戦姫絶唱シンフォギアEX-AID 運命を変える戦士 作:狼牙竜
今回は短いですが番外編としてその後の将也とキャロル陣営の日常をお送りしたいと思います。
2万UA記念のアンケートは21までですので、よろしくお願いします!
感想、評価が原動力となります。
①骨格のmystery!
将也が正式にS.O.N.Gメンバーとなってから2日。
自衛隊から演習場を借り、装者達と合同訓練を行うことになった。
「将也さん、今回の訓練内容はレーザーとの連携です」
エルフナインから訓練の内容を告げられ、将也はポケットから爆走バイクガシャットを取り出す。
「オッケー。で、レベルは?」
「はい。今回はレベル2での訓練をしたいと思ってます」
「りょうかーい」
ガシャットを構え、将也は起動させる。
《爆走バイク!》
起動音が鳴り、その場で一回転する将也。
「変身」
《ガッシャット!》
キャラクターパネルからレーザーを選び、パネルを回し蹴りでセレクトする。
《アイム・ア・カメンライダー!》
レーザー・レベル1が着地する。
「レーザー…こうやってみると…」
「後ろのパーツがウサギの耳みたいで可愛いデス!」
後ろにはすでにギアを纏った装者6人が集結している。
「3人とも、訓練用のLINKERは投与した?」
レーザーはマリア、切歌、調に聞く。
「ええ。今のところ問題はないわ」
「ギアの反動も大丈夫デス」
「訓練する分には平気」
頷くマリア達に、レーザーはよかったと胸を撫で下ろす。
「さて、今日はレベル2での特訓だからな!久しぶりに気合入れていくぜ!」
響達はこれまでレーザーの姿はレベル1しか見ておらず、レベル2以降の姿を見るのはこれが初めてである。
「二速!」
レーザーはその場で回転し、その勢いでゲーマドライバーのレバーが開く。
《ガッチャーン!レベルアーップ!》
勢いよくジャンプするレーザー。
《爆走!独走!激走!暴走!》
道路のようなゲームエリアが展開され、アームドユニットのタイヤを使い走るレーザー。
道は途中でジャンプ台のように途切れたが、そのまま飛び越える。
その瞬間、レーザーのレベル1ボディが弾け飛び、タイヤのないバイクの形へと変化。
アームドユニットが前輪と後輪になり、着地する。
《爆走バイク!!》
完成したのは、どこからどう見てもバイク。
普段将也が召喚しているバイクと酷似しているが、ゲーマドライバーが装着されておりライトの部分には瞳がある。
これこそが『仮面ライダーレーザー・バイクゲーマーレベル2』。
「ま、将也君が…」
「今度はバイクに…!」
「次は驚かねぇと思ったけど、これはぶっ飛びすぎだろ!?」
次こそは驚くことはないと思っていたクリスだが、流石に人がバイクになるのは予想外だったらしい。
翼は、バイクに変身した将也を見て目を輝かせていた。
「今回はレーザー・レベル2との連携ですね。皆さんの中でバイクが運転できる人っていますか?」
手を挙げたのはマリアと翼の2人といった年長メンバー。
今回はこの二人がレーザーに乗り、設置された障害物を突破するといった訓練となる
「では、まずは私から行かせてもらおう」
名乗り出たのは翼。
普段からバイクを乗り回すだけあり、レーザーに興味津々のようだ。
「OK。ノリノリで行くか!」
レーザーのサドルに座ろうとする翼だが、ふと疑問に思ったのか響が聞いてくる。
「そういえば将也君。バイクの姿の時サドルの場所って…
将也君の体で言うとひょっとして腰の辺り?」
響の疑問に、誰も答えるものはいない。
レーザーに至ってはピタリとエンジンが止まった。
「あ、あれ?」
「さーて、時間も勿体無いし、さっさと始めようか?」
慌てるように頭を振るレーザーに対し、女性陣の心が一つになった。
(今、絶対誤魔化した!?)
結局、その訓練の時翼とマリアはレーザーのサドルに座る際、妙に赤面して乗るのを躊躇っていたとか。
②ガリィとキャロルのGIRLS TAKE!?
千翼が復活した翌日のチフォージュ・シャトー。
修理を行っているファラ、ミカは未だに休み中で、レイアはエネルギーを蓄えるために休眠状態。
千翼はキャロルが残してくれていたバイク『ジャングレイダー』のメンテナンスをしており、キャロルは実験室でアマゾンネオの変身に使う薬品の精製を行っていた。
そんな中、突然キャロルの元にガリィが現れる。
「マスタ~、ガリィちゃん暇で暇でしょうがないんですけど~?」
いきなり実験室に入ってきたガリィに対してキャロルは心底嫌そうな顔をする。
「うるさい、邪魔だ。とっとと仕事しろ。オレの邪魔をするな」
まるで小蝿を払うかのように邪険に扱うキャロル。
「別にいいじゃないですか~。ガリィちゃんは、マスターに聞きたいことがあってわざわざ来たんですから」
「聞きたいこと?」
ガリィはわざとらしく咳払いをすると、とんでもない爆弾発言をした。
「マスターと千翼ちゃんって、とっくの昔に大人の階段登っちゃいました?」
「ブッフォォ!?」
思いっきりむせるキャロル。
その横では腹が立つようなニヤケ顔のガリィが。
「が、ガリィ…貴様、何を…!?」
「だってだって~、気になるじゃないですか~?私達はマスターの思考パターンから作られましたけど、その中でマスターが千翼ちゃんを見ると若干パニクるのがわかっちゃうんですよ~♪」
(し、しまった!まさかこんな弊害が起きるとは…!?)
自動人形達はキャロルの思考パターンをインプットして作り上げた存在。
その中でキャロルは想い出を消費した時のために、ひそかに記憶のバックアップを4体にインプットしていたのだ。
「で、結局のところどこまでいったんですか!?もうとっくの昔にキスは?それとも随分昔に最後までいっちゃったんですか?」
どんどんゲスな表情に変わるガリィ。
「だ、大体ガリィ!オレからそんな情報を得たとしてどうするつもりだ!?」
「嫌ですわ~、マスター。そんなの決まってるじゃないですか~」
ガリィは今日一番の下卑た笑顔を浮かべる。
「マスターの赤裸々な情報を集めて、ミカ達と共有、おまけに装者のほうにいるあの廃棄素体にも教えてあげるんですよ。怖い怖い錬金術師のマスターも、裏の顔は恋する乙女だってキャハハハハハハ!」
だんだんとヒートアップしたガリィは、最終的に壊れた人形のようにケタケタと笑い始めた。
「………やはりこいつ、性根が腐ってる!?」
すると、バイクの整備を終えた千翼が工具箱をもって部屋に入ってくる。
「キャロル?荷物置きに来たけど…」
「千翼ちゃ~ん!昔、マスターとはどこまでいk「ええい、黙れガリィ!!」ゲフウッ!?」
余計なことを口走ろうとしたガリィだが、キャロルは一緒に整備していたネオアマゾンズドライバーでキャロルの後頭部をぶん殴る。
当然ながら、ドライバーの目のパーツが大きく破損、火花が散ってしまった。
「ああああ!?俺のドライバーがああ!!」
結局、その夜は徹夜でドライバーの修理を行う羽目になったガリィ、キャロル、千翼の3人だった。
To Be Next GAME…?
はい、今回はかなり短くなってしまいました。
が、今第2部を書いていますのでもうしばらくお待ちください…
この後、人物設定集を投稿する予定です。