戦姫絶唱シンフォギアEX-AID 運命を変える戦士   作:狼牙竜

54 / 63
大変長らくお待たせいたしました!2019年最初の投稿となります!

ついにGX編も終盤に差し掛かり、今回は翼編となります!


感想、評価が作者のやる気へと繋がっていくのでいつでも感想待ってます!





第33話 予想しなかったReturn

千翼が追放され、ガリィとミカが破壊されたことで人数が減ったチフォージュ・シャトー。

その玉座に座るキャロルは自身を襲う苦しみに抗っていた。

 

「ぐ……うう…!」

ゲムデウスに殺されたことで急遽戦闘向きの最後の予備個体に自身の想い出を高速でインストールすることによって蘇生を果たしたキャロル。

だが、それは体への負担を度外視した非常に危険な賭けだった。

 

「くそ…ここで倒れてたまるか…!」

ガリィとミカが死に、真実を知った千翼を追放してしまった以上こちらの計画が漏れる可能性は高い。

 

 

 

「一刻も早く…全てを終わらせてやる!」

 

――――――――――

 

一方とある病院では…

 

「おーい。そろそろ着替え終わった?」

響が入院している病室の扉がノックされ、着替えを手伝っていた未来がドアを開ける。

 

「も~、ただの検査入院なのに将也君も未来も騒ぎすぎだよ~」

検査着に着替えた響が呆れたように言うが、将也はため息をつく。

 

 

「響はいつも無茶しすぎだから、これくらいしないと体休めたりしないでしょ?」

「未来の言うことは正しいよ。前回のダメージもまだ完全に抜けきってないんだし、それに…」

将也は響に顔を近づける。

 

 

「響が無茶してると、僕だって辛いんだ。大事な彼女がボロボロになってまで戦おうとしてるのを見て、平気でいられるわけないし…」

「う…ごめん…」

 

 

流石にそう言われると響も反論できず、落ち込む。

 

 

「あ…別にそこまでキツく言うつもりじゃ…」

微妙な雰囲気が流れていくが…

 

 

 

 

 

 

「………む~!」

横からの視線に目を送ると、そこにはいかにも怒ってます!と言わんばかりに頬を膨らませた未来の姿が。

 

「あ…ご、ごめん未来!別に響を口説いてたわけじゃ」

「口説いてた!大体、そういうのは二人きりの時にやってください!」

 

 

そんなやり取りの中、響のスマホに着信が入る。

画面に映し出されていた相手の名前には『お父さん』と表示されていた。

 

 

「………」

だが、響は洸からの着信を何も言わずに切る。

 

「…検査、行かなきゃだよね?」

将也の手を掴んで病室を出ようとする響。

 

 

「響…」

「大丈夫だよ未来。平気…」

 

「へっちゃらじゃないでしょ!」

いつも自分を鼓舞している言葉を遮る未来。

 

 

「…未来がいる。翼さん達も、師匠達も…それに、将也君だっている」

 

「だからお父さんがいなくたってへっちゃら」

明るく振舞おうとする響だが、その後ろ姿に将也は不安な気持ちを拭えなかった…

 

「響………」

(本当に…響はこのままでいいのかな…?)

 

 

 

――――――――――

 

 

 

「はあ…」

響のいる病院の面会時間が過ぎ、一人寮に帰る道を歩いている未来だったが…

 

 

「あれ…パラドに、千翼君?」

未来が目撃したのは、大きめのカバンを持って歩いているパラドと千翼の2人だった。

 

「あれ?未来は今から帰るのか?」

「う、うん…二人は今日も撮影?」

衣装などが入った鞄に気がついた未来に2人は頷く。

 

「まあな。それで今夜の夕飯を考えてたんだけど…未来も一緒にどうだ?」

「え…いいの?」

突然のパラドの申し出に驚いた未来。

 

 

「ほら、響もまだ検査入院が続いてるし…せっかくだから3人で食べようと思ってたんだけど、どうかな?」

「えっと…じゃあ、お言葉に甘えて」

3人で買い物の為に歩く中で、未来はパラドと打ち解けた千翼の姿を見る。

 

 

