戦姫絶唱シンフォギアEX-AID 運命を変える戦士   作:狼牙竜

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お待たせいたしました、第3話です!

昨日ブレイブとスナイプのレベル5アーツが届き、テンション最高潮の狼牙竜です。

感想、評価を引き続き待っています!



第3話 Alchemist襲来!

 

本部へと帰還した翼、クリス、調、切歌の4