戦姫絶唱シンフォギアEX-AID 運命を変える戦士   作:狼牙竜

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今回はクリスちゃん誕生日スペシャルです!

…すいません、中々本編の更新ができず…
ですが、今年中にはあと1話だけでも更新できるようにします!

感想、評価が作者の原動力となりますので、お待ちしています!

OP UNLIMITED BEAT
挿入歌 TRUST HEAT
ED 教室モノクローム


クリス誕生日記念 紡がれるMEMORY!

真っ暗な場所。ここは、たまにアタシの意識が迷い込む夢の中。

 

思い出すのは、アタシにとっての始まりの日。

 

 

幼い頃、パパとママはバルベルデという小さな国へと向かった。

内戦が絶えないこの国で、2人は歌による平和活動をするために趣いた。

そして、当時小さかったアタシも、一緒についていく。

 

言葉がわからなくて不安もいっぱいあったけど、すぐにたくさんの人と仲良くなれた。

 

 

だけど、それもあっという間に崩れ去る。

 

支援物資の中に爆弾が仕掛けられて、パパとママは爆発に巻き込まれて死んだ。

そこからは、思い出すのも苦痛になるような毎日。

 

 

 

 

家族を失ったアタシは、顔も知らない男たちに拉致されて奴隷同然の扱いを受けた。

その中で負った心の傷は未だに消えず、アタシにとって大事な人ですらも傷つける原因となった。

 

 

奇跡的に日本に戻れても、結局は変わらない。痛みを与えてくる相手が変わっただけ。

 

 

 

 

 

 

でも…今は…

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

「ん…?」

朝日が差し込む部屋の中、クリスは目を覚ます。

 

目覚めたばかりで頭がまだ働かないが、冬場にも関わらず服を着ていない、所謂全裸の状態で眠っていたことで一気に目が覚める。

 

 

「え!?な、なんで………あっ」

少しの間慌てたが、昨晩のことを思い出す。

昨日、この家に帰ってきたのは自分だけではない。

 

 

 

 

 

「クリス、そろそろ起きた?」

 

扉がノックされると、1人の青年が入ってくる。

柔和な笑顔が似合う青年、宝条将也。

 

その服装はレベル1のスナイプ、コンバットゲーマ、ハンターゲーマ、シミュレーションゲーマがデフォルメされた少し可愛いデザインのエプロンを付けた状態だった。

 

「お、おはよう将也!」

「うん、おはよう。朝ごはんできたから、着替えてね?」

「わ、わかった」

 

将也がドアを閉めたのを確認し、クリスは昨夜の情事を思い出して赤面する。

 

 

(そうだった…夕べ、将也と一緒に……うわあああ!?)

肌を重ねるのはこれが最初ではないが、何だかんだ言って初心なクリスは未だに慣れなかった。

 

 

 

 

 

「クリス?どうかした?」

「な、何でもない!っていうか、今着替えてるから入ってくるなよ!」

 

 

 

 

――――――――――

 

今日は12月28日。クリスにとっては大事な日でもある。

そのため、わざわざ響達に我侭を言ってまで将也と二人っきりで過ごしたのだ。

 

(…まさか、こんなことになるなんてな…)

リディアン音楽院の食堂でいつもの牛乳とアンパン…ではなく将也の手作り弁当を友人達と一緒に食べながら、クリスは半年ほど前の自分を思い出す。

 

宝条将也と出会い、数週間。

 

ある戦いを終えたあと、将也は自分たちに伝えた。

 

装者6人に対し、全員を心から愛していると。

 

当然ながら賛成派と反対派に装者達の意見は別れ、クリスはその中でも将也に対し、怒りを顕にした。

今から思えば、それは将也に対しての信頼の裏返しだったのかもしれない。

 

だが、将也の気持ちが本物だと気がつくのにさほど時間はかからず、結果的にクリスも将也の恋人の一人となった。

 

 

 

 