(千翼君、もうすっかりパラドと友達になったんだ…)

少し前まで殺し合っていたはずの2人。だが、今はこうして手を取り合っている。

 

 

 

「ひょっとしたら、響も…」

 

未来の言葉は誰にも届くことはなかった。

 

―――――――――――

 

翌日の昼頃。

やや古いながらも立派な屋敷の前に止まる黒塗りの高級車から降りたのは将也、翼、マリア、緒川の4人。

だが、将也の服装はいつものTシャツではなくきっちりとしたスーツ姿になっている。

なぜこうなったのかは、数時間前にさかのぼる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

S.O.N.G本部に集められたのは、先日ミカが共同溝に現れた結果もたらされた被害に関しての情報。

そこには、首都の電力が少なくなったことで優先的に電力供給される地点が映し出されていた。

 

「こんなにあるデスか!?」

首都に絞っただけでも今のメンバーでは守りきれる数ではないため、切歌が声を上げたが将也はその中で一際目立つ地点を見つめる。

 

「あれは…」

「深淵の竜宮。異端技術に関連した危険物や未解析品を封印した絶対禁区。秘匿レベルの高さから我々にも詳細な情報が伏せられている拠点中の拠点」

 

弦十郎の説明に、将也はポツリとつぶやいた。

「…聖遺物を玉手箱になぞらえてのネーミングってことか」

「自動人形がその位置を割り出していたとなると…狙いはそこに眠る何らかの聖遺物ね」

 

「だったら話は早い。先回りして迎え撃てばいい話だ!」

クリスの言うとおり、そのほうが手っ取り早いのだが…

 

 

 

「いえ、襲撃予想地点はもう一箇所あります」

ドアを開けて入ってきたのは緒川。その手にはいくつかの資料が入ったファイルがある。

 

「先日の筑波の時から気になったことがあり、調査部の力を借りて独自に調査を進めていましたが、情報を引き当てることができましたよ」

緒川はファイルから一枚のディスクを取り出して近くのパソコンに挿入。

すると、ガリィやミカが現れた時に破壊していた神社の画像が映し出された。

 

「あの2体が神社を破壊していたことが引っかかって調べていたのですが、どうやら他にも神社や祠の損壊事件があったようです。そして…」

 

「共通点は、いずれも明治政府の帝都構想で霊的防衛機能を備えていた龍脈。レイラインのコントロールをになっていた要所になります」

 

「レイライン…いわば、地球の血管」

レイラインの制御をしていた部分を破壊すれば、そのコントロールはキャロル達でも握れるようになる。

恐らくキャロルはレイラインに沿って地球を分解するつもりなのだろう。

 

 

「そしてレイラインを制御している要石が配置されているのが…風鳴八紘邸。翼さんの実家です」

 

「なるほどね。これまでの予想からして、レイラインを掌握するならまず狙われる…」

「検査入院で響君が戦線離脱しているが、この期にかけてみる価値はありそうだ…宝条君。先日使った例の分身はどこまで使えそうだ?」

 

 

司令からの突然の質問に一瞬驚きながらも将也は答えた。

「…複数に分身して風鳴家と深淵の竜宮の両方に行くことなら可能です。ただし、この距離だ。間違いなく分身同士の連絡はできないでしょう」

 

本来なら分身同士、テレパシーの会話ができるのだが距離が離れすぎていると完全に意識が離れてしまい、通信ができなくなる。

 

 

「意識が離れたとしたら、分身の維持限界時間は、およそ48時間。それ以上は僕の精神に何らかのバグが発生するかもしれません」

「なるほど…響君とパラド君が離脱している今、君には負担をかけてしまうが申し訳ない」

 

 

「いいえ。翼達を守るためなら、多少の無茶なんてどうってことありませんよ」

 

 

 

――――――――――

そしてチームが編成され、翼とマリアのチームが風鳴邸に。

クリスと切歌と調のチームが深淵の竜宮に配置され、将也は2人に分身してそれぞれのメンバーに加わる形となった。

 

「…了解しました。クリスさんたちもまもなく深淵の竜宮に到着するそうです」

「こちらも伏魔殿に飲み込まれないよう気をつけたいものだ」

 

