ついに、やった。
俺は今日、ちくわの中身を覗いてしまった。
いや、間違えた。
俺は今日、不思議なノートを拾ってしまった。
『Notebook of have sex』
表紙には、そう書いてある。
オタクって奴はみんな頭がいいとかいう迷信があるが、頭の悪いオタクのこの俺には到底この英語が読めるはずもない。
……英語なのかどうかもよく分からん。
しかし、これにセックスと、性行為と、書かれていることだけは、はっきりと分かった。
これは、アレだ。
某マンガのあのノートの性交版なのではないだろうか。
と、いう事はだ。
この俺様は世界を手にしたも同じ!
世界の女性の貞操は俺の股の中にあるのだ!
フハハハハ、よっしゃ。
これで童貞卒業!
それどころか、一気にたらしのヤリチンだ!
これさえあれば、証拠を消してヤリまくって捨てることも、憧れのあの人とエッチしまくることも可能だ!
ざまぁ見ろ!
クラスのパリピのヤリチン共の彼女でも片っ端から俺が食ってやる!
片手で乳揉みながらバッグでハメて、背中にほっぺたをすりすりしてハァハァしてやるぜ!
1年のかわいいあどけなさの残る後輩も!
3年の透き通る肌の先輩も、巨乳のお姉さんも! 中学生や小学生のロリに至るまで!
全部俺のちんこでイかせてやるゥ!
お? 泣いて懇願しても許してやらねぇぜ。
いくら頼んでもより一層激しく犯すだけだ!
あの清純派芸能人も!
有名セクシー女優も!
みーーーーーんな!
俺のちんこのケースだよぉぉぉ!
ひゃっはぁぁぁぁ!ーー!
すまない。
少し取り乱した。
俺は鉛筆を手に取ると、有名な清純派女優の名前をノートに走り書きで書き込んだ。
……。
しばらく待っても、何も起きない。
到着が遅れているのだろうか。
まぁ、有名な女優さんなら、今はテレビ局にいるに違いない。
遅くなるのは仕方の無いことだ。
早くセックスがしたくて既にアソコがビンビンのボッキンキンな俺は、憧れていた先輩の名前を同じく走り書きで書いた。
……。
しかし、反応は無い。
何故だろう。
こんなことは誰かにいうわけにもいかないので、使い方がわからなければ調べなければいけない。
芸能人の名前が芸名だったとか?
先輩の名前の漢字が間違っていたとか?
色々な考えが頭に浮かぶ。
基本頭の悪い俺だが、好きなことには頭が良く働く。
そのまま悶々としながら一晩を過ごし。
学校に着いた俺は、クラスメイトの喧騒の中から、一言、聞き取ってしまった。
「俺が昨日置いといたノートあったじゃん、イタズラ用のやつ! あれ持ってった奴がいたみたいだぜwww 今朝見たら無くなってたよw」
気がつくと、俺は思いきり前に座っていた女子の巨乳を鷲掴みにしていた。
終わり。