すると、ポケットの中の携帯がメールを受信する。

 

「?将也からか…」

メールを開き、その中を確認する。

 

 

 

 

『ごめん、クリス!緊急のオペが入ったから、迎えにはいけそうにない…』

 

メールを見て、クリスは思わずため息をついた。

 

将也の言うオペとは、ゲーム病感染者の治療である。

どうやら、急遽ゲーム病の患者が見つかったらしい。

 

「しょうがねえか…」

放課後の予定が一気に潰れてしまい、クリスは小さくため息をついた。

 

 

 

 

――――――――――

 

放課後、リディアンの近くにある街を一人で歩くクリス。

 

(…なんか、一人でいるのも随分久しぶりだな)

装者として響達の仲間になってから、基本的に彼女達と一緒に行動していたためこうして一人で歩くのは珍しい。

 

それ故か、今朝の夢を思い出してしまう。

「っ…さっさと帰るか…」

これ以上立ち止まると嫌なことを思い出しそうで、クリスは足早に家まで帰ろうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ!お姉ちゃんだ!」

 

後ろから声をかけられ、クリスは振り向く。

 

そこにいたのは、小さな女の子と、兄と思われる男の子。

その二人に、クリスは見覚えがあった。

 

 

 

 

「お前ら…あの時の!」

 

ルナアタックの数日前、クリスが出会った兄妹である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「んで、どうしたんだ?また迷子か?」

以前クリスが出会ったとき、この2人は迷子になっており父親を探していたのだ。

 

 

「えっと…今日は…」

兄の説明によると、数日前から妹が原因不明の体調不良に見舞われ、近くの病院で入院していたらしい。

 

だが、症状も治まりつつあったために特別に外出許可が下りたのだ。

だが、途中で両親とはぐれてしまい、さらに病院までの道のりがわからなくなったらしい。

 

 

「何だよ、結局迷子じゃねえか」

「う…」

クリスの指摘に兄は目をそらす。

 

だが、その病院の場所はクリスもよく知っている。

というより、将也のもう一つの仕事場でもあった。

 

「じゃあ病院まで連れてってやるよ。場所知ってるからさ」

乗りかかった船だと言わんばかりにクリスは立ち上がる。

「良いの?お姉さんも何か用事があるんじゃ…?」

兄は躊躇うが、クリスは兄の頭を乱暴に撫で回す。

 

「ガキが遠慮なんかすんじゃねえよ。どうせアタシもあの病院に用があるんだ」

 

兄妹の手を握り、病院まで歩こうとするが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うっ……!」

突然、妹が胸を抑えて倒れる。

 

「!?」

クリスはすぐに妹に呼びかけた。

「おい!大丈夫か!?」

 

すると、妹の体にバグのようなものが発生。

 

 

 

「おい!アタシのカバンから聴診器みたいなやつあるだろ!」

近くで驚いていた兄に対しクリスが叫び、兄は慌ててクリスのカバンから聴診器…ゲームスコープを持ってくる。

 

すぐにクリスはゲームスコープを準備し、妹にかざす。

「やっぱゲーム病…しかもこいつは…!」

 

 

 

 

 

表示されたバグスターは、かなり厄介な敵。

 

 

 

「ラヴリカ…!」

 

すると、妹から粒子状になってバグスターウイルスが分離。

ウイルスは白いスーツを着た小太りの男に変化する。

 

 

 

 

「お久しぶりです、イチイバルの装者」

赤いバラを咥え、キザな仕草をするその姿は滑稽だが、クリスは警戒心を強める。

 

それもその筈、この男『天ヶ崎恋』の正体はパラドに並ぶ強さを持つ上級バグスター、ラヴリカ。

他者、特に異性の精神に干渉する特殊能力を持っている。

 

 

 

「よりによってテメーかよ…ナルシスト野郎…!」

 

クリスはポケットからガシャコンギアシンフォニーを取り出し、2つのボタンを同時に長押しする。

《ステージ・セレクト!》

 

