異世界はガウストとともに。   作:naogran

10 / 31
八重の家族と別れた後、ゲートで海にやって来た冬夜達一行。

雄也「海だな。」

ライザーク「海だわ。」

ユミナ「わぁ~!綺麗ですね!」

エルゼ「海なんて久し振りね!」

リンゼ「そうだね、お姉ちゃん!」

八重「では拙者も!」

草履と靴下を脱いで海へ走る。

八重「あちゃ!あちゃちゃちゃ!」

砂が結構熱いかった。

雄也「綺麗だな〜海。」

ライザーク「海綺麗だわ〜。」

スマホで遺跡を探す。

リーン「遺跡の場所?」

冬夜「うん、この辺りに沈んでいるみたいなんだけど。ん?」

前を見ると、エルゼ達が海ではしゃいでいた。

エルゼ「冷たくて気持ち良いわね!あーあ、これで水着があれば泳ぐんだけどなぁ。」

冬夜「ちょい待ち、あるの水着?」

リンゼ「お店に行けば売ってるかと。」

エルゼ「そうだ冬夜、一旦ベルファストに戻って買いに行きましょうよ!」

雄也「それ良いな!俺も泳ぎたい気分だ!」

ライザーク「俺も俺も!」

冬夜「うーん、でも遺跡の調査が目的だし・・・」

リーン「私はちゃんと調査もしてくれるなら別に構わないわ。」

冬夜「じゃあ折角だし楽しんじゃいますか!」

雄也・ライザーク「おっしゃーーー!」


10話「海、そしてバカンス。」

スゥ「うおっほー!海じゃ!海じゃー!」

 

ベルファスト王国の国王達も誘った。スゥは海を見てキラキラしている。

 

トリストウィン「イーシェンの海に誘ってくれるとは気が利くじゃないか。」

 

冬夜「どうせなら、皆で楽しみたかったので。」

 

シャルロッテ「師匠の誘いは断れない・・・」

 

リーン「ジーッ。」

 

冬夜(嫌々来てくれたのか・・・)

 

雄也(無理しなくて良いのによ・・・)

 

セシル「うわ~良いですね~!」

 

レネ「セシル姉ちゃんこれが海か!?向こう岸見えないね!」

 

ミカ「お待たせ!ごめんね準備に手間取っちゃって。」

 

アエル「誘って下さりありがとうございます。」

 

更にミカとアエルも誘った。

 

エルゼ「さっさと水着に着替えて遊びましょうよ・」

 

リンゼ「でも何処で着替えれば良いんでしょうか?」

 

雄也「冬夜、着替え用のテント制作開始だ。」

 

冬夜「そうだね。」

 

 

 

 

男性用のテントと女性用のテントを作った。

 

八重「おぉ!」

 

冬夜「序でに遊び道具とかも作ったよ。」

 

エルゼ「一番乗り!」

 

ダッシュしてテントに入る。

 

エルゼ「覗かないでよね?」

 

冬夜「覗かないよ!」

 

雄也「じゃあ早速着替えるか。あそうだ!冬夜。」

 

冬夜「ん?」

 

 

 

 

 

 

女性用のテント内では、エルゼとユミナが睨んでいた。理由は、セシルと八重とリンゼの胸が豊富だからである。

 

リーン「あら?エルゼの方がお姉さんだったかしら?」

 

エルゼ「五月蝿いわね!アンタだって同じようなもんでしょ!」

 

 

 

 

 

 

外では、冬夜と雄也が海パンに着替え終えてた。

 

エルゼ「冬夜!雄也!」

 

冬夜「ん?」

 

雄也「ほえ?」

 

後ろに向くと、水着姿のエルゼとリンゼと八重が立っていた。冬夜が頬を赤くした。

 

リンゼ「ど、どうでしょうか・・・?」

 

冬夜「うん、3人共凄く似合ってるよ!」

 

雄也「めっちゃナイス!」

 

八重「本当でござるか!?でもこの格好、イマイチ落ち着かないでござるよ・・・」

 

雄也(おいおいあんまりいらうなよ・・・水着落ちるぞ?)

