緋弾のアリア TAKE YOUR HEART 作:Million01
節制と言うけどその人のキャラ二合うアルカナがなく仕方なく『節制』にしました。
理子と秋葉原に行って数日が経った金曜日の朝。いつものように朝にカレーを食べ、弁当を作ると理子から通知が来てた。スマホの画面を開くと、
『今日は7時58分前のバスに乗ることをおすすめします!』
?と思わず小首を傾げる。
『何かあるのか?』
と暁がそう入力するとすぐさま返信が帰ってくる。
『7時58分着のバスにバスジャックを実行します』
!?暁は一瞬だけ目を疑った。とは言っても本人がそう言っているのだ。本気なのだろう。
『無関係の人を巻き込むな』
『大丈夫だよ。怪我はさせないしアリアとキーくんをくっつけたいだけ』
……。嘘はではなさそうだ。ここは理子を信じよう。
『分かった。信じよう』
『ありがとう!』
暁が自室に戻り、そそくさと学校に行く準備を始める。
「おいおい、どうしたんだ?お前にしては珍しいな」
モルガナが不思議そうな声で暁の前に立つ。暁は仕方なく理子の事をモルガナに話した。
「なるほどな。理子も大変だな……早く何とかして
>改心できるのか?
暁の一言にモルガナが思わず体を硬直させる。
「ワガハイにも分からん。なんせ相手が人では無いからな。にしても行かなくてもいいのか?」
その言葉に暁はスマホの時計を見て時間を確認した。そろそろバスが着く時間だったため暁は部屋を出た。
バスに乗ると案外、人が少なく気軽に座れた。
>何か読もう
そういえば、この前理子に雑誌を貰ったな。
『フォミ通 今週号はレトロゲームを紹介!』
レトロゲームか……前の世界ではやってたな。いつか寄ってみようか。
暁がペラペラとページを捲ると、思ったより時間が経っていた。
もうバス停が近いようだったので、暁は読み終わった雑誌を鞄の中にしまった。
放課後、暁は
暁はそのせいかたまに怪盗心をくすぐられてしまう。
一階のセキュリティー管理を通り、地下に降りる。
無数に並ばれている銃器の中を通り、『ひらが あや』と表札のついたB201作業室をノックするとーーー
「はーい!開いてますのだ!」
中から子供みたいな声が聞こえてくる。
暁はその声を聞いて扉を開ける。そこには色んなな物が置かれており、大小様々な工具、古今東西の銃や部品……コイル、グリップ、プラスっチックのケースに収められた何百種類のものやネジやピンが雑然と天井まで積み重ねられている。
「あはっ!珍しいのだ!来栖くんは初めてだったはずなのだ!」
そんな中、奥の作業台から平賀 文が顔を出す。
>ああ
「ご注文は何なのだ?」
>銃を改造してほしい
威力を高くして、できるなら連射性も高くしてほしい、と暁は彼女に伝え、懐からR.I.ピストルを渡した。
「ほうほう。他には何かありますのだ?」
暁はそのセリフを聞いて一瞬だけ戸惑うが口を開いた。
>改造の仕方を教えてほしい
「おおっ!?それは高く付きますぞ!!」
その言葉に暁は黙った。
>取り引きがしたい
「?取り引き?」
そう言って、暁が鞄の中からとある物を取り出した。
「おおっ!?ものすごい部品が一杯あるのだ!?」
暁がそう言って取り出したのはロボットのアームやレーダーのアンテナ、壊れた装着型望遠鏡などであった。
>これあげる代わりに……
「改造を教えてあげるのだ!こっちへ来るのだ!」
我は汝…汝は我…
汝、ここに新たな契りを得たり
契りは即ち、
囚われを破らんとする反逆の翼なり
我、節制のペルソナの生誕の祝福の風を得たり
自由へと至る、更なる力とならん…
そう言って彼女は暁が出した様々な部品を両手に持ち、暁を案内され、空いている作業台に座る。
「威力と連射性どっちを先にカスタムしたいのだ?」
>威力
「銃弾の威力を上げたいのなら弾速を上げるのがおすすめするのです!」
「まず、弾速を上げるためには装薬のガス発生量と、燃焼速度を増やさないといけないのだ!だけど、銃身の圧力により破裂する場合があるのです!」
「その為、銃身を長くするのです!」
暁は文から様々な銃のカスタムに関することを教えてもらった。