 

ゲームエリアが展開し、公園から採掘場に景色が変わる。

 

「え!?」

混乱している兄に対し、クリスが叫ぶ。

「おい!妹を連れてどっか隠れてろ!」

 

「で、でも…」

 

 

クリスはシンフォギアを掴み、起動の歌を唱える。

 

 

 

「Killiter Ichaival tron…」

 

イチイバルを纏ったクリスはアームドギアを構える。

 

 

「アタシなら大丈夫だ!お前は妹を守れ!」

「う、うん!」

兄は妹を背負い、離れた場所にある岩に隠れる。

 

 

 

 

 

それを見た恋はスーツの懐からバグヴァイザーを取り出した。

 

 

「培養」

バグヴァイザーのAボタンを押し、不敵な笑みを浮かべる。

《INFECTION!ザ・バグスター!》

 

 

バグヴァイザーからの電子音声と共に、恋はラヴリカバグスターの姿に変身した。

 

 

 

 

 

 

 

 

「先手必勝だ!」

クリスはアームドギアのクロスボウから無数の矢を発射するが…

 

 

《ミス!》

『MISS!』のエフェクトが発生し、ラヴリカにダメージが通らない。

 

 

「なっ!?」

クリスはラヴリカにダメージが通らないことに驚いた。

以前ラヴリカと戦った際もダメージが通らなかったが、その理由と攻略法はすでに知っている。

恋愛ゲームのバグスターであるラヴリカには物理攻撃でダメージを与えられない。

 

奴の攻撃の源は取り巻きとして出現するメイド服を着たバグスターウイルス達、通称『ラヴリーガールズ』からの好感度である。

そのため、以前の戦いでは先にラヴリーガールズを撃破することでヒロイン不在の恋愛ゲームというゲームとして成り立たない状況を作り出し、物理攻撃を有効にした。

 

だが、今このゲームエリアにガールズはいない。

 

 

 

「ふふん。対策くらい立てておくさ」

ラヴリカは自信有りげに笑う。

 

この場にガールズはいない。

にも関わらず、ガールズがいる時と同じ状況…

 

 

そこから繰り出される答えは…

 

 

 

 

「………まさか…エリア外にメイドをばら撒いたのか!?」

 

 

これこそがラヴリカの計画。

ラヴリーガールズをゲームエリアの外、様々な場所にばら撒いて別々の人間に感染させることで彼女らを倒されにくいようにしたのだ。

「そういうことだ!果たして君に僕を攻略できるかな?」

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

それからどれほど時間が経っただろうか。

 

すでに息を切らしているクリスと余裕そうなラヴリカ。

前回の戦いで弱点だった精神攻撃(という名のクリスからの悪口)もメンタルが強化されたことで意味を成さなくなった。

 

そのため、一方的にクリスは攻撃を受け続けていた。

 

 

「やれやれ。随分としつこいですねぇ」

呆れた声を出すラヴリカだが、クリスの心は折れていない。

 

「あったりめぇだろ…」

ここで折れたら、後ろの2人に何が起きるかわからない。

 

 

 

「あいつらに…手は出させねえよ!」

クリスの言葉にラヴリカが嘲笑する。

 

「随分と頑張りますねぇ。それとも信じているのですか?あの男…宝条将也を?」

 

 

 

 

 

 

 

「…当然だろ」

クリスの脳裏にはあの日のことが鮮明に浮かぶ。

 

 

自分の後暗い過去を知りながらも、しっかりと受け止めてくれた将也の姿。

過去のトラウマを超えるきっかけを作ってくれた彼の優しさを。

 

「あいつは、アタシのことを信じてくれた!どれだけ酷いことを言ってあいつを傷つけても、いつだって手を差し伸べてくれたんだ!」

 

優しさに触れた。誰かを愛するきっかけとなった。

「だから決めたんだ!あいつと並んで、強くなり続けるってな!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとう、クリス!」