 

エルゼ「ほっ・・・」

 

冬夜「エルゼどうかした?」

 

エルゼ「何でもないわよ!」

 

リンゼ「良かったね、お姉ちゃん!」

 

エルゼ「この話はもう終わり!さっさと遊びましょ!」

 

雄也(エルゼの奴、褒められてホッとしたな?)

 

 

 

 

 

 

エルゼ「よぉし!行くわよー!」

 

準備体操を終えて海へ走った。

 

八重「お!エルゼ殿が一番乗りでござるか!では拙者も!」

 

エルゼに続いて八重も海へ走る。エルゼを捕まえようとしたが、避けられて押された。

 

八重「やったでござるな?仕返しでござる!」

 

仕返ししようとしたが、また避けられて水を掛けられた。

 

エルゼ「リンゼも来なさいよ〜!」

 

八重「捕まえたでござる!」

 

エルゼ「きゃははは!」

 

油断してる隙にエルゼに抱き付いた。エルゼと八重の胸が互いに当たった。

 

冬夜「ごくり・・・」

 

リンゼ「冬夜さん?」

 

冬夜「っ!リンゼは泳がないの?」

 

リンゼ「私はあまり泳ぎは得意ではないので・・・」

 

冬夜「そっか、熱中症とか気を付けなよ?」

 

リンゼ「はい!」

 

スゥ「冬夜!雄也!」

 

レネ「冬夜兄ちゃん!雄也兄ちゃん!」

 

そこに、水着に着替えたスゥとレネが来た。

 

スゥ「どうじゃ?妾たちの水着は?」

 

冬夜「うん、可愛いよ!」

 

雄也「似合ってるぞ2人共。」

 

スゥとレネを撫でる。

 

レネ「ねぇ冬夜兄ちゃん雄也兄ちゃん!海って凄いんだね!こんなおっきいんだ!」

 

冬夜「レネは海を見るのは初めてなのか?」

 

レネ「うん、沢山砂を持って帰って忘れないようにする!」

 

冬夜「そうだな。」

 

雄也(甲子園かよ。)

 

冬夜「こっちの方がすぐに思い出せるよ。」

 

スマホでスゥとレネを撮った。

 

スゥ「わ~!妾じゃ!」

 

レネ「凄~い!何これ!?」

 

冬夜「風景を残せる道具だよ。」

 

雄也「そして冬夜の無属性魔法だ。」

 

レネ「凄い凄い凄い!冬夜兄ちゃんって何でも出来るんだね!」

 

スゥ「当然じゃ!妾の未来のお婿さんなのじゃからな!」

 

レネ「えっ!?そうなの!?」

 

冬夜「変な嘘付かないの!」

 

雄也「新たな嫁候補が増えたな。」

 

冬夜「いやいや、ほら遊んで来な。」

 

スゥ「行くぞレネ!」

 

レネ「うん!スゥ姉ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

セシル「仲が良いですねー。」

 

 

 

 

 

 

冬夜「うわっ!気配を消さないで下さい!」

 

雄也「心臓に悪いわ!」

 

セシル「つい本職の癖で。」

 

冬夜「職業病ですか・・・」

 

雄也「癖か。」

 

セシル「スゥ様とレネちゃんの面倒を見なくちゃいけないのに、着替えに手間取っちゃったんですよ。」

 

冬夜(確かに、大変そうですよね・・・)

 

雄也(豊富過ぎる・・・)

 

セシル「水着もピッタリのサイズが中々なくて探すの大変だったんです。これもちょっときついくらいで・・・」

 

冬夜「そ、そう言う報告いらないですから!」

 

セシル「スゥ様!レネちゃーん!私も混ぜてー!」

 

