戦姫絶唱シンフォギアEX-AID 運命を変える戦士   作:狼牙竜

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今回は早く投稿できました!

今回を持ってクリス編は最終回となり、次回から前半戦のクライマックスに入る予定です!

感想、評価が作者の原動力となります!


OP Exterminate
挿入歌 TRUST HEART
BGM スナイプ・レベル50
ED Rebirth-day


第24話 絆が結んだNEW FORM!

S.O.N.Gの食堂の一角は異様な雰囲気に包まれていた。

 

「「はあ………」」

見ているだけで暗いオーラが見える響と翼。

 

 

「……………」

「デ~ス……」

横に並びながらため息をつく調と切歌。

 

その様子を少し離れた位置で見ているのはマリア、未来、パラドの3人。

 

「ここまでくると…流石に重症よね」

「ああ…だが、将也の奴も苦労してんだ。その点は少しでも理解してやってくれ…」

 

全ては、今から3時間ほど前に遡る…

 

 

――――――――――

 

 

 

クリスと結ばれ、正式に恋人関係になった将也は響達に説明をした。

 

しかし、ここでクリスが意外な爆弾を投下した。

 

 

 

なんと、将也を1週間独占したいと宣言したのだ。

 

当然ながら響と翼はそれに待ったをかけるも一度言い出したクリスは止まらず、しぶしぶ2人は折れた。

 

ちなみに最初は独占に反対していた切歌と調はクリスが将也とのデートを約束したことで一応折れてくれた。

 

 

「…将也君、いつか刺されたりしないよね?」

「未来。思ってもなるべく口にはしないほうがいいぞ?」

未来の言葉が現実にならないことを祈るパラドだった。

 

 

――――――――――

 

 

 

「♪~」

腕を組みながら街を歩く将也とクリス。

これみよがしに将也と腕を絡めるクリスは、いつになく楽しそうだった。

 

 

 

「クリス…歩きづらくない?」

「いいや、そんなことない」

実を言うとさっきからクリスの胸が左腕にあたっており、将也としては湧き上がる欲望を抑えるのに苦労していたりする。

 

 

「…なあ、将也」

「ん?」

さっきまで楽しそうだったクリスは、少し落ち込んだ表情になっていた。

 

 

「…先輩達のこと、我が儘言って悪かった」

「どうしたのさ?」

急に謝ってくるクリスに対し質問する将也。

 

 

 

「アタシさ………今こうやって将也と一緒にいられるのが凄い幸せなんだけど…ちょっとだけ怖いんだ」

「怖い…か」

 

クリスの顔には不安の色が見えている。

 

 

「帰る場所があって、みんながいる。そんな当たり前がただの夢で、目が覚めたらアタシはまだ、あの屋敷にいるんじゃないかって…」

 

 

クリスはまだ、トラウマを完全に払拭出来ているわけではなかった。

将也を独占したのは、少しでも温もりを感じることで心に余裕を作るためだった。

 

 

 

「…クリス」

将也はクリスの頭をそっと撫でる。

 

 

「大丈夫。ここは紛れもない現実だし、僕は確かにここにいる」

 

 

「そう…だよな」

将也の言葉で少し気が楽になったのか、クリスはようやく顔を上げる。

 

 

 

「じゃあ、今日はアタシの家に泊まっていけよな?」

「わかったよ。じゃあ気合入れてご飯つくろうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、少し離れたビルが突然爆発する。

 

「なっ!?」

突然のことに驚く将也とクリスだが、ビルの陰から現れた存在にすぐ気づいた。

 

 

「メタルアヴェンジャー…!」

先日トーテマゲンムが撃墜したメタルアヴェンジャーが空を飛んでいた。

 

「何で出てきたのか知らねぇけど…」

「行こう、クリス!」

 

――――――――――

 

 

「どこに消えた!?」

上空を飛びながら何かを探すメタルアヴェンジャー。

 

「落ち着け、メタルアヴェンジャー」

「り、リボル様…取り乱してすみません…」

戦艦形態になったMアヴェンジャーの背に乗っていたのはリボル。

 

 

「あの男は千翼の話によると負傷しているとのことだ。そう遠くには行っていないだろう」

何故この2体が現れたかというと、彼らは先日脱走した俊明を捜索していたのだ。

 

