魔法少女と記憶の管理人   作:四月一日 桜

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どうもこんにちは桜です。
2話目を書こうとサイトを開いたらお気に入り登録が7件でした。誠にありがとうございます。
皆様の期待に応えられるよう頑張りますので、よろしくお願いします。
幸人「……それはいいけど、なんで俺ここいんの?」
ああ、君は前半登場しないからね、ここに呼んだんだ。
幸人「ダニィッ!!嘘だッッ!!!!」
嘘じゃないよほんとだよ☆では、どうぞ〜
幸人「えっちょ……マジかよ」


そして世界は回り出す

どうもみなさんこんにちは。昨日魔法少女になったイリヤスフィールことイリヤです。

何言っているんだコイツは?と思うかもしれませんが事実です。

 

そう、それは昨日のこと。マジカルブシドームサシを1クール見てお風呂に入っていたとき、窓から突然カレイドルビーこと通称ルビーという喋るステッキがやってきて、

 

 

〔そこのあなた!魔法少女になってみませんか。〕

 

 

あまりにも胡散臭かったため、断ろうとしたけど、

 

 

〔楽しいですよ、魔法少女!空を飛んだり、ビームで敵を倒したり、“恋の魔法でラブラブになったり”!〕

 

その言葉に、思わず反応してしまった。

 

 

“ 恋の魔法でラブラブ”

 

 

突然だけど、私には好きな人がいる。

 

その人の名前は衛宮幸人。私の弟だ。………えっ?知ってた?ウソー!!

 

ま、まあ気を取り直して普通なら弟とは結婚できないが、私とユキは血が繋がっていない。

 

つまり私たちは結婚が出来る!!

 

というわけでルビーに半ば無理やりに契約させられ、魔法少女になりました。

 

その後に、ルビーの前のマスターさんの凛さんが現れて、事情の説明と凛さん達の目的であるクラスカードというカードの回収をすることになったのです。

 

そして今日の放課後に話はもどります。

 

今は学校が終わった後、せっかく魔法少女になったからには楽しまないと、と思い魔法を練習するために帰ろうとしているところです。

 

本当はユキと一緒に帰りたかったけど、用事があるようなので1人でかえります。ユキの用事ってなんだろ?……っは!まさか、女の人に会いにいっているんじゃ………

 

……よし、あとでたっぷりきかないと。ふふ♪覚悟してね、ユキ?

 

まぁそれは置いておいて早く帰ろう。

 

そう思って自分の下駄箱を開けると何かが入っていた。

 

 

「あれ?なんだろこれ?」

 

 

取り出してみると、それは手紙だった。

 

………なぜに?

 

 

〔おおっ!これはもしやあれですね!〕

 

「あれって………はっ!まさか!?」

 

〔そのまさかですよぉ!このシチュエーション、きっとこれはラブなあれに違いありません!ささ、イリヤさん、早く中身を。〕

 

「おおお、落ち着いてルビー。まだそうと決まったわけじゃ……」

 

 

こういうのって断るべきだよね!私はユキ一筋だもん!!

 

………あれ?これがもしユキだったら………

 

まぁさすがにないよね。そう思い中身をみると、

 

『今夜0時に高等部の校庭まで来るべし。こなかったらこr………迎えに行きます』

 

 

それはラブレターなんかじゃなくて脅迫状だった。

 

私はそれをそっとランドセルに仕舞う。

 

 

〔帰りましょうか、イリヤさん。〕

 

「………うん、そうだね。」

 

 

そして、何事もなかったかのように帰った。

 

〜少女帰宅中〜

 

 

あの後、家に帰ってから夜になるまで家にいて、今はすでに集合場所に来ている。

 

 

「ちゃんと来たわね。早速だけど、イリヤ、準備はいい?」

 

「あの凛さん。カードはどこにあるんですか?」

 

「こっちの世界にカードはないわ。ルビー。」

 

〔はいはーい〕

 

 

わかっている、とばかりに返事をすると、ルビーは準備に取り掛かった。

 

すると、魔法陣が出現した

 

そのことに私は驚いていたが、気にせずルビーは詠唱をはじめた。

 

〔半径2メートルで反射路形成。鏡界回廊、一部反転します!!〕

 

 

ルビーが詠唱をすると、それに応えるかのように魔法陣は光を増していく。

 

 

「な、何をするの?」

 

「『カードのある世界』に飛ぶのよ。」

 

 

私の疑問に凛さんがそう答えるとそのまま説明するように続ける。

 

 

「無限に連なる合わせ鏡。この世界を、その像の一つとした場合、それは鏡面その物の世界」

 

 

そう凛さんが言った瞬間、私たちがいる世界は「反転」した。

 

それと同時に、風景が一変したことに私は驚いた。

 

私たちがいるのは高等部の校舎なんだろうけど、なんだか、この空間そのものの雰囲気すべてが普通じゃなかった。

 

 

「説明はあとッ くるわよ!!」

 

 

不意に凛さんがそう言った

 

すると、校庭の中心から黒い煙のようなものが吹き出した。

 