冬夜「大きいと浮くってほんとかな・・・」

 

 

 

 

 

 

ラピス「何がですか?」

 

 

 

 

 

 

雄也「ぎゃあああ!気配を消すなよ!心臓に悪いわ!」

 

ラピス「失礼しました。で、何が浮くんです?」

 

冬夜「え!?」

 

雄也「ああ。浮き輪がちゃんと浮いてるかどうかの話。」

 

ラピス「大丈夫みたいですけど。」

 

雄也「よしOK!」

 

冬夜「で、それは何?」

 

お盆を持ってるラピス。

 

ラピス「一応仕事をしませんと。奥様方にお飲み物を。」

 

ビーチチェアに、エレンとユエルがゆったりしていた。

 

冬夜「ラピスさんも遊べば良いのに・・・」

 

雄也「そうだぞ。遊ばないと思いでに残らないぞ?」

 

ラピス「ちゃんとセシルと交代で楽しみますのでご心配無く。」

 

雄也「交代か。まあそれなら問題無いな。」

 

ラピスが仕事へ戻る。するとその時。

 

???「うぉぉぉおおおおお!」

 

冬夜「ん?」

 

雄也「何だ?この野太い叫び声は。」

 

海の向こうを見ると。

 

 

 

 

 

 

アルフレッド「兄上には何としても負けませぬぞ!」

 

トリストウィン「ベルファスト国王としての意地ここで見せる時!」

 

レオン「はーっはっは!話になりませぬな!」

 

アルフレッド達が競争していた。

 

 

 

 

 

 

冬夜「あの人らいっつも元気だな。」

 

雄也「一番はしゃいでるな。ありゃ?ライザークは?」

 

???「ヒャッハーーー!!!」

 

雄也「ん?」

 

更に海の向こうを見ると。

 

 

 

 

 

 

ライザーク「海サイコーーー!!!泳ぐのヒャッハーーー!!」

 

向こうでライザークが気分上昇に泳いでいた。

 

雄也「彼奴、一足先に遊びやがって。よっしゃ!」

 

ある物を取りに向かった。

 

 

 

 

 

 

リンゼ「お姉ちゃん、大きくなーれ!」

 

寝ているエルゼに砂を盛った。

 

 

 

 

 

 

その頃ライザークは気分上昇に泳ぎ中。

 

ライザーク「いやぁ〜!海は良いなーーー!」

 

雄也「ライザーーーーーーク!!!」

 

ライザーク「ん?」

 

向こうから、ホバーボードに乗ってる雄也が迫って来た。

 

ライザーク「雄也!?」

 

雄也「一足先遊びやがって!お前にはこれだ!」

 

ギアレットハンターから釣り糸を射出して、釣り針をライザークの口に引っ掛けた。

 

ライザーク「イデデデデデデ!!!」

 

痛がって逃げ回る。

 

雄也「良いぞ良いぞ!そのまま進め!スピードアップだ!!」

 

 

 

 

 

 

その頃冬夜は、ビーチチェアで寛いでた。

 

冬夜「さてそろそろ行くか。雄也ーー!」

 

呼び声を聞いた雄也が、すぐに冬夜の方へ向かった。

 

雄也「どうした?」

 

冬夜「そろそろ遺跡を調べに行こうと思って。」

 

雄也「おっと忘れてた。」

 

ライザーク「こんにゃろ・・・後で覚えてろよ・・・!」

 

ユミナ「冬夜さん!どうですか?」

 

やっと着替え終えたユミナが来た。

 

冬夜「よく似合ってるよ、可愛い。」

 

ユミナ「ありがとうございます!冬夜さんにそう言って欲しくて選んだんですよ!さぁ、一緒に泳ぎませんか?」

 

雄也(幸せ者だなぁ。)

 

冬夜「いや少しくらい遺跡を調べてみたいから、それが終わったら付き合うよ。」

 

