Angel Beats! 神のご褒美なんか糞喰らえ 作:朝日の男
体育館に静寂が広がる
校長「直井君?緊張しているのかね?」
直井「と思ったのに」ボソ
校長「ん?」
直井「音無さんとスクールライフが送れると思ったのにぃぃ!!!!!!」
「『ハァァァ?!?!?!』」
生徒の驚いた声が響く
勿論、こちらの戦線側でもだ
ゆい「ちょっと、音無君どういうこと?」
音無「俺に聞かれてもさっぱり意味が解らん」
ユイ「アホですね」
野田「旦那ァ!俺わかりました!」
普段バカにされている野田があるものを俺たちに見せた
それはこの間のテストの順位表だった
ゆいの所には赤丸がされておりその下に『直井文人』とあった
野田「あいつ、多分ですが今回のテストでわざと順位を下げて副会長を辞任しようと思ったんですよ!いつも10位以内なのに51位まで落ちたら辞任できるでしょ!?」
ゆい「あら本当ね・・・ん?彼もNPCのはずだけど」
野田「あいつは旦那のことを『神』と呼んでました!」
視線がいっせいに俺に向く
音無「あ~前に直井にカウンセリングしたことがあってな。それで懐かれたんだ。ちなみにあいつも人間だぞ?」
「『ハァ?!』」
当の直井は絶望しきった顔で膝まついた
直井「先生、僕は生徒会長代理を辞任します!!」
先生「だが断る」
直井「あああああぁぁぁ」ズルズル
モブ4「さぁ、代理。仕事が待ってますよ」グイグイ
モブ2「がんばりましょうねぇ~」グイグイ
直井「イヤダァァァァ」ズルズル
こうして学園朝礼は幕を閉じた
制止力である生徒会長を失った後は、直井が暴れるはずだが『雨の日の開拓フラグが破壊されました!』というフラグを手にしたから大丈夫だろう
後は・・・徐々にだな
食堂~
音無「ここにいたか、立華」
かなで「結弦・・・私、こんな時どんな顔をしていいか解らないの」ヒリヒリ
音無「とりあえず牛乳を買ってくる。あと、付け合せにご飯だな」
俺が立華を探し当てた時、彼女は激辛麻婆豆腐の上【極・麻婆豆腐】というもはや味がわからない劇物を食べていた
食券でご飯と牛乳を買い席に戻ると
おい、何でそこに居る 直井
直井「あ、音無さん!」
音無「おい、直井。お前を食事に誘った覚えは無いが?」
直井「ここに生徒会長のみ頼むことが出来るスペシャル食券があるのですが?」
音無「よし、座れ」
直井がここに来た理由は何故、本来 敵対している天使と頻繁に接触をしているのかということだった
俺は自分の考えで彼女にも学園生活を楽しんで欲しいと思っている旨を伝えた
かなでが僅かに目が見開き、直井は目に見えるほど感動していた
そしてそんな光景を見ている人物が居た
食堂~柱の影
ゆり「また一緒に居るわね・・・」
野田「旦那のことを疑いたくは無いんですが、また生徒会の奴らとつるんでるな」
音無君は初めてこちらに来た時からどこか落ち着いた雰囲気をもった人間だった
普通なら慌てふためき真実を知ると絶望する
そうNPC以外はそんな行動をとる
だが彼はこの状況になれているかのようだ
銃なんて普通、日本ではまず扱わない
それを意図も簡単に使いこなしているのだ
死んだ時代の関係があるのだろうか?
例えば、私が1990年ごろに死んで直ぐにこの世界に来たとしよう
1950年代の日本は銃を一般人でも簡単に銃を手にすることが出来た
その年代に音無君が生まれ死んだとしたら・・・
長い時間を掛けてここに来たのだろうか?
多少の誤差はあるものの戦線のみんなは大体1980~2000年頃に世を去っている
つまり彼はイレギュラーなのか
もしくはあの副会長の言うとおり、彼は【神】なのだろうか?
駄目だ、考え事が多くて頭が痛くなってきたわ
というか・・・
ゆり「なんで『あ~ん』とかしているのよ!」メシメシ
野田「柱にヒビが!」
ゆりの疑念 フラグが手に入りました!
to be continued ・・・ ?
ヒラリ
1枚の紙が柱から剥がれ落ちた
紙には
【漁獲量低減の為、暫くの間 食堂の魚介類のメニューを停止します】