 

「え、え、なんなのあれ!?」

 

 

私が驚いている間に黒い煙はだんだんと女の人の姿になり、目を隠して、目隠しの中央に大きな目が一つぎょろりとついている。

 

そしてそのまま女性は鎖のついた杭でこちらに攻撃してきた。

 

 

「イリヤ、避けなさい!!」

 

 

凛さんがそう言うが、すでに杭が迫っていた。

 

私は咄嗟に次に来るであろう攻撃を恐れて目を閉じてしまった。

 

しかし、

 

 

「………東雲流居合術其の壱(しののめりゅう いあいじゅつ そのいち)、孤月ッ!!」

 

 

私に攻撃はこなくて、代わりに聞こえたのは、男の人の声と金属音だった。

 

恐る恐る目を開けるとそこには、

 

 

「…よぉ。大丈夫かい?お嬢さん?」

 

 

全身を黒いコートで覆った男の人だった。

 

 

幸人 side

 

やぁみんな。久しぶり、主人公の筈なのに今頃登場、幸人だよ☆

 

さあみんなは今疑問に思っているだろう。なぜお前がここにいるのか。

 

それは、昨日の放課後に遡る。

 

だがまずは、謎の女性《神様》についてだ。

 

彼女はその名の通り神様だ。

 

そして恐らく、俺をこの世界に送ったものだ。

 

なぜそんな曖昧なのかといえば、前に説明した通り俺にはこの世界に来るまでの記憶がない。

 

神様曰く、この世界に送る際に不具合が生じたらしい。

 

記憶がない今、この情報しか頼るものがないため、神様が俺を何らかの理由でこの世界に送ったのだと判断している。

 

では次にここにいる理由だ。

 

それは、神様曰くクラスカードというものを回収するのを手伝っていくと記憶が戻ってくるかもしれないらしい。

 

不安のある情報だが使えそうなものはとことん使って行くべきだ。

 

だから俺はここにいる。

 

今日イリヤと帰れなかったのはその準備をしていたからだ。

 

具体的な内容は、俺の武器である刀の手入れと記憶の一部開放だ。

 

実は、俺は昔、英霊として聖杯戦争というものに参加していたらしい。

 

今回はそのときの記憶のほんの一部を開放したのだ。

 

………あれ?俺にかけられた呪いってなんだっけ?

 

まあとにかく、そう言ったことがあり、俺はここにいる。

 

じゃあ、始めるか。

 

俺と敵の女性は睨み合っている

 

まずは女性のほうから仕掛けてくる。

 

先ほどのように杭で攻撃してくる。

 

俺もそれに対応して、

 

「東雲流 居合術 其の壱、孤月ッ!!」

 

 

さっきと同じ技を使う。

 

 

“東雲流”

 

東雲家に代々伝わる様々な武術に対応した流派。

 

俺はその中で居合術ともう一つ抜刀術を主に使う。

 

孤月は居合術の中でも基本中の基本。

 

弧を描くように刀を抜いて攻撃を弾く。

 

また、攻撃を弾くだけでなく、攻撃にも使える。

 

俺は一気に間合いを詰め、

 

もう一度孤月を放つ。

 

さすが英霊である彼女もこれには対応できなかったみたいで、

 

「ッ!!!」

 

 

女性の左腕を斬り落とした。

 

このように孤月は流れるように腕やらを斬り落とすことができる。

 

先ほどの一撃で彼女はかなり怒っているようだ。

 

宝具を放とうとしている。

 

さすがにそれは面倒なので、終わらせよう。

 

「さあ、これで終幕だ」

 

 

そう言って俺は再び間合いをつめ、

 

「東雲流 居合術 其の壱、………」

 

孤月を放とうとするが、

 

 

「………………クラスカード『ランサー』、限定展開《インクルード》」

 

 

ふと後ろからそんな声が聞こえた。

 

だが、ここで中断はできない。

 

俺はそのまま刀を抜いた。

 

「孤月ッ!!!」「刺し穿つ…………死棘の槍《ゲイ…………ボルク》!!!」

首は刀によって斬り落とされ、心臓は槍によって貫かれてしまった女性はその形を失いカードとなった。

 

 

動き出した歯車は止まらない。たとえ物語にイレギュラーが紛れ込んでいたとしても。

 

結末が変わったとしても、時は進み続ける。さあ、もがき、あがき、生きるのだ。

 

自分の望む最高のENDのために。この歪んでしまった物語の主人公《アクター》として、演じきるのだ。




どうでしたか。ほぼ衝動で書いているため、雑なところもありますが、大目にみてくださいw
幸人「マジで最初出番なかった…………」
まあまあ、次はしっかり出番あるから。
幸人「頼むぞ。」
了解。というわけで、誤字報告、感想等ありましたら是非是非お願いします。
幸人「また、この作品が気に入っていただけたらお気に入り登録もよろしくお願いします。
ではでは、ここまでこの作品をよんでいただき、
幸人、桜「ありがとうございました。」
幸人「また次回お会いしましょう」
幸人、桜「さようなら〜〜」

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