ちなみにR.I.ピストルはR.I.ピストル改になった。
文に銃のカスタムについて色々教えてもらって二日後の日曜日の昼。
暁は理子と一緒に映画館に入った。分類はSF映画だった。
「理子も双葉と同じぐらいのいい趣味してるな」
暁と理子との席の間に置いてある暁のバックからモルガナが顔を出し、映画を見る。
「SFはね、ただの夢物語じゃないんだよ!」
上映が終わると理子は嬉しそうに歩きながらこちらを見てそう言ってくる。
「『いつか実現するかも知れない』夢物語…つまり『希望』なんだよ!…わかる?」
>知り合いも同じ事を言っていた
暁は理子の言葉にとある少女を思い出す。上手くやっているだろうか?そう思ってしまう。
「おお!その子と気が合いそう!」
その後、暁達は渋谷のバーガーショップに入る。
「そういえば、ダーリン。次の
>まだだ
「なら、もうそろそろ決めた方がいいんじゃない?」
「そうだな。早いとこ決めておこうぜ」
理子とモルガナの後押しに暁は頷き。そう言って、理子はスマホを取り出し、とあるサイトを開く。
『怪盗お願いチャンネル』だ。
ーーー心の怪盗団。この世界では少しだけ有名になっており、少しだけ武偵にも危険視されている。
「え〜と『最近、近所の子が悪ふざけをしています。改心して下さい』」
「なんか、悪戯っほいな……他には?」
暁は無言でジュースを飲みながら二人の話を聞く。
「他には……『三軒茶屋で暴力団を見かけます。改心して下さい』。これも微妙だな〜」
「けど、場所を指定してくれてるなんて珍しいな」
>見過ごせない
三軒茶屋となればだ。しかも場所を指定しているとなると本当かもしれない。
「おお!急にやる気になった!」
三軒茶屋は暁のいた世界に馴染みのある場所だ。名前は少し違うが。
「他は?」
「う〜ん……他は依頼じゃなくて怪盗団がいるかいないかのコメントばっかり」
「けど、三軒茶屋か……誰が偵察に行くんだ?」
>モルガナ
「モナ」
見た目が猫という特徴が偵察に使えてしまう。それに偵察の成功率も高い。
よってここはモルガナが適役となる。
「だよな……分かった。帰る前に三軒茶屋によって行こう」
夕方、三軒茶屋のとある空き地で複数の厳つい男達がゲラゲラと笑っている。
「にしても見たか?あのババァ。怯えた表情で必死に逃げてたぜ。アッハッハ!」
「流石ですよ。流堂さんは。サツもビビってちょっかいもかけてこないですし」
子分と思われる男達二人は流堂と呼ばれた三人の中でも頭だろうと思われる男の右手に持っていた拳銃を見る。
「いいだろう?欲しい欲しい、と思って金を貯めて中国から買ったんだ」
「へぇ〜。すごいっすね」
「まあ、これからは三茶の流堂 剛太って名乗ればいいんじゃないっか」
子分乃一人が『流堂 剛太』という名を言った瞬間、空き地の隅にいた黒猫が動いた。
「はっ、そうだな。今日から俺は『三茶の流堂 剛太』だ」
黒猫は空き地を出て通りを歩く。
「銃を持っている以外はただのチンピラじゃねぇか……」
黒猫がそう呟くが周りの人間にはただの鳴き声にしか聞こえていない。
黒猫ことモルガナが三軒茶屋まで行くと暁が電柱に背を向け立っていた。
「あの依頼、本当だった」
暁はモルガナをバックの中に入れながら
「決行はどうする?」
>明日だ
「随分と早いな」
もうすぐ雨が降る。濡れない内に帰りたい。それに明日も雨だ。
「そうか、雨だとメメントスのシャドウ達も居眠りするもんな。でも、どうして明日なんだ?今日でもいいだろ」
>理子に振り回されて疲れた
「なら、今日は帰ってやる事やって寝ようぜ」
暁は無言で頷き雨に濡られず無事に帰宅した。
次回から戦闘が入ります!
平賀さんのコープはあれでよかったのだろうな?
そして、活動報告にてアンケートを行いたいと思います!
内容は『緋弾のアリアのキャラのアルカナ』です!
今、決まっているのは理子→恋愛
キンジ→正義
アリア→星
白雪→女帝
レキ→隠者
平賀さん→節制
モルガナ→魔術師
となっています。アルカナに合うキャラを応募しています!よろしくお願いします