 

 

 

 

堂々と門を通る翼達。そこに待っていたのは…

 

 

「ご苦労だったな、慎二」

白髪が目立ち、メガネをかけた老齢の男性。

その髪型が翼にどこか似ていたのもあり、一発で将也とマリアはこの男が翼の父親だとわかった。

 

 

「君達2人のS.O.N.Gの活躍も聞いているよ」

「あ…はい」

「…ありがとうございます」

緒川と何やら会話を交わした翼の父、八紘は踵を返して屋敷に戻ろうとするが…

 

 

 

 

「お、お父様!」

翼の言葉に足を止める八紘。

 

「…沙汰もなく、申し訳ありませんでした」

「…お前がいなくとも、風鳴の家に揺ぎはない。務めを果たし次第、戦場に戻るがいいだろう」

淡々と告げた言葉に目を見開く翼。

 

 

「待ちなさい!あなた翼のパパさんでしょ!だったらもっと他に…」

「おい!落ち着けマリア…!」

「いいんだ、マリア!」

翼と将也がマリアを止めるが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何者かの気配を感じた緒川が持っていた拳銃を撃つ。

すると、虚空に一筋の風が吹き、ファラが姿を現した。

「あらあら。感動の親子の対面を邪魔するつもりはなかったのだけれど…」

 

「ファラか…当然、狙いは要石だろ?」

「ご名答。レイラインの解放、やらせていただきますわ」

 

ファラの出現に対し、将也はゲーマドライバーを装着。

翼とマリアもそれぞれのシンフォギアを起動させるべくペンダントを握り…

 

 

《タドルクエスト!》《ナイトオブ・サファリ!》

「術式レベル4、変身!」

 

「Imyuteus amenohabakiri tron…」

 

将也は二つのガシャットをドライバーに装填し、レバーを開く。

翼達の歌が紡がれると同時に、将也はブレイブのパネルを選択した。

 

《タドルクエスト!アガッチャ!ナイト・オブ・サファリ!》

サファリクエストゲーマーへと変身したブレイブと、シンフォギアを纏っ

た翼とマリアは同時に動き出す。

 

 

(BGM Beyond the BLADE )

 

ファラが召喚したアルカ・ノイズの軍勢に対し、ブレイブは豹の特性を生かした高速移動で次々と切り裂いていく。

 

途中でアルカ・ノイズからの攻撃が背後からくるも、マリアが投擲した短剣によって事なきを得た。

 

「ここは私が!」

「ああ。お前は勤めを果たせ」

要人である八紘達に避難するよう叫ぶ翼だが、父からの言葉に僅かながら表情が陰る。

 

「翼!引き摺っている時間はないぞ!」

ブレイブの言葉で改めて気を引き締める翼は残りのアルカ・ノイズを消滅させていく。

 

「捕まえてご覧なさい!」

すると、ファラは自らの体に竜巻を纏ってブレイブと翼を襲撃。

 

 

「翼、将也!」

マリアが援護しようとするが、ファラは懐から黒いガシャット…『プロトドレミファビートガシャット』を取り出す。

 

「ドレミファビート!あいつが持ってたのか!」

だが、ファラはガシャットを起動せず何と八紘達の走っていった方向へと斬撃を飛ばす。

 

「なっ!」

咄嗟に攻撃を防ごうとしたブレイブだが、衝撃とファラの巻き起こした風の中でバグヴァイザーツヴァイを落としてしまう。

 

 

「フフフ…残念ながら目的は要石の解放だけじゃなくてよ?」

不敵に笑うファラは将也の落としたバグヴァイザーツヴァイを拾い上げた。

 

 

「バグヴァイザーツヴァイ!?まさか、最初からそれが狙い!」

マリアの言葉に頷き、ファラはバグスターバックルとバグヴァイザーツヴァイを合体。

 

《ガッチャーン!》

Aボタンを押したことで待機音が鳴り、ファラは持っていたプロトドレミファビートガシャットを装填。

 

《ガッシャット!バグルアップ!》

ディスプレイが展開され、ファラの体に翼が使っていたビートゲーマに似た鎧が追加されるが、それはより一層鋭角なデザインに変化。

 