俊明はすでにチフォージュ・シャトーの秘密まで知っているため、口封じが必要だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「悪いが、人探しなら他所でやってくれ」

《パーフェクト!クリティカルコンボ!》

突然、背後から声が聞こえて振り返ると…

 

 

 

 

「ハアアアア!!」

パズルゲーマーとなったパラドクスがキックの態勢に入っていた。

 

「ヌッ!?」

咄嗟に副砲で応戦し、何とか相殺するMアヴェンジャー。

 

 

 

「パラド…!」

「私達もいるわよ!」

近くのビルからマリア、切歌、調が姿を現し、翼と響も地上から跳んできた。

 

 

「貴様達の暴挙、許すわけには行かない!」

「止めさせてもらうぜ?」

翼がアームドギアを構え、パラドが腕を軽く振りながら宣言した。

 

 

――――――――――

 

戦闘が始まる中、将也とクリスは近くのビルから屋上まで駆け上がっていく。

 

「見えた…!」

眼前にはMアヴェンジャー達と闘いを続ける装者達とパラドクス。

 

 

「で…あの戦艦野郎の攻略法は?」

「………現状、一番の高火力はスナイプのレベル50だけど奴の攻撃を防ぐのは厳しい。特にリボルが上に乗っているのもあるからね」

 

 

同じレベル50のブレイブですら防ぐのが精一杯だったMアヴェンジャー

の攻撃への対抗策はかなり限られている。

 

Mアヴェンジャーが人型形態になればリボルが降りて分断できるが、互いの死角を埋め合っている今の状況では隙を突くのも難しい状態だった。

 

 

 

 

 

 

 

「…将也。もしかしてまた無茶しようとしてるのか?」

「う………」

クリスの読み通り、将也は危険なプランを考えついていた。

 

 

前回Mアヴェンジャーを力で押し切ったトーテマゲンム。

仮にあの力が起動しなくともゾンビゲーマーの持つ不死身の力を使ったゴリ押しならばなんとかなるかもしれないと思ったのだが…

 

 

 

「言っとくけど、これからは不死身の力に物言わせる戦い方はさせねえぞ」

クリスは将也のポケットからデンジャラスゾンビのガシャットを没収した。

 

 

 

「クリス…」

 

「お前がアタシ達を大切に思ってるのと同じように…アタシ達にとってもお前は大切な人なんだよ」

 

 

 

 

ガシャットをしまったクリスは将也の目を見る。

 

 

「だから一人で戦うんじゃなくて、アタシ達をもっと信頼して欲しいんだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「強くなるバグスターやキャロル達相手じゃ、アタシ達は頼りないのかもしれないけど…アタシだって将也の力になりたいんだ!」

 

クリスの決意がこもった目を見て、将也はガシャコンバグヴァイザーを取り出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、将也は取り出したバグヴァイザーをクリスに渡した。

 

 

「ありがとう、クリス。僕は、また大事なことを忘れそうになってた」

 

一方的に守るんじゃない。互いに手を取り合い、強くなる。

それこそが、彼女達の望みだった。

 

 

「クリス。行こうか」

「ああ。今度は…」

 

 

 

 

「「一緒に飛び立つ!」」

 

 

すると、将也の目が赤く輝く。

 

 

「これは…!」

目の前に転送されたのは、黒いブランクガシャット。

端子にデータが書き込まれ、ガシャットの外装は黒からワインレッドに変化。

 

 

ラベルにはスコープをつけたスナイプに似たキャラクターとクリスのシルエットが背中合わせで銃を構えているデザインに変化。

 

 

「…『ブラストイチイバル』…これが僕とクリスの力か!」

 

「将也!」

クリスの言葉に頷いた将也はゲーマドライバーを装着し、ガシャットを起動。

 

 

 

 

 

 

《ブラスト・イチイバル!》

起動音が鳴り、ゲームエリアが展開。

 

将也はガンスピンのようにガシャットを回転させ、クリスはペンダント状態のイチイバルを握る。

 

 

 

「第特殊戦術…変身!」

 

 

「Killiter Ichaival tron…」

 

クリスの体に実体化したイチイバルが装着され、その身を大きく変えていく。

 

 

「バーン✩」

 

最後に狙い撃つかのような仕草をクリスは見せた。

 

