魔法少女と記憶の管理人   作:四月一日 桜

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こんにちは!四月一日桜(わたぬきさくら)という者です。
初投稿のため至らぬ点もあると思いますが、最後まで読んでいただけるとうれしいです。
では、どうぞ。


いつもの日常そして始まる非日常

やあみんな。コンニチハ☆。俺は衛宮幸人。小学5年生だ。

早速だが、俺は今最大の敵と戦っている。どのくらい強いかといえばS○Oのラスボスくらいだ。

それぐらいの強敵と俺は戦っている。

 

それがなんなのか、それは………

 

 

「ユキ〜早く起きないと遅刻するよー」

 

 

そう。朝だ。俺は朝がとても弱いため、この時間が一番憂鬱なのだ。

 

ちなみにユキとは俺のあだ名だ。はいそこ、女っぽいって言わない。気にしているんだぞこっちは。

 

まぁとにかくだ。早く起きないと怒られてしまう。俺は重い体をなんとか起き上がらせる。

 

そして、

 

 

「おはよう、イリヤ。」

 

 

自分を起こしてくれた少女に挨拶をする。

 

イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。

 

俺の一応姉だ。何故一応なのかというと、彼女はあまり頼りにならないのだ。

 

勉強も料理もイマイチで、とてもドジっ子で唯一得意なのは短距離走。

 

どちらかといえば姉よりも妹のように思えるが本人が頑なに姉だと主張するので一応姉ということになっている。

 

「うん、おはようユキ。やっと起きたよ…。」

 

「……え?そんな寝てた?」

 

「うん。ずっと起きてって言っても全然起きないんだもん。」

 

「あースマン。迷惑かけたみたいで。」

 

「ううん。そんなことないよ。むしろ、弟を起こすのはお姉ちゃんの役目だからね♪」

 

 

とまぁこんな感じでとても明るく優しい子なのでクラスでも人気者だ。

 

 

「…と、早く支度しないと本当に遅刻しちゃうよ?」

 

「そうだな。じゃあ俺は着替えるからイリヤは先に降りていてくれ。」

 

「うん。わかったよ。早く降りてきてね。」

 

「ああ。」

 

 

そうしてイリヤは部屋から出て行った。

 

…さ、とっとと着替えるか。

 

 

〜少年着替え中〜

 

 

「…よし、降りるか。」

 

 

着替えを終えた俺は部屋から出てリビングへ向かう。

 

リビングに入るとそこにはイリヤ以外に2人の女性がいた

 

 

「あら、ユキト。おはようございます。」

 

「ん、おはようユキ。」

 

 

セラとリズ。この家のメイドだ。…えっ?なんでメイドがいるかって?………気にするな!!

 

 

「おはよう、セラ、リズ……ってあれ?兄さんは?」

 

「ああ、シロウならもう学校にいきましたよ。まったく、ユキトも1人で起きられるようにしなさい。」

 

「あはは。努力するよ…」

 

「本当ですか?」

 

「セラ、いちいちうるさい。」

 

「リーゼット!だいたいあなたはいつもいつも………」

 

「相変わらずだなぁ。」

 

「うん。そうだね…」

 

 

とりあえず、俺は苦笑いをしながら同じく苦笑いをしているイリヤの目の前にすわる。」

 

「…あ、ユキ!」

 

「ん、どうした?」

 

「えとね、ユキはこのままでいいよ!弟の面倒をみるのはお姉ちゃんの役目だもん!!!」

 

「お、おう。」

 

身を乗り出してそう言うイリヤに思わず引いてしまう。

 

イリヤ、大丈夫かなぁ?このままじゃあ結婚できなさそう。

 

ま、そんなことよりご飯を食べよう。

 

 

〜少年少女朝食中〜

 

 

さて、あの後、朝食を済ませ、イリヤと2人で登校した。今は一時間目だ

丁度いいのでここでもう少し俺のことを説明しよう。っえ?そんなことどうでもいい?………だまr

 

まぁ気を取り直して、改めて俺は衛宮幸人。一見ただの小学生だが、実は、俺には前世の記憶があるのだ。

 

何言っているんだと思うだろうが、事実だ。

前世の俺は東雲雪刀(しののめ ゆきと)という名前で半人半妖だった。

 

これまた何を言っているんだと思うだろうがこれもまた事実だ。

 

確かに俺は妖としての力をつかったことがある。

 

実際どんな力だったかは追々話すとして、次はなんで俺に前世の記憶があるのかだ。

 

これは仮定だが、前世の俺はある呪いがかけられていた。

 

そもそも、東雲家は代々妖の力に目覚めると共に自身に呪いがかけられる。

 

俺の場合は、【一度記憶したことを忘れることができない】という呪いである。

 

恐らくだが、この呪いの影響で記憶が残っているのだと思う。

 

しかし、それだと一つおかしいことがある。それは、俺が衛宮家に招かれる前の記憶がないことだ。

 

気付いていると思うが、俺はイリヤと、また、兄さんとも血が繋がっていない。

 

所謂養子というものだ。

 

もしも俺の仮定が正しいならば、養子になる前の記憶もあるはずだが、それがない。

 

だがまぁ周りの人はみんな優しいので特に聞いしていないが。

 

 

…………それに、大体の原因はわかっているし。

 

 

っと、もう今話すことはないな。というわけで、カットォォォォ!!

 

 

〜少年たち授業中〜

 

 

やぁみんな久しぶり(^-^)/幸人だよ☆

 

ようやく放課後だ。イリヤはというと『今日DVDが届くんだ〜♪』と言って1人かえってしまった。

 

じゃあお前は何してるかって?用事だ(キリッ)

 

まぁ人に会いに行くだけだ。

 

ってわけでやってきたのはある路地裏でひっそりと〈open〉という看板を立てている店。……怪しいところじゃナイヨ。

 

店内に入ると、コーヒーの香りが漂っている。

 

そして、カウンターにいる女性に声をかける。

 

 

「よう、来たぞ、《神様》」

 

「あら、もう来たの、いらっしゃい。」

 

そう、彼女こそ恐らく俺をこの世界に送った神様である。

 

 

こうして物語は動きだす。

 

 

 

少年が記憶を取り戻した時、その先にあるものは希望か絶望か。

 

それを知るものは誰もいない。




どうでしたか?
誤字報告、意見等ありましたら、是非どうぞ
では、また次回お会いしましょう。
この作品を読んでいただきありがとうございました。

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