すたれた職業で世界最高   作:茂塁玄格

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稽古

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 見渡す限りの空間全てに砂埃が所狭しと舞い散り、口の中にまで入り込んでくる。じゃりじゃりとした砂粒の不愉快な食感に、執拗なまでに唾を吐いてしまう。

 

 あたりを照らす淡い緑色の光も、煙に遮られて、視界は薄ぼんやりと赤みを帯びて仄暗い。

 周囲を見通すことの難しい状況にあって、奥にいる巨大な脅威の存在だけは、肌で感じることが出来る。

 

 逃げなければ、逃げなければ! 本能がそう訴えてくる。

 

 駄目だ、駄目。逃げては駄目だ! 心がそう訴えてくる。

 

 板挟みになる意識が、身体をその場に縛りつけたかのように、身動きが取れない。

 辛うじて動く目を細めると、突然恐ろしい脅威が足場を失い、暗黒の中に呑み込まれていくのが分かった。

 

 あんなにも強大な脅威が去ったのに、あんなにも怖いものが居なくなったのに、何故だか未だに胸騒ぎが治まらない。

 

 もっと怖いものがあるのかと、目を瞑りたくなるが、ついに瞬き一つ出来なくなった。

 身体ごと地面に沈み込み、無意識に目を反らしていたものに、無理矢理目線を合わされる。

 

 目が合った顔面蒼白の少年は、紛れもなく知っている人物で、彼が口を動かしているのが分かったが、その声を聞くことはできない。

 

 絶望に染め上げられた表情で、あの虚ろな目で、ただ見られていることが怖かった。

 

 既に肩まで沈み込んでしまっているが、どうにか腕だけ動かして地面に転がった杖を彼に向ける。もしかしたら……と喜ぶが、自分の口から聞こえた言葉は信じられないものだった。

 

――ここに焼撃を望む――

 

 違う、違う、違うだろっ! なんだこれは、なんでここで、なんでこんなっ……! やめろ、やめろ、やめろっ!

 

――“火球”――

 

 不自然なまでに、物理法則に従った放物線を描いて飛んでいく燃え盛る魔法。

 突然魔法がその進路を曲げ、彼の目前で激しく爆ぜる。

 

 その衝撃に彼は宙を舞い、そのまま暗黒へと吸い込まれていくのが分かった。

 

 もはや目元まで沈み込んでしまって、叫ぶことも許されない。

 声にならない絶叫と共に、遂に全てが闇に沈んだ。

 

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 布団以外の家具もなく、一人で眠るだけの部屋にしてはやや持て余す場所で、霜中倬は飛び起きた。

 

 汗が滲む額に左手を当てて、荒くなった呼吸を整える。あの光景を夢で見てしまうのは連日のことだが、今回のはその中でも飛び切りの悪夢だった。

 

 “寺”での暮らしについて説明された後、食事と小さな温泉で湯浴みを済ませてすぐに寝たのだが、夜の帳は下りたまま、辺りは暗闇に包まれている。

 

 寝直す気にもなれず、光を求めて廊下側の襖をそっと開ける。そのまま縁側に胡坐をかいて座ると、瞬く無数の星々が眩しい位だ。

 

 空に浮かぶ光達を目に焼き付けてから、ゆっくり目を閉じて、心を鎮めるように深呼吸を三回。そのまま“瞑想”を発動させる。まともに眠ることの出来ない最近は、睡眠時間より“瞑想”の時間が長くなってしまっていた。

 

 ただひたすらに魔力が生み出されていく時の、独特な温かさに意識を集中し続ける。

 

  ふと、頬を撫でる風向きが変わったことに気が付き目を開けると、雲がやや明るい紫がかっているのが見えた。

 

「古文で習ったな……こういう時間のこと。えーと、暁の後だから、曙? だったかな……」

 

 そんな独り言を呟いてから、少しでも横になろうと上半身を右後ろに捩じる。

 

 すると、膝を抱えてしゃがんでいる少女と目が合った。

 

 驚いて、妙な姿勢のまま固まってしまった倬をニュアヴェルがくすくす笑っている。

 

「倬、やっと気づいた」

「にゅ、ニュアさん……。いつからそこに……?」

 

 倬の質問に、むっとした表情のまま顔を近づけてくる。ついぞ経験したことの無いほど女性に距離を詰められて緊張してしまう倬の内心など、お構いなしだ。

 

「呼び方」

「え? ……あー、す、すいません。えっと、ニュア姉、おはようございます」

 

 むふーっと機嫌よさげに笑みを浮かべると、元の場所に再びしゃがむ。

 