 

 

《ガッチャーン!レベルアーップ!》

将也はセレクトパネルの中から『スナイプとクリスの表示された』パネルを指鉄砲で選択。

 

 

 

《2人の弾丸、持ってけダブル!ブラスト・イチイバール!》

 

スナイプ・レベル2に変身するとクリスのイチイバルがコピーされ、スナイプの装甲と合体。

 

 

色こそ変わらないが、クリスが纏っていたイチイバルと比べて無骨な外見へと変化する。

 

最後に、クリスが付けているヘッドギアがスナイプに装着され、スコープがスナイプの左目に装着された。

 

「これが…」

 

「ああ。スナイプ・イチイバルゲーマーだ!」

 

背中のマントが消え、イチイバルを纏ったスナイプの新フォーム。

『仮面ライダースナイプ・イチイバルゲーマーレベルSP』は力強く宣言した!

 

――――――――――

 

 

「ハアアアア!!」

Mアヴェンジャーが副砲を乱射し、近づくことができない装者達。

 

「第五楽章!」

《レベルアーップ!ドラゴナイトハンター!ゼーット!》

ハンターゲーマーへとレベルアップしたマリアが上空から突撃しようとするが、真上に立つリボルに阻まれる。

 

 

「メタルアヴェンジャーの死角を突かせたりさせんぞ!」

 

ガトリングを避け、近くのビルに降り立つマリア。

 

 

「このままじゃ近づけない!」

「アタシ達、基本的に近接メインデスからね…」

 

切歌の言う通り、基本的に装者達の使うギアは近距離、中距離で真価を発揮する。

 

 

 

「クリス先輩と将也先輩が来ればあるいは…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(BGM TRSUT HEART)

 

「待たせたな、皆!」

突然後ろから聞こえてくる声とメロディーに全員が振り返る。

 

 

そこにいたのは、ミサイルに乗って登場したクリスとイチイバルゲーマーとなったスナイプの2人だった。

 

 

「クリスちゃん!将也君!」

「待っていたぞ!」

クリスとスナイプはミサイルから飛び降り、ミサイルは大砲によって撃ち落とされる。

 

 

「よく言うだろ?主役は遅れてやってくるってな!」

 

「今回は俺達に任せておけ!」

《ジェット・コンバット!》

クリスがジェットコンバットのレプリカガシャットを起動させ、ウィングが2人に装備される。

 

 

「「撃ち落とす!」」

クリスが歌い始め、スナイプはガトリングでMアヴェンジャーを攻撃。

 

 

 

「無駄というのが…わからないのか!」

リボルがガトリングの弾幕で防ごうとするが、防ぎきれなかった弾丸が何発かMアヴェンジャーに命中。

 

 

「これでどうだ!」

 

『GIGA ZEPPELIN』

 

 

クリスは弩弓に変形させたアームドギアから大型の矢をMアヴェンジャーとリボルの真上に放つ。

すると、矢は大量のクラスター弾へと変化して2体を襲う。

 

 

「ヌオオオオ!?」

「グウア!!」

大爆発に巻き込まれ、Mアヴェンジャーのあちこちが爆発。5つほど副砲が破壊される。

 

 

「こうなれば…!」

Mアヴェンジャーはレーザーキャノンを起動させ、強烈な一撃を撃ってくる。

が、ジェットコンバットによって機動力を高めたクリスは軽々避けた。

 

 

「もっとしっかり狙いやがれ、このヘタクソ!」

「黙っていれば減らず口を!」

「任せておけ!メタルアヴェンジャー!」

クリスに挑発されたMアヴェンジャーをなだめつつ、リボルはクリスに狙いを定めようとするが、腕のキャノンが撃ち抜かれて暴発。

 

 

「余所見してんじゃねえぞ」

スナイプがガシャコンマグナムでリボルを撃ち抜き、攻撃手段を封じた。

 

 

 

「一気に決めんぞ!」

「OK!」

スナイプはガシャットをキメワザスロットホルダーに装填。

 

 

《ガッシャット!キメワザ!》

イチイバルのマイクユニットが強く輝き、クリスを黒いオーラが包み込む。

 

 

 

《ブラスト!クリティカルストライク!》

 

『BLAST・CRITICAL・STRIKE!』

 

