魔法少女と記憶の管理人   作:四月一日 桜

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どうも、桜です。
昨日と同様、時間の合間でつくりました。
では、どうぞ。


銃は正義。異論は認めない

「ユキのこと、さっきみたいに、ユキお兄ちゃんって呼んでいい?」

 

 

………What do you meen?

 

ドウシテコウナッタ。

 

…おっと、やあ、みんな、幸人だ。

 

さて、どうしよう。

 

 

「えっと、つまり、美遊はそのお兄さんの代わりになって欲しいと?」

 

「いや、違う。」

 

 

え、じゃあなんで…………

 

 

「……は、もしや!!」

 

 

「美遊とイリヤって付き合ってるのか!?」

 

「「違う、そうじゃないッッ!!!」」

 

 

お、おう。

 

 

「ユキにはただ私のお兄ちゃんになって欲しいの。」

 

 

ふむ。どうしたものか。

 

普通なら断るべきだろうが、ここは……

 

 

「そういうことなら良いよ。」

 

 

受け入れておこう。

 

 

「……そう。じゃあユキお兄ちゃんって呼ばせてもらう。」

 

俺の返答をきいた美遊はどことなく嬉しそうだった。

 

 

「じゃあ、俺は部屋に戻るよ、ゆっくりしていってね、美遊。」

 

 

そう言って俺は準備のために部屋へと戻った。

 

 

 

イリヤスフィールside

 

 

マズイマズイ。

 

美遊さんとユキの距離がさらに近くなった。

 

このままじゃあ本当にユキが美遊さんの物になってしまう。

 

とりあえず美遊さんがユキのことをどう思っているのかをきかないと。

 

 

「あのー美遊さん?」

 

「……なに?イリヤスフィール。」

 

「美遊さんってユキのことどう思っているの?」

 

「好き。誰にも渡さない。」

 

 

私の質問に美遊さんは迷わずそう答える。

 

まあそうだよね。何気にユキってモテるしなぁ。(本人は気づいていない。)

 

 

「そっかー。……あ、そうだ。ねぇ美遊さん。」

 

「なに?」

「イリヤスフィールって長いでしょ。だからみんなみたいにイリヤって呼んで欲しいなって。私たち友達でしょ?」

 

「ッ!……………わかった。私のことも美遊でいい。」

 

 

私の提案に目を見開きながらも、美遊は同意してくれる。

 

 

「じゃあ、また今夜。」

 

 

そう言って美遊は帰って行った。

 

 

「また今夜っかー。前よりかはよくなったのかなぁ?」

 

 

 

幸人side

 

「さて、始めますか。」

 

 

部屋に戻った俺はすぐに机に向かって作業を始める。

 

今回から、銃を使おうと思ってその用意をしているのだ。

 

俺が使うのはFN Five-seveN(FN ファイブセブン)だ。

 

これは、ベルギーのFN社が製造したもので、5.7mm弾を使う自動拳銃だ。

 

高い初速で発射されるため貫通力が高いのが特徴である。

 

前回戦ったキャスターは魔方陣によって攻撃していた。

 

だから、その魔方陣を破壊するためにこれを使うんだ。

 

と言っても銃弾を作るだけだが。

 

とりあえず魔力を込めた銃弾を120発、俺の妖術を埋め込んだものを60発ずつ作る。

 

足りなくなったら生成すればいいしな。

 

というわけで、ここから夜までキ○トカット!!

 

 

〜少年制作中〜

 

 

さあ、夜だ。

まずは俺の装備を確認しよう。

 

いつも通りの黒いコートに狐のお面。

 

腰には結月を提げている。

 

さらに、太ももに付けてあるホルスターにファイブセブンを二丁、

 

そして、懐には結界を張るための札を入れている。

今回は、前回の失敗を考慮して少し離れた場所からジャンプする。

 

作戦は、はじめに、俺が囮になって相手の気をひく。

 

その隙にイリヤと美遊が上に行きとどめを刺すというものだ。

 

早速俺はキャスターの気をひくために魔方陣をファイブセブンで破壊していく。

 

そこからすぐにイリヤ達が飛ぶ。

 

ふと、美遊の方を見てみる。

 

どうやら、イリヤのように飛ぶのではなく、

 

魔力で足場を作り、跳んでいるようだ。

 

そんなこんなで、イリヤ達はキャスターの上をとった。

 

そして……

 

 

「クラスカード《ランサー》限定展開(インクルード)………」

 

 

美遊が限定展開を行う。キャスターもそれに気づくがもう遅い。

 

 

「ゲイ………ボル」

 

 

捉えた、はずだった。

 

 

「なッ!!」

 

 

しかしそこには、キャスターはいなかった。

 

どうやら、瞬間移動したようだ。

 

 

「く、美遊!!!」

 

 

すかさず俺は美遊の方へ飛ぶ。

 

すると美遊の後ろから攻撃がくる。

 

俺はホルスターからファイブセブンを一丁抜き、照準を合わせて

 

 

「東雲流妖術、黒薔薇ッ!!」

 

 

その声とともに黒い銃弾を放った。

 

黒薔薇

 

これは、聖杯戦争の際、ある英霊の盾から模索してアレンジしたものだ。

 

盾としてはもちろん、花弁で対象を包み込み、破壊するなんてこともできる。

 

そして、俺はもう一度黒薔薇を今度はキャスターへ放つ。

 

対処できないと悟ったのか、キャスターは瞬間移動をしようとする。

 

しかし、

 

「ッッッ!!!」

 

 

あらかじめ張っておいた結界に阻まれ瞬間移動ができない。

 

 

「さあ、これで終幕だ。チリひとつ残さず消えうせろ!!」

 

 

こうして、キャスターはカードへと姿を変えた。

 

 

「大丈夫だったか?美遊。」

 

「は、はい。ありがとうございました。雪刀さん。」

 

 

うん、怪我は無さそうだ。

 

 

「おーーい2人とも〜」

 

 

すると、イリヤがこちらへ来た。

 

 

「お疲れ様ー」

 

「ああ。イリヤもお疲れ様。」

 

 

そうして、お互いをねぎらっていると、

 

 

ドオォォォォォォォォォォン!!!!!!!!!!

 

 

急に大きな音が鳴り響いた。

 

 

「あっちの方は…………」

 

「確か、凛さん達がいた場所だよね?」

 

「嫌な予感がする。急ぐぞ、ふたりとも!!」

 

そう言ってあのふたりの元に行くと、

 

 

「な、……これは…」

 

「嘘……………………」

 

血だらけの2人と1人の騎士がいた。

 

その騎士は黒い甲冑を纏っており禍々しい剣を持っている。

 

だが、その騎士には見覚えがある。

 

かつて同じマスターのサーヴァントとしてともに戦った……

 

 

「セイ…バーなのか。」

 

 

セイバーことアーサー王だった。

 

それがわかった途端俺の中で何かが切れた。

 

 

「…………二人とも、下がっていろ。」

 

「なんで!!凛さん達を助けないと!!!」

 

「落ち着け。まだふたりは生きている。だろ、ルビー。」

 

〔はい、おふたりの生存反応が確認できています。〕

 

「というわけだ。ふたりはあっちの救出を頼む。俺は……」

 

 

 

「あいつを、助けてやるんだ(ころしてやるんだ)。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでしたか?
次回は、多分幸人が覚醒します。
ではまたいつ投稿できるか分かりませんが、
とりあえず、さようなら。

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