ユミナ「・・・じゃあ終わったら必ず来て下さいね!待っていますから!当然結婚の事も!」

 

冬夜「え?」

 

海へ遊びに行ったユミナ。

 

琥珀「ん?」

 

冬夜「結婚か・・・すっかり忘れてた・・・」

 

リーン「何難しい顔してるのかしら?」

 

冬夜「何でもないよ!」

 

水着姿のポーラが居た。

 

冬夜「え、まさか泳ぐのかポーラ?」

 

雄也「ぬいぐるみも泳ぐのか!?」

 

リーン「プロテクションがあるから大丈夫よ。濡れる事もカビる事もないわ。」

 

冬夜「ふーん、じゃあ僕も使っておこう。海に潜るんだしな。プロテクション。」

 

スマホにプロテクションを掛けた。

 

雄也「冬夜、俺のギアレットハンターも頼む。」

 

冬夜「分かった。プロテクション。」

 

ギアレットハンターにもプロテクションを掛けた。

 

冬夜「琥珀は・・・泳がないか。水は苦手だろ?」

 

琥珀「私をそこらの猫と一緒にしないでいただきたい!」

 

リーンがキョロキョロしてる。

 

冬夜「どうした?」

 

雄也「探し物か?」

 

リーン「あの子来てないのね・・・」

 

冬夜「あの子って?」

 

リーン「ほら何日か前に冬夜が胸を揉んだ・・・」

 

冬夜「椿さんか。・・・ってか揉んだの僕じゃないし!」

 

リーン「でも見たかったでしょう?あの子の水着姿・・・」

 

椿の水着姿を想像する。

 

リーン「今想像したでしょ?」

 

冬夜「し、してない!全然してない!」

 

リーン「やっぱり冬夜も男の子って訳ね。」

 

冬夜「何だよその言い方・・・」

 

雄也「ええ加減にしやがれこの小娘が。」

 

リーン「さてとそれじゃあ少しくらい進めておきましょうか。」

 

雄也「スルーすんな!」

 

冬夜「何を?」

 

リーン「さっきあなたも言っていたでしょう?遺跡の調査よ。」

 

冬夜「あ。」

 

 

 

 

 

 

早速遺跡の調査を開始したのだが。

 

冬夜「取り敢えず潜ってみようか。」

 

リーン「あら、私は行かないわ。そもそも泳ぐ気もないし、日焼けもしたくないし。」

 

冬夜「じゃあ何で水着になったの?」

 

リーン「冬夜が脅してきて・・・」

 

雄也「それお前の妄想だろ・・・じゃあ俺達で行くから待ってろよ。」

 

 

 

 

 

 

冬夜と雄也とライザークが海に潜って遺跡を探す。

 

冬夜・雄也「ん?」

 

遺跡が早くも発見した。しかし、冬夜と雄也に限界が来た。急いで陸に上がる。ポーラとライザークが冬夜と雄也の腹に溜まった水を吐かせる。

 

リーン「大丈夫?」

 

冬夜「何とか・・・遺跡の入口を見付けたけどそこで息が続かなくなっちゃって。」

 

雄也「危うく溺死する所だったぜ。」

 

リーン「遺跡は完全に海の底って訳ね。さてどうしましょうかね。」

 

冬夜「水の中で活動出来る魔法ってないの?」

 

リーン「聞いた事はあるけど、興味なかったので覚えてないわ。」

 

冬夜「そこは覚えといてくれよ・・・」

 

雄也「興味持てよこんちくしょう・・・」

 

リーン「シャルロッテ、こっちに来なさい。」

 

シャルロッテ「師匠・・・」

 

リーン「あなた、水中で活動出来る魔法知らない?」

 

シャルロッテ「えっと・・・確か・・・」

 

リーン「覚えてないみたいね。まったく体じゃなくて頭が育って欲しかったわ!」

 

そう言ってシャルロッテの尻を触った。

 