《ド・ド・ドシラソ・ファ・ミ・レ・ド!(Wooooo!)オーライ!ドレミファビート!(Wooooo!)》

ドライバーを使ってパワーアップを果たしたファラに、警戒心を露にする将也達だったが…

 

 

 

「はあああ!」

先手必勝と見たのか、翼は空中でアームドギアを展開して巨大化。

 

 

『天ノ逆鱗』

巨大な剣がファラを押し潰そうと迫るが、ファラは一切の危機感すら抱かずに得物の剣を向け…

 

 

 

 

切っ先同士が触れた途端、まるで錆び付いたかのように赤くなっていく翼の剣は一撃で崩壊した。

 

 

「ソードブレイカー…あの姿になってもまだ使えるのか!」

ファラを驚異たらしめる概念兵装、ソードブレイカー。

あらゆる剣を破壊できるこの能力に対し、翼ではあまりにも相性が悪かったと言える。

 

「翼!」

吹き飛ばされる翼だが、ブレイブは高速移動を使い彼女を救出。

 

「あら?もしかしてレベル4を選んだのは、私に対抗するため?」

ブレイブの両腕に装備された爪を見てファラがつぶやくが、ブレイブは沈黙する。

 

「ハアアアアア!」

マリアはアガートラームの力で探検を放つが…

「無駄よ」

ファラの一閃は容易くマリアの剣を打ち砕き、背後にあった要石までも巻き添えにして破壊してしまう。

「そうか、マリアのアガートラームも聖剣の類い…」

剣使い2人に加え、分身の影響で今の将也はブレイブ以外の仮面ライダーに変身できない状況。

 

 

レベル4でどこまで戦えるかはわからないが、今の将也に退くという選択肢は無いに等しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪いけど、彼らを倒されるのは僕としても困るんだよ」

突然どこからか聞こえてきた声にブレイブ達だけでなくファラも警戒する。

 

「あら?どこにいるのか姿を現して欲しいところね?」

すると、風鳴邸の屋根から何者かが着地してくる。

 

 

 

 

 

 

《鋼のムーンサルト!ラビットタンク!イエーイ!》

二色が混じりあった不思議なデザインの戦士。

だが、将也はこの戦士に見覚えがあった。

 

 

「仮面ライダー…なの?」

マリアは気絶した翼を介抱しながら将也に問う。

 

「ああ…あいつは以前、黎斗を襲撃した仮面ライダー…」

クロノスの野望が目前に迫っていたとき、突如檀黎斗の前に現れた謎の仮面ライダー。

 

 

 

 

「仮面ライダー…ビルド!」

 

――――――――――

 

「仮面ライダービルド。創る、形成するを意味する…ビルドだ」

ビルドはアンテナ部分をなぞるようなポーズを取って宣言する。

 

 

「なら、その力を見せてもらいますわよ!」

ファラは剣で攻撃するが、ビルドはそれをバックステップで躱して右足で攻撃。

すかさず、専用武器の『ドリルクラッシャー』をガンモードにして射撃。

 

「やれやれ。君のソードブレイカーとやらの能力はすでに調べ上げている」

ファラから距離をとったビルドはベルトに装填してあるボトルとは異なる2本のボトルをその場で振ると、カシャカシャという小気味よい音が鳴る。

 

《ペンギン!》《スケボー!》

《ベストマッチ!》

黒と緑のボトルを装填すると、相性のいい組み合わせであることを示す音声がベルトから流れてビルドはベルトのレバーを回す。

《Are you Ready?》

「ビルドアップ!」

プラモデルのランナーのようなものが出現し、ビルドは新たなボディに変化する。

 

《氷の滑り芸!ペンギンスケーター!イエーイ!》

右肩に大きなペンギンがくっつき、背中にスケートボードを背負った『ペンギンスケーターフォーム』に変身したビルドはスケボーを取り外し、ファラの放つ斬撃を避けながらドリルクラッシャーで射撃。

 

 