 

 

「え…?」

どこからともなく聞こえた声。

 

 

後ろを振り返ると、そこには待ち望んだ人物がいた。

 

 

「くらえ!」

《ジェット・クリティカルフィニッシュ!》

 

次の瞬間、無数のミサイルがラヴリカを襲う。

 

 

 

「ぬあああああ!?」

ミサイルが直撃し、ラヴリカの体に『HIT!』のエフェクトが出現。

 

それと同時に、クリスの横にゲーマドライバーを装着し、右手にガシャコンマグナムを持った将也が降り立った。

 

 

 

「将也…」

「遅れてごめん、クリス」

 

ラヴリカは何とか立ち上がるが、ダメージを受けた事に驚く。

「どういうことだ!?ラヴリーガールズが健在な限り、私はダメージを受けないはず…」

 

そんなラヴリカの疑問に、将也が答えた。

 

 

 

「悪いが、お前の取り巻きはとっくに響達が撃破済みだ!S.O.N.Gの情報網を甘く見ていたようだな!」

 

 

 

将也は、今回オペをするバグスターがラヴリカだと知りすぐに動こうとしたが、藤尭達からの連絡でメイド服のバグスターウイルスが単騎で活動しているという連絡を受け、ラヴリカの思惑に気がついた。

 

そのため、響達に連絡して他のメイドバグスターを捜索、各個撃破という作戦を立てたのだ。

 

 

 

「唯一連絡が取れなかったクリスを追ってたらゲームエリア展開の痕跡を見つけて、ここに乗り込んできたってわけさ」

 

将也はポケットから赤い大きめのガシャットを取り出した。

 

 

 

「クリス。まだ戦える?」

「当然だろ…!」

 

クリスは、差し出された将也の手を掴み立ち上がる。

 

 

 

 

「ぬああ!またしても私の邪魔をするつもりか!?」

 

計画が失敗し、激昂するラヴリカ。

 

 

 

 

「当たり前だろ!お前達を倒し、患者の笑顔を取り戻す!」

「アタシの歌は、将也の力は!お前達を食い止めて、命を未来に繋げる力だ!」

 

 

将也は赤いガシャット…『ガシャットギアデュアルβ』のダイヤルを回転。

 

《BANG・BANG・SIMULATIONS!》

後ろにゲーム画面が開き、戦艦のようなデザインのメカ『シミュレーションゲーマ』が出現。

 

《I ready for Battleship!I ready for Battleship!》

 

 

待機音が流れる中、将也はガシャットをラヴリカに向ける。

 

 

そしてクリスも、胸のシンフォギアのマイクユニットに手をかける。

 

「第伍十戦術…」

「イグナイトモジュール………」

 

 

互いの切り札を発動させる言葉を叫んだ。

 

 

 

 

 

 

「変身!」

「抜剣!」

 

《デュアル・ガッシャット!》

《Dainsleif!》

 

ガシャットをドライバーにセットし、マイクユニットがクリスの手を離れて空中で展開、鋭い刃がクリス目掛けて突き刺さる。

 

 

《ガッチャーン!デュアルアップ!》

 

刃がクリスに突き刺さり、彼女の体を漆黒のオーラが飲み込んでいく。

それと同時に、将也はスナイプに変身、シミュレーションゲーマがスナイプの体に装着されるが、電流がスナイプを襲う。

 

 

 

 

(この…破壊衝動…!)

 

 

(溢れる…デカイ力…!)