シャルロッテ「きゃっ!何するんですか!」

 

リーン「罰として今日一日ずっと水着よ。それと私が帰るまで王宮に帰さないから。」

 

シャルロッテ「ええ!?師匠だって覚えてないから聞いたんじゃ・・・」

 

冬夜(理不尽だな・・・)

 

雄也(ええ加減にしろこの理不尽小娘が。シャルロッテさんが可哀想だろ・・・)

 

琥珀「主、水中で活動したいのですか?」

 

冬夜「うん。何か良い方法ある?」

 

琥珀「あらゆる水を操り、主達の悩みを解決出来る者に1つ心当たりが・・・」

 

冬夜「誰?」

 

 

 

 

 

 

琥珀「この白帝と同格の存在、玄帝です。」

 

 

 

 

 

 

浜辺から離れた丘で、玄帝を呼ぶ事に。リーンが魔法陣を出現させた。

 

リーン「通常、召喚魔法は特定の相手を呼び出すなんて事は出来ないのよ。」

 

琥珀「主の魔力に私の霊力を混ぜます。その状態で呼び掛ければ奴らは必ず反応し呼び出しに応じるでしょう。」

 

リーン「・・・にしても玄帝を呼び出すって。その子が白帝ってだけでも驚いたけど更にもう一匹とか有り得ないわ。」

 

冬夜「僕達からしたらポーラを作ったリーンもリーンだけどね。」

 

雄也「確かに。」

 

琥珀「主よ。奴らが何を契約の条件に求めてくるか分かりません。念の為お気を付けを。」

 

冬夜「あのさぁ、さっきから奴らって言ってるけれども1匹じゃないの?」

 

琥珀「奴らは2匹で玄帝なのです。ま、呼び出してみれば分かります。」

 

早速玄帝を呼び出す。琥珀が霊力を放出する。

 

冬夜「冬と水、北方と高山を司る者よ。我が声に応えよ。我の求めに応じ、その姿をここに現せ!」

 

リーン「お出ましのようね。」

 

雄也「来たか。」

 

 

 

 

 

 

魔法陣から、玄帝が現れた。

 

 

 

 

 

 

玄帝蛇「あっらぁ? やっぱり白帝じゃないのよぅ。久し振りぃ、元気してた?」

 

琥珀「久しぶりだな、玄帝。」

 

玄帝蛇「ん、もう、「玄ちゃん」で良いって言ってるのにぃ、い・け・ず!」

 

雄也「お、オカマかい・・・」

 

玄帝蛇「それでそちらのお兄さん達はぁ?」

 

琥珀「この私に琥珀と名付けて下さった我が主、望月冬夜様だ。そしてこちらが冬夜様の仲間の伊狩雄也様だ。」

 

玄帝亀「主じゃと?このような人間が主とは・・・落ちたものだな、白帝よ。」

 

琥珀「何とでも言うが良い。直、お前達の主にもなられるお方だ。」

 

玄帝亀「戯れ言を。」

 

琥珀と玄帝亀が睨み合う。

 

玄帝亀「良かろう、冬夜とやら。お前が我らと契約するに値するか、試させてもらう。」

 

冬夜「良いけど、何すんのさ?」

 

玄帝亀「我らと戦え。日没までお前が五体満足で立っていられたのなら、力を認め契約をしようではないか。」

 

冬夜「分かった。じゃあやろうか。」

 

リーン「冬夜、油断して足元を掬われないようになさい。」

 

冬夜「大丈夫、何とかなるだろう。」

 

雄也「嫌な予感・・・」

 

玄帝蛇「意外と落ち着いているのねぇ」

 

玄帝亀「その度胸だけはその褒めてやろうかの。では参るぞ!」

 

 

 

 

 

 

冬夜「スリップ!」

 

 

 

 

 

 

スリップで玄帝を転ばせた。

 

ライザーク「やりやがった。」

 