「この…ちょこまかと!」

一際強力な攻撃を放つも、ビルドは風を利用して一気に接近。ファラに体当たりをするとさらに別のボトルに交換。

 

 

《ローズ!》《ヘリコプター!》

《ベストマッチ!》

次なるボディに変身するべくビルドはレバーを回す。

《Are you Ready?》

「ビルドアップ!」

 

次に創られたのは赤と青みがかった緑のボディ。

 

 

《情熱の扇風機!ローズコプター!イェイ!》

プロペラ型の武器を持ったビルドはファラ目掛けてプロペラを振り下ろす。

 

「くっ!」

剣で防いだファラだが、翼やマリアの剣と違い分解はされていない。

「君の武器は強力だけど、それはあくまでも『刀剣類』の武器にしか効果が及ばない!つまり!」

ビルドの右手から薔薇の蔦が伸びてファラの剣を叩き落とす。

 

 

「この形態のプロペラや蔦に効果は及ばない!」

蔦とプロペラによる連続攻撃がファラにダメージを与える。

 

 

「最後だ」

《ゴリラ!》《ダイヤモンド!》

《ベストマッチ!》

 

その音声を聴いて、将也は以前黎斗を倒した時と同じ組み合わせだと気づく。

《Are you Ready?》

「ビルドアップ!」

 

《輝きのデストロイヤー!ゴリラモンド!イェイ!》

 

 

次に変身したのは、右手が大きなアームに変化した姿。

水色と茶色のカラーの『ゴリラモンドフォーム』に変身したビルドを脅威に感じたのか、ファラは咄嗟にテレポートジェムを投げてアルカ・ノイズを召喚。

 

だがビルドは気にすることなくドライバーのレバーを回転させる。

 

 

《Ready Go!》

《Voltec Finish!》

ビルドのかざした左手から光が溢れ、それはアルカ・ノイズ達を全てダイヤモンドの結晶に変化させる。

 

 

「ハアアア………ハアアアア!!」

そのままビルドはダイヤモンドになったアルカ・ノイズ達目掛けて右手のアームを振り抜いて打ち砕いた。

 

 

 

「………どうやら、逃げたようだね」

ファラの姿が見えないと知るとビルドは構えを解く。

 

 

「待て………お前は…」

後ろから声をかけられたビルドが振り向くと、変身の解けた将也が立っていた。

 

 

 

「仮面ライダービルド…お前の目的は何だ?」

「僕の目的か……悪いけど、説明するのはだいぶ後になる。でも心配しないで欲しい」

そう言うとビルドは白と青のボトルに交換。

 

《パンダ!》《ロケット!》

《ベストマッチ!》

「ビルドアップ」

 

 

右手には鋭い爪に、左手には水色の小さなロケットが装着された姿。

 

 

《ぶっ飛びモノトーン!ロケットパンダ!イエーイ!》

「少なくとも、僕は君達の味方だ」

 

そう言い残すと、ビルドはロケットを噴射させて空へと消えていった。

 

 

――――――――――

「そうか…わかった。こちらにもその仮面ライダーが来ているかどうか確認しておく」

緒川からの通信にS.O.N.G本部から答える弦十郎。

 

 

「しかし二点を同時に攻めてくるとはな…」

『二点…まさか、そちらにも!』

 

「ああ。深淵の竜宮の監視カメラが捉えていた」

監視カメラに映っていたのはキャロルのレイアの姿。

 

 

 

「クリス君、切歌君と調君と宝条君は急ぎ準備をしてくれ」

「おうよ!」

「ああ。ミッション開始!」

 

 

分身体であるもう一人の将也は近くにかけていた白衣を手に取り、袖を通してクリス達と共に現場へと向かった…

 

 

 

To Be Next GAME…?

 

 




次回、シンフォギアエグゼイド!
「君は、翼の生まれも知っているのだろう?」
防人として生きる翼の過去…

「この部屋、ずっとこのままなの?」
彼女の過去に触れた者達は…


「いい加減目を覚ませ、バカ娘!」
「ちょっと不器用だけど、あの人は最高の父親だよ」
隠された父の想いを知ることとなる!


「「術式レベル50!」」

第34話 夢を目指したBlade

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。