ガシャットから音声が流れ、クリスの姿は大きく変化する。

全体的に刺々しく黒い姿…イグナイトモードへとイチイバルが変化した。

 

 

「こんでもくらいやがれ!」

クリスの背中から巨大なミサイルが2つ出現し、リボルとMアヴェンジャーめがけて発射される。

 

 

『MEGA DETH FUGA』

 

「たかがミサイル2発程度!」

レーザーキャノンを放って撃ち落とすMアヴェンジャーだが、ミサイルが爆発して大量の煙が張られる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「残念だが、そいつは囮だ!」

頭上からの声に気を取られたリボルは、空から飛んでくるスナイプに気が付くのが遅れた。

 

 

「ハアアアア!!」

腰にミサイルを展開したスナイプは、ミサイルの推進力で加速しながらリボルに突撃。

 

「グウアア!?」

キックが直撃したリボルだが、スナイプは離れる直前にミサイルをリボルに直撃させる。

 

 

「じゃあな」

爆風でスナイプがリボル達から距離を取ると、先ほどと同じミサイルがなんと『12発』も飛んできた。

 

「今度こそ吹っ飛びやがれ!」

 

 

『MEGA DETH INFINITY』

 

通常の巨大戦艦や大型ノイズを沈めることのできる威力のミサイルが2体を飲み込んだ。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

Mアヴェンジャーが爆発に消え、クリスのシンフォギアが解除される。

 

 

「クリス…」

「悪い…結構疲れた」

疲労の色が見えるクリスを近くで休ませるが、煙の中から人型に変形したMアヴェンジャーが姿を現す。

 

 

「貴様!我を撃墜するだけでなくリボル様まで葬るとは、許さんぞ!」

主砲であるレーザーキャノンしか残っていないMアヴェンジャーに対し、変身が解けた将也は鋭く睨む。

 

 

「生憎だったな。人の命を軽んじるお前らに手加減するつもりはない」

ガシャットギアデュアルβを取り出した将也は、ダイヤルを回転させる。

 

 

《BANG BANG SIMULATIONS!》

背後にゲーム画面が開き、シミュレーションゲーマが出現。

 

 

「第伍十戦術…変身!」

《デュアル・ガッシャット!》

ゲーマドライバーにギアデュアルβを装填し、レバーを開く。

 

 

《ガッチャーン!デュアルアーップ!》

スナイプをセレクトした将也はゲートを通過し、スナイプレベル2へ変身。

 

 

 

 

《スクランブルだ!出撃発進!バンバンシミュレーションズ!発進!》

10門の砲身が付いた、戦艦のような出で立ちのスナイプ。

 

 

再びスナイプはシミュレーションゲーマー・レベル50に変身した!

 

 

 

「ミッション、開始!」

「勝利者は…我だああああ!!」

互いに走り出したスナイプとMアヴェンジャー。

 

(BGM スナイプ・レベル50)

 

「はっ!」

スナイプは両腕の主砲から攻撃するが、Mアヴェンジャーもレーザーキャノンで相殺する。

 

(遠距離じゃ互いに打ち消しあう…なら!)

何を考えたのか、スナイプは主砲を撃ちながらMアヴェンジャーめがけて走り出した。

 

 

 

「気でも狂ったか!」

嘲笑うMアヴェンジャーだが、スナイプは主砲以外にも肩に付いた副砲で攻撃しながら距離を詰めて…

 

 

 

 

「オオオラアアア!!」

眼前に立ったスナイプは、右手のキャノンでMアヴェンジャーを全力で殴った。

 

「グハアア!?」

殴り飛ばされたMアヴェンジャーは怯み、さらにスナイプは殴りながらキャノンでゼロ距離砲撃を繰り返す。

 

 

 

 

「これで…」

全力でMアヴェンジャーを殴ったスナイプは、ゲーマドライバーのレバーを閉じる。

 

 

《ガッチョーン!キメワザ!》

副砲が全てMアヴェンジャーに向き、スナイプは勢いよくレバーを開いた。

 

 

《ガッチャーン!バンバン!クリティカルファイヤー!》

 

『BANG・BANG・CRITICAL・FIRE!!』

 

両腕の主砲を合体させ、スナイプは構える。

 