雄也「不意打ち過ぎる。」

 

冬夜「エンチャント、スリップ。プログラム開始、発動条件スリップの効果が消滅時、発動魔法スリップ、停止条件 術師の解除命令、プログラム終了。」

 

弾丸にエンチャントした。

 

玄帝蛇「な、何!?あの子何するつもりなのぉ!?」

 

ガンブレードを取り出して、玄帝の足元を狙って弾丸を打つ。打ったと同時にまたスリップした。また打ったと同時にまたスリップした。

 

リーン「スリップの効果が切れるのをスイッチとして別のスリップが発動・・・永久にループじゃない・・・」

 

雄也「無限ループって怖くね?」

 

冬夜「前に行ったスライム討伐を思い出したんだ。」

 

ローションスライムの液体で滑ったエルゼをヒントにしてエンチャントしたのだった。

 

冬夜「じゃギブアップするまで待ってよっか。」

 

 

 

 

 

 

琥珀「きゃははは!」

 

冬夜「この後もまだまだ続くよー。」

 

雄也「最早いじめだろこれ・・・」

 

 

 

 

 

 

一方その頃エルゼ達はと言うと。

 

ユミナ「行きます!」

 

ビーチバレーをしていた。ユミナがサーブする。

 

リンゼ「はい!」

 

トス成功。エルゼがスパイクしようとしたが。

 

八重「させぬ!」

 

ブロック成功した。

 

エルゼ「え!?」

 

リンゼ「任せて!」

 

スライディングレシーブでギリギリ回避した。

 

エルゼ「てえい!」

 

スパイクした。ボールがコート内に落ちた。

 

八重「そんな・・・」

 

エルゼ「やったー!」

 

ハイタッチした瞬間、リンゼの水着の紐が解けてしまった。

 

エルゼ「あっ・・・」

 

リンゼ「へ?きゃあ!」

 

エルゼ「砂で隠して!砂で!」

 

八重「冬夜殿雄也殿助けて下され!」

 

リンゼ「呼ばないで下さーい!」

 

その後すぐに水着を着させた。

 

リンゼ「冬夜さんと雄也さんが居なくて良かったです。」

 

エルゼ「・・・にしても本当に居ないわね。」

 

八重「リーン殿も居ないでござるな。」

 

ユミナ「遺跡の調査をすると言っていたので、2人で海に潜っているのでしょうか?」

 

リンゼ「それだけなら良いですけど・・・」

 

 

 

 

 

 

一方その頃冬夜達が居る丘。玄帝が気分を悪くしていた。

 

玄帝蛇「回ってるわ!世界が回ってるわぁ!」

 

玄帝亀「許して下さい!もう転ぶの嫌ぁ!」

 

冬夜「あ、何かごめん。やり過ぎた。」

 

雄也「ごめんじゃねえよ。見てただけで可哀想な気持ちがもう満タンになったわ。」

 

玄帝蛇「白帝が主と認めたってのも納得ねぇ。」

 

琥珀「ふっ!」

 

玄帝亀「望月冬夜様、我が主に相応しきお方。どうか我らと主従の契約を。」

 

ライザーク「認めんの早えな。」

 

冬夜「えっと・・・確か琥珀みたいに名前を付けるんだっけ?」

 

玄帝蛇「そうよぉ、素敵な名前を下さいな。」

 

冬夜「うーん、じゃあ黒曜と珊瑚で良いか?」

 

玄帝蛇「黒曜?」

 

玄帝亀「珊瑚?」

 

冬夜「どうかな?」

 

玄帝蛇「喜んで黒曜の名前をいただきますわ!」

 

玄帝亀「では妾もこれからは珊瑚と名乗らせていただきます。よしなに。」

 

こうして玄帝蛇に『黒曜』、玄帝亀に『珊瑚』と言う名前が付けられた。2匹が歩こうとした時。

 