 

 

 

 

 

 

 

「「こんな力に…負けるかよおおおお!!」」

黒いオーラと電流を弾き飛ばし、姿が変わる。

 

クリスのイチイバルは、全身を黒くした攻撃的なデザインの『イグナイトモジュール』を発動した姿に。

 

 

《スクランブルだ!出撃発進!バンバンシミュレーションズ!発進!》

 

 

スナイプは最強形態である『シミュレーションゲーマー・レベル50』にレベルアップを果たした。

 

 

 

 

 

 

《BGM TRUST HEART》

 

「覚悟しやがれナルシスト野郎!」

「ミッション開始!」

クリスはアームドギアを構え、スナイプは戦闘開始のセリフを叫んだ。

 

 

「僕のラヴリーガールズを倒した罪!君たちで償ってもらおう!」

 

ラヴリカはハート型のビームで攻撃するが、スナイプが左腕の砲門からの光弾で相殺。

その隙にクリスがクロスボウで応戦した。

 

「ちいっ!」

一歩下がるラヴリカだが、スナイプは次々と攻撃を加えてきて距離を取ることができない。

 

 

「あんまり俺にばっか構ってていいのか?」

「何?」

 

すると、ミサイルがラヴリカに直撃。

 

 

「へっ!ざまーみろ!」

ラヴリカの注意がスナイプに向いた間にクリスが『MEGA DETH PARTY』で攻撃したのだ。

 

 

ヨレヨレになりながらも立つラヴリカ。

「くうう…レディとはいえ、もう容赦はしない!」

 

「こっちのセリフだ!クリス、決めるぞ!」

「オーケー!」

 

 

スナイプはゲーマドライバーのレバーを閉じ、クリスは背中に2発の巨大ミサイルを出現させる。

 

《ガッチョーン!キメワザ!》

エネルギーが溜まり、スナイプは一気にレバーを開く。

 

 

《ガッチャーン!バンバン・クリティカルファイヤー!》

 

『BANG・BANG・CRITICAL・FIRE!』

 

 

スナイプは10門もの砲塔をラヴリカに向ける。

 

 

 

「これで終わりだ!」

『MEGA DETH FUGA』

巨大ミサイルの内1発が放たれ、ラヴリカを襲う。

 

「ぐうう!?だが、まだまだ…!」

 

 

 

 

 

「いや、これで…チェックメイトだ!」

 

 

次の瞬間、クリスのもう一発のミサイルとともにスナイプの放ったビームがラヴリカを襲う。

 

 

 

 

 

「せ、世界中に……I LOVE YOUウウウウウウ!!!」

 

 

断末魔の叫びを上げ、ラヴリカは爆散する。

 

 

 

 

《ゲーム・クリアー!》

 

――――――――――

 

その後。

 

兄妹の妹は感染していたラヴリカが消滅したためにゲーム病も完治、病院に戻って簡単な検査の後に退院できた。

 

 

「お姉ちゃんも先生も、ありがとう!」

 

手を振って帰っていった少女とその家族達を見送り、将也とクリスは家に帰るために歩いていた。

 

「しっかし、随分とバタバタした一日だったな…」

疲れた表情のクリスだが、不意に吹き付ける冷たい風に体が震える。

 

「寒いな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、クリスの首に見覚えのないマフラーが巻かれる。

「え…?」

 

「誕生日おめでとう、クリス」

そのマフラーは、将也からの誕生日プレゼントだった。

 

 

「あ……ありがとう…」

 

(ED 教室モノクローム)

 

ずるい。まさかこのタイミングで不意打ちしてくるなんて。

そう思いながらも嬉しさを隠せないクリスだが、マフラーで緩んだ口元を隠していた。

 

「な、なあ将也…」

「ん?」

 

クリスは、ぎゅっと将也の手を握る。

 

 

「これからも、よろしくな…!」

「…ああ!」

 

 

クリスと将也は、互いに最高の笑顔で答えた。

 

 

これから先、ずっと。

この命が続く限り、彼と一緒に生きていたい。

改めてそう思ったクリスだった。

 

 

「クリス…

 

 

 

 

 

 

 

HAPPY BIRTHDAY」

 

 

 

To Be Next GAME…

 




クリスの誕生日、今回はスナイプレベル50とイグナイトモジュールの先行登場となりました。

次回はキチンと本編を更新する予定ですので、お楽しみに!!


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