

 「正解だ、こいつは〈ブルー・ティアーズ〉のレーザーライフルをベースにして作った銃剣【無炎弐式】だ。お前の今の武器ってビット系統か?」

 「その通りだ。こいつもお前と同じく〈ブルー・ティアーズ〉のビット兵器をベースにした有線ビット【レックステイル】だ。」

 そして刃更は再び拳銃「ダウンフォール」と「バニシング・リベル」を

合わせ技で打ち込んだ。

 「(こいつならどうだ!!)」

 刃更はそう思うと一夏は今度はよけずにそれを受け止めたのだ。

 刃更は驚くがよく見ると凍りついておらず銃剣からも青白い光が出ていた。

 「・・・なるほど、こりゃ難問だな。」

 そう言う刃更の目は諦めどころかやる気十分の目になっていた。

 

 -ロラン対簪ー

 その頃ロランと簪の所では同じように接戦だった。

 ロランが持つレイピアの突きを簪は薙刀を使っていなしつつも薙刀の棒の部分で

叩き落そうとするとそれをもう1本のレイピアでいなすというどちらも同じ戦法の為か千日手のような状態であった。

 すると簪は少し離れて荷電粒子砲「春雷」をロランめがけて撃つとロランは

上空に飛んで回避した。

 「ふう一夏の言う通りだ。こいつは受けたら駄目だね。」

 そう言う中で簪はミサイルポッド「山嵐」を何発か打つとロランはそれを「スピーシー・プランター」をコールして打ち堕とすと煙幕が噴き出て周りを覆うと

簪は更にミサイルを発射すると本来よりも巨大な爆発を起こした。

 「「「「「きゃあああああ!!!」」」」」

 観客が驚きながら伏せた。

 簪が使ったミサイルの煙幕の中には可燃性の高い粒子が含まれているためこの様な大爆発が起こせるのだ。

 そして爆心地を見るとそこには蔓のような繭みたいな何かがあった。

 そしてその中からすこし焦げた「オーランディ・ブルーム」が出てきた。

 簪は何故無傷に近い状態なのか驚いているとロランはいきなりこう説明した。

 「これが私のIS〈オーランディ・ブルーム〉の

第3世代兵装【プラント・ロジック】」と言ってね私の機体は他と違ってこの蔦のような生物系の兵器を使えるのさ。」

 「!!生物系IS」

 簪は驚いていた。

 何せ機会と生物の融合などアニメでしか存在しないと思っていたのだがそれが現実にあるのだと分かり恐怖したのだ。

 するとロランは別の銃を出すとそれを簪に向けて放った。

 「ぐっ!!」

 簪の機体の右腕に当たるも大したダメージがなかったのでそのまま攻撃を再開するとロランは少しにゃっと笑うと簪にこう言った。

 「咲き誇れ・・・。」

 すると当たった右腕から何かが軋む音がするので見てみると右腕から植物の根のようなものが見えたのだ。

 暫くすると右腕が勝手に自爆したのだ。

 「きゃあああ!!」

 更にロランは他の個所にも当てた後簪にこう言った。

 「これは【シード・ショット】と言ってねさっきのように植物のような根は機体内部からエネルギーを喰らって成長して自爆する奴だ。

そして君は他の個所にも当てている。・・・降伏しないか?」

 ロランの言葉に簪は負ける事よりも怖いこと、それは刃更の信頼を裏切る事だった。

 「(刃更は私に勇気をくれた。そんな人を裏切るくらいなら・・・)断る!!」

 簪はすべての武器を展開するとロランは悲しそうに・・・宣告した。

 「咲き誇れ。」

 するとあらゆるところから根が生えそして簪を覆うほどの爆発が起きた。

 簪は落ちていく中嘗て姉である更識 楯無に言われたことを思い出した。

 『あなたは何もしなくていいの。私が全部してあげるから・・・

あなたはそのまま無能なままでいなさい。』

 楯無の名を継いだあの日に言われたあの言葉。

 あの時から簪はすべてを失い、全てにおいて姉から差別されることとなった。

 家族も従者も全員がそうだった。

 だがそんな中でも刃更は違った。

 自分を自分として見てくれた。

 自分に光を与えてくれた人。

 友達を作ってくれた。

 だからもし何かが欲しいというならそれはたった1つ。

 「・・・刃更を勝たせる力が欲しい。」

 するとディスプレイに何かが出た。

 ≪力を欲するか? YES  NO≫

 いつもの簪なら不審に思うが今の簪はそれを考える余裕がなく

彼女は直ぐにYESを押した。

 ダメージレベル  D

 脳波浸食  異常なし

 機体再構築  起動

 ヴァルキリー・トレース・システム  開始

 そして彼女の意識は闇の中にへと沈んだ。




 新兵装 黒式 【無炎弐式】
        形状は「ガンダム 鉄血のオルフェンズ 月鋼」に出てくる「ガンダム ダンダリオン」の銃剣
        シュヴァルツア・レーゲンのプラズマブレイドとブルー・ティアーズのレーザーライフルを併合して作った武器。
 取り回しに便利になった反面エネルギー対策に時間を要するため
まだ1丁しか開発してない。
     白竜・ファブニール 【レックステイル】
     形状は「ガンダム 鉄血のオルフェンズ」に出てくる
「ガンダム バルバトス ルプス レクス」のワイヤーテール
     ブルー・ティアーズのビット技術に刃更の近接戦闘の補助用に作られた武器
     現在は1基だけだが刃更の成長次第ではさらに増やす予定である。

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