琥珀「ちょっと待て!その姿では主に迷惑がかかるのだ。姿を変えろ。」

 

珊瑚「そうなのか?」

 

黒曜「白帝・・・琥珀ちゃんみたいに小さくなれば良いのかしら?それならすぐに・・・」

 

2匹は小さくなった。

 

珊瑚「この大きさなら何とか。早くは動けませんが。」

 

冬夜「宜しくね。珊瑚、黒曜!」

 

珊瑚「この珊瑚、お役に立って見せましょう!」

 

黒曜「アタシもお役に立つわよぉ!」

 

雄也「またマスコットが増えたな。」

 

 

 

 

 

 

その後浜辺に戻った。

 

珊瑚「海に入っても呼吸が出来るようにすれば良いのですね?」

 

冬夜「うん、出来る?」

 

黒曜「楽勝よぉ。」

 

冬夜「じゃあすぐにでも・・・って言いたい所だけど後にしよ。」

 

珊瑚「何故です?」

 

冬夜「今は海を楽しみたい。」

 

雄也・ライザーク「ズコー!」

 

リーン「そうね、あんまりあなたを独占していると皆から恨まれそうだし。」

 

冬夜「皆?」

 

エルゼ達がジーッと見ていた。

 

冬夜「あ。」

 

雄也「忘れてた。」

 

リーン「ほら行ってあげなさい?」

 

琥珀「では主、私達は適当に時間を潰しておきます。」

 

冬夜「うん。頼む。」

 

雄也「じゃあ行くか。」

 

2人はエルゼ達へ歩み寄る。

 

ユミナ「やっと来て下さいましたね。」

 

冬夜「ごめんごめん。」

 

雄也「悪いな。」

 

エルゼ「あの子と何の話をしてたの?」

 

冬夜「遺跡の事だよ。」

 

リンゼ「それだけですか・・・?」

 

冬夜「え?信じてない?」

 

エルゼ・リンゼ・八重「うんうん。」

 

冬夜(僕ってそんな信用無いんだ・・・)

 

雄也「リーンと遺跡の事を話してたんだ。」

 

リンゼ「そうだったんですか。」

 

雄也(俺は信用ありかよ。)

 

八重「もしかしてリーン殿の水着姿にメロメロなのでござるか?」

 

冬夜「だからそう言う訳じゃ・・・」

 

ユミナ「では冬夜さん、誰の水着姿が一番素敵なんですか?」

 

雄也(いきなりだなおい・・・)

 

冬夜「へ?」

 

エルゼ「確かに凄い気になる。」

 

冬夜「何でそうなるの・・・」

 

誰が良いか悩む。すると向こうで砂遊びしてるスゥとレネを見付けた。

 

冬夜「スゥ・・・とか?」

 

4人「え!?」

 

雄也(逃げたか。そうだ。)

 

ユミナ「冬夜さんもしかして・・・」

 

エルゼ「あんたって男は・・・」

 

冬夜「違う、そう言う意味じゃない!僕は健全な男子だよ、何て言うか小さい子はね・・・」

 

雄也「健全?じゃあ!」

 

冬夜「え!?ちょっと!?」

 

ポケットから冬夜のスマホを取って、スゥとレネの写真を見せた。

 

雄也「これを見せて健全とでも言えるのか?(悪戯実行。)」

 

リンゼ「それは!」

 

八重「スゥシィ殿とレネ殿でござる!」

 

エルゼ「冬夜やっぱり!」

 

リンゼ「あんまりです!」

 

冬夜「誤解だって!ちょっと雄也!何やってるんだよ!」

 

雄也「ってのは冗談にしといて、この写真はスゥとレネのお願いで撮った奴だ。2人が思い出を残したいからって。」

 

エルゼ「思い出、ねぇ・・・」

 

ユミナ「もう良いですわ。冬夜さんの事は信じます。ですから今からしっかりと埋め合わせしてくれますね?」

 