「ふふ、おはよう、倬。……結構前から、見てた」

「そ、そうですか」

「うん、すごく深い“瞑想”だった。見てて、飽きないくらい」

「えっと、誰かが“瞑想”してるとこ見るのって面白いですか?」

 

 んー、と一瞬悩んだそぶりを見せて、ニュアヴェルは言う。

 

「おばあちゃんとか、フル兄……じゃなかった。師祷様とフルミネの“瞑想”も、見てて、面白い」

 

 にーっ、と口角をあげて更に続けた。

 

「私、上手な“瞑想”見るの、好き」

「そう、ですか」

 

 なんだか気恥ずかしくなって、倬は姿勢を戻し、白み始めた空を見上げる。

 

(……朝ぼらけってこれくらいかな)

 

 気付かないうちに、縁側に居た理由は考えずに済むようになっていた。

 

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 修行者達の朝は早い。鳥たちが鳴きだす前から朝食の支度を始めるのが決まりだ。

 

 “寺”では、修行中の“祈祷師”は“祈り手”と呼ばれ、師祷からの許しをもって初めて、“祈祷師”を名乗ることが出来る。“祈り手”の内は修行以外で魔法や魔道具の使用を禁じられているため、食材の用意や火を起こすのも、時間がかかってしまうのだ。

 

 カチン、カチンと、四人分の食事を作るにはやや広い調理場に甲高い音が響く。

 

「……案外、難しいな」

 

 倬は今、魔力も無く、地球のそれと何ら変わらない火打石と火打金を何度もぶつけて火花を散らしていた。

 

「倬、出来そう?」

 

 ニュアヴェルが何故だか、嬉しそうに聞いてきた。

 

「が、頑張ります」

 

 そうは言ったものの、火花は思いがけない方向に散らばっていくばかりで、一向に火が着く気配は無い。改めて尖った縞模様の石の先に、燃えやすくしてある黒っぽい繊維を置いて、火打金を叩きつける。火花が繊維に移ったと思いきや、石の上から足元に落ちてしまった。

 

 あわあわしている倬の様子を、野菜を切り分けながら楽し気に見ていたニュアヴェルが真横に来て、手のひらを上に両手を差し出してきた。

 

「石、貸して」

「はい……」

 

 肩を落としているのを優し気に細めた横目で見てから、カチンと一回。三つほどの火花が散ると、繊維が煙を上げ始める。

 

「えぇ……、そんな簡単に……」

「慣れれば、簡単。倬にも、すぐできる」

 

 慣れた手つきで薄い木の皮を細くしたものに火を灯して、釜戸の中で大きくしていく。短い灰かき棒を弄びながらニュアヴェルが低めの声音で語り始める。

 

「“こうやって魔法を使わず火を起こし、水を汲み、食材を手に入れ、料理を作る。魔力に頼らない自然のあり方を体験し、理解することが、魔法をより効率よく高度に使う為に役立つのだ”」

 

 急な語りに倬はポカンとしたままリアクションを取り損ねる。その様子を気にも留めず、ニュアヴェルは自慢げな笑みを浮かべて倬の顔を覗きこんでくる。

 

「倬、わかった?」

「なんとなく、ですけど」

「すごい、私、今でもよくわからないのに」

「えー……、じゃあ今のは一体……」

 

 狐に抓まれたような気分になっていると、ギシギシと廊下を歩く音が近づいて来るのが分かった。どうやら、フルミネが適当な魚を捕って戻ってきたようだ。

 

「……ニュア、料理の支度は出来たか」

 

 ニュアヴェルのほうは、足音に気づいていなかったらしく、僅かに肩をあげて驚いた様子だ。

 

「ちょっと、うん、ちょっとだけ、びっくりした。フルミネ、急に話しかけるから」

「……随分、親切にしてやってるみたいだな」

「“姉”弟子として、とーぜん。こっちの仕事、後、スープ煮込むだけ」

 

 勝ち誇った様に言い切るニュアヴェルに、フルミネの表情は硬くなっていくが、溜息を一つついて、何かに堪えたらしい。先ほどとは別の、真剣な顔つきで倬を見る。

 

「霜中、朝食の段取りを終えたら“山駆け”だ。まずは道を覚えてもらう」

「はい。よろしくお願いします」

 

 粗方の準備を終え、ニュアヴェルが意気揚々と先導してたどり着いたのは、“寺”より少し下った所にある細道だった。山頂側にある低い石垣から突き出た細い木樋を通り、ちょろちょろと水が流れていて、流れの先にある丸い岩の凹みに溜まっている。大人二人がすれ違う事が出来る程度の道は、よく踏み固められてはいるが、特に舗装されているわけでもないため獣道にしか見えない。

 

「ここから走り始め、道なりに“お山”を一周する。行くぞ」

 