「終わりだ!」

8門の副砲と合体した主砲から強烈なビームが放たれ、Mアヴェンジャーに迫る。

 

 

 

「くっ!」

咄嗟にレーザーキャノンで応戦するMアヴェンジャーだが、満身創痍の状態で勝てるはずもなく…

 

 

 

 

 

 

「覚えていろ!すぐに蘇って…今度こそ我が真の勝利者ニイイイイイイイ!?」

 

大爆発を起こし、強敵メタルアヴェンジャーは消滅。

 

《ゲーム・クリアー!》

 

 

 

―――――――――――

 

 

「やったな、将也!」

疲労から回復したのか、クリスが走ってくる。

それと一緒に他の装者達も集まるが、将也の表情は曇っていた。

 

 

「将也?どうかしたのか?」

翼が不安そうに聞くが、将也はMアヴェンジャーが爆発した場所を見つめる。

 

 

「気になったんだ。奴らは、何が目的だったのか」

すると、パラドが思い出したかのように言う。

 

 

「そういえばあいつ、何かを探してたみたいだけど?」

何かを探していた。その言葉に嫌な予感がした将也だが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!響、危ない!」

「えぇっ!?」

将也は響の後ろにいた影から咄嗟に響を守り、転がる。

 

 

 

 

「グルルルルルル…」

響に襲いかかったのは、オオカミアマゾンだった。

 

 

「こいつ…バグスターじゃない!?」

余りにも生物的な姿に、この怪物がバグスターではない事を悟った将也。

そして気がついたのはそれだけではない。

 

 

「あの服…まさか!」

至る所に血が付いてボロボロになってはいたが、オオカミアマゾンが着ていた服から目の前に立つ怪物が俊明だとわかった。

 

 

 

 

 

 

「グルルルル……クワセロ…クワセロオオオオオ!!」

「っ!大変身!」

叫びながら飛びかかってくるオオカミアマゾンに対し、将也はエグゼイド・レベル2に変身。

オオカミアマゾンの爪を受け止めるが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《アマゾン・ブレイク》

無機質な電子音声が鳴り、オオカミアマゾンの首が切断。まるで噴水のように黒い血が噴き出した。

 

 

 

 

 

「ひっ!?」

装者達が怯える中、オオカミアマゾンはまるでミイラのように変色し、干からびた死体へと変化する。

 

 

 

アマゾンネオはオオカミアマゾンの死体を一瞥すると、変身を解除。そのまま立ち去ろうとした。

 

 

 

 

 

 

 

「待てよ」

変身を解除した将也の声に、足を止める千翼。

 

 

「お前…あいつを怪物にして殺したのか?」

「…違う。あいつを怪物に…アマゾンにしたのは俺達じゃない」

それだけを言い残すと、千翼はジャングレイダーでその場から去っていった。

 

 

 

 

 

 

「アマゾン…?それに、キャロル達じゃないって………」

俊明を怪物に変異させたのは、キャロル達ではない。

かといってゲムデウス達とは考えにくかった。

人間にウイルスを感染させるゲムデウス達バグスターが人間そのものを怪物にすることにメリットはないからだ。

 

 

 

 

 

 

「じゃあ………誰が?」

姿を見せない謎の敵がいると感じ取った将也の背に、冷たい何かが走った。

 

To Be Next GAME…?

 




次回、シンフォギアエグゼイドは!

「ようやくわかったよ。響達の成長を阻害していた奴の正体が」
全ては始まりとなったあの日…

「S.O.N.Gに…内通者がいる?」
S.O.N.Gの裏切り者とは一体?

「お前達と…決着の時だ!」
ついに、キャロルとの決戦!

勝利の鍵は…

第25話 抜剣のJOKER!

「「「イグナイトモジュール…抜剣!」」」
「「マックス大変身!」」

――――――――――
仮面ライダースナイプ・イチイバルゲーマーレベルSP
変身音『2人の弾丸、持ってけダブル!ブラスト・イチイバール!』
変身に用いるのは『ブラストイチイバル』ガシャット。
曲調はギャラクシアンガシャットのレベル3と同じで、クリスが変身音を担当。
クリスと同じように無数の銃器を扱うことができる。
また、クリスの歌が響達より少し短い為、制限時間はガングニールゲーマーや天羽々斬ゲーマーより10秒短い。

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