冬夜「も、勿論!そうだ泳ごう!」

 

雄也「お!じゃあ行くか!お前らも来いよ!」

 

6人が海で遊ぶ。

 

 

 

 

 

 

スゥ「ナンバー1は妾か!」

 

レネ「流石スゥ姉ちゃん!」

 

冬夜「決められないよ!」

 

スゥとレネが物凄い砂の城を完成した。

 

 

 

 

 

 

夕方になり、再び遺跡の調査を始める。

 

冬夜「じゃあそろそろ遺跡に行ってみますか。まずは2人で様子を見て来るよ。」

 

エルゼ「何かあったらすぐにゲートで戻って来なさいよ?」

 

冬夜「あぁ。2人共頼む」

 

珊瑚「お任せを!」

 

冬夜の肩に乗って、小さいバリアを張った。

 

黒曜「これでもう大丈夫よぉ。そこのお兄ちゃんも入って良いよぉ」

 

雄也「よっしゃ。」

 

そこに雄也が近付くと、バリアが広がった。

 

冬夜「じゃあ行こう。」

 

 

 

 

 

 

海の中を歩く2人。

 

雄也「海の中を歩けるなんて最高だな!」

 

冬夜「凄い、息が出来る所か普通に歩けるなんて。浮力まで消せるんだ?」

 

珊瑚「我々は水を自在に操れるのです。この程度の事造作もありません。」

 

ライザーク「成る程。益々便利な能力だな。」

 

雄也「お!遺跡があったぞ。」

 

目の前に遺跡があった。

 

 

 

 

 

 

遺跡の中を歩く。

 

冬夜「広間っぽいな。何かあるかもしれない。」

 

広間に辿り着くと。

 

冬夜「何だこれ?」

 

雄也「何かの儀式の跡か?」

 

珊瑚「魔力を流してみては?」

 

真ん中の地面に手を翳すと。

 

冬夜「あっ!」

 

雄也「光ったぞ!」

 

すると周囲の石が輝き、光が一斉に強まった。

 

冬夜「何だ!?」

 

2人は光に飲み込まれた。

 

 

 

 

 

 

光に飲まれた2人が目を開けると。

 

冬夜「え?」

 

雄也「な?」

 

庭園らしき場所に転送されていた。

 

黒曜「ご主人様、ここどこかしら?」

 

冬夜「さぁ・・・?」

 

雄也「見た所、庭園らしいな・・・」

 

冬夜「ん?」

 

目の前に見慣れない少女が歩いて来た。

 

冬夜「誰だろう?」

 

雄也「この庭園のお嬢さんか?」

 

冬夜・雄也「ん?」

 

すると2人が何故か外方向いた。

 

フランシェスカ「初めまして、私はこのバビロンの空中庭園を管理する端末のフランシェスカと申します。」

 

雄也「端末・・・?」

 

冬夜「って言うかその・・・」

 

フランシェスカ「何でしょう?」

 

 

 

 

 

 

冬夜「何で下履いてないんですか?」

 

彼女は何も履いてなかった。

 

雄也「何故だ・・・」

 

「END」




         キャスト

      伊狩雄也:増田俊樹

      望月冬夜:福原かつみ
 エルゼ・シルエスカ:内田真礼
 リンゼ・シルエスカ:福緒唯
      九重八重;赤崎千夏
       ユミナ:高野麻里佳
        スゥ:山下七海
       リーン:上坂すみれ
        琥珀:甲斐田ゆき

     ライザーク:梅原裕一郎

        黒曜:二又一成
        珊瑚:松井菜桜子
    アルフレッド:楠大典
   トリストウィン:中田譲二
       レオン:安元洋貴
    シャルロッテ:桑原由気
       ラピス:茜屋日海夏
       セシル:米澤円
        レネ:青山吉能
        ミカ:原紗友里
       アエル:吉岡茉祐

   フランシェスカ:大久保瑠美

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。