 倬の返事を聞かずに、フルミネは走り始める。それに続きニュアヴェルも、軽やかに駆け出した。

 

 フルミネから渡されて履いたブーツで山道を踏みしめ、倬も後を追う。

 

 硬い土と雑草の道を進み、生い茂る木々や背の高い草の間を抜ける。泥濘(ぬかるみ)の酷い沼の近くを横切り、丸石で足場の悪い川辺を下る。川の中に点在する岩を足場に向こう岸まで辿り着くと、今度はゴロゴロとした岩場を登る。途中、倬の背丈と変わらない高さの段差を越えて、僅かな足場しか見当たらない崖っぷちを殆ど落ちるようにして駆ける。

 

 先行した二人は遥か遠く、辛うじて背中を視認できるまでに離されていた。それでも、かつての修行者達の足跡を追うことで、今の距離を保つことが出来たのだった。

 

 そのまま走り続け、走り始めてから一時間以上をかけて、漸く“山駆け”開始地点に戻ると、そこに二人が待っているのが見えた。王国での早朝マラソンなど比較にならない内容に、そのまま地面に倒れ込んでしまう。

 

「倬、ご苦労様。水、飲む?」

 

 ニュアヴェルが厚手の広い葉っぱを折って作ったコップに、水を入れて渡してくれた。

 

「はー、はー、げほっ、ニュア姉、い、頂きます」

 

 なんとか上半身だけ起き上がり、一気に水を飲み干す。

 

「ふん、なんとか完走は出来たか」

 

 フルミネの呟きを聞いた倬は、いつまでも寝ていられないと立ち上がり、改めて呼吸を整える。

 

「すいません、お待たせしました」

「道は覚えたな?」

「……大丈夫です」

 

 無我夢中で走ってきたが、不思議と道順を忘れる気がしなかった。と言うのも、訓練の為に負荷を重くした道でありながら、テンポよく景色が変わり、山の様々な表情を全身で感じることが出来たからだ。漠然と、この道を選んだのも“お山様”なんじゃないかと、倬は考えていた。

 

「道を覚えたら次だ」

 

 フルミネが倬の持っている葉のコップに水を注ぎ直す。更に、腰に下げた巾着袋から取り出したものを倬に突き出して渡してきた。受け取ると、それは、正方形に折った紙だった。

 

「“寺”の秘薬だ。飲め」

 

 紙を広げて、粉末を水と共に飲み込む。苦味もさることながら、それに輪をかけて酷い渋味に耐えていると、妙に久しぶりの、意識が遠のく感覚が襲ってきた。

 

(魔力、が、抜けて、くっ……! これっ……!)

 

「その秘薬は飲んだ者の魔力を吸収・排出するものだ。師祷様がお前に合わせ、枯渇寸前まで魔力を失うよう調合してある」

 

 意識が朦朧として、倒れ込みそうになるのを必死に踏ん張って耐える。

 

「一瞬だけ、“瞑想”してみろ。一瞬でいい」

 

 言われるままに、“瞑想”を起動させ、即座に停止させる。

 

「なにか気づくことはあるか」

「……気付くこと、ですか?」

 

 魔力枯渇一歩手前の状態で、まともに頭が回らない倬は、質問の意味を理解できず沈黙してしまう。

 

「倬、さっきの“瞑想”、いつもと違う()()()、なかった?」

 

 ニュアヴェルの言った“手応え”に意識を集中して、先ほどの“瞑想”の感覚を思い起こす。すると、確かに、これまで感じたことの無い“重さ”があったことに思い至る。

 

「“手応え”……、なにか、抵抗があった気がします。“重さ”のあるものを押した様な感覚で……」

 

 その言葉に、フルミネとニュアヴェルが視線を交差させ、更に質問を重ねてくる。

 

「押した後に、何か感じなかったか」

「そう、何か、ずらした後」

 

 二人からの問いかけを元に、再び意識を身体の奥深くに集中していく。

 

「何か、その、石をずらして、窪みに上手く嵌め込んだ感じ、でしょうか……」

 

 倬の言葉を聞いて、ニュアヴェルが胸元で両手を握り小さくガッツポーズをする。フルミネは顎に手を当てて考え込んだ様子だ。

 

 意を決したように、フルミネが説明を始める。

 

「その感覚を掴むことが“瞑想”を素早く、安定して起動させる鍵だ。いいか、霜中。“山駆け”は“瞑想”を維持したまま山を駆ける修行だ。“瞑想”が途切れたら足を止め、“瞑想”し直す。時間はどれだけかかってもいい。後一周、“瞑想”を維持したまま走り切って見せろ」

 

 倬は目を瞑り、楕円形の石を押して、窪みにコトリと嵌め込むようなイメージで、“瞑想”を起動させる。しかし、足を前に踏み出そうと意識しただけで、“瞑想”が途切れてしまう。

 

(イメージが弱い……、もっと、しっかり嵌め込む感覚で……)

 

 少しづつ、“瞑想”を崩れにくくする為のイメージを補強していく。

 

 一歩、二歩、三歩、四歩と“瞑想”を維持したまま動ける距離を伸ばしていく。

 

 一周目の倬と比べても圧倒的に遅い速度で、山道を進む。

 

 一周するのに三時間近くかかり、辿り着いた時には、魔力は完全に回復していたのだった。

 

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 初めて“寺”に入り試練を受けた伽藍堂の真ん中に、霜中倬は胡坐をかいている。頭の天辺から爪先まで滝の如く汗を流し、それが限界まで開いた目に入り込んでも、“瞑想”を維持する。師祷ソルテ、ニュアヴェル、フルミネが取り囲み、その様子を真剣な眼差しで見守る。

 

 朝食の前後に二時間の“山駆け”と、棍棒や杖の使用を中心とした地稽古を四日間続け、倬は今、新たな試練に挑んでいた。

 

 体中が感覚を残したまま麻痺して、自分の意志で動かすことは叶わない。

 

 半日置きに一時間の休息こそ許されているものの、知りうる殆どの状態異常の呪いを再びかけ直される精神的な苦痛も無視できるものではなかった。

 

 それでも、倬は耐え続けた。

 

「よし、三日経ったねぇ。倬、お疲れさん」

 

 その言葉と同時に、全ての呪いが解除され、身体の自由を少しずつ取り戻していく。

 

 上手く声を出せないでいる倬の背中をさするニュアヴェルの表情は暗い。修行を始めてまだ八日目の倬が、二つ目の試練を乗り越えてみせた事実に動揺しているのだ。

 

 ニュアヴェルはこの試練に三度挑み、三度とも“瞑想”を維持出来ずに失敗している。誰よりもこの試練の辛さと難しさを理解しているからこそ、倬の修行に向ける姿勢に危うさを感じていた。

 

 ゲホゲホと長く咳き込んでから、残った唾を飲み込み、倬はその姿勢を正す。それを見て、師祷ソルテは軽口でも叩くかのように問う。

 

「さて、倬。どうするね、明日にでも次の試練に挑む気はあるかい?」 

 

 その問いに、信じられないとすぐさま反応したのは、ニュアヴェルだった。

 

「おばあちゃん! ……二つ目、今、終わったばっかり。いくら何でも、早すぎる」

 

 その抗議を、師祷ソルテは真正面から撥ねのける。目は、鋭く突きさすようにニュアヴェルを見据えている。

 

「“寺”での私は“師祷”だよ。私は倬の意志を尋ねているんだ。お前の考えなど聞いていない」

 

 普段のソルテは、ニュアヴェルを孫としても弟子としても可愛がっている為、あまり厳しい言葉をかける事はない。倬にしてみれば初めての光景に、少々、戸惑ってしまった。

 

 ニュアヴェルも突き放すような言葉に狼狽えてしまい、縋るように倬、フルミネの順に視線を移す。

 

 その視線に軽く溜息をついてフルミネが口を開いた。

 

「霜中、第三の試練は俺も未だ終えていない。下手を打てば死の危険もあるものだ。それを踏まえたうえで、明日から試練に挑むなら、俺は止める立場にない」

「……倬、フル兄からも私からだって、まだ一本も取れてない。修行、急ぎすぎ……だと思う」

 

 ソルテの目を見れないニュアヴェルは、床板を見つめながらそう言った。弱々しく徐々に尻すぼみになっていく話し方は、やはり普段ならあり得ないもので、倬を動揺させるには十分だった。

 

 その動揺を知りながらも、ソルテはあくまでこの“寺”の“師祷”として、霜中倬の意志を問う。

 

「倬、どうするね?」

 

 今の自分が、本当の意味で冷静でないことは自覚している。それが、ニュアヴェルに心配をかけている原因だということも理解した。だとしても、歩みを止める選択など出来なかった。

 

 片膝をつき、頭を下げる。

 

「次の試練、挑戦させてください」

 

 ここに来るまで、既に沢山の人に迷惑をかけてきた。機会が与えられるなら、それを掴まない訳にはいかない。そう、自分に言い聞かせる。

 

 ただ、ニュアヴェルが倬の言葉に無言で伽藍堂を後にした時の、力無い足音が、耳にこびりついて離れなかった。




 あんまり長く地道な修行を読んで頂くのも忍びないので、今回文字数は少な目です。

 次回は遅くとも来週金曜までに投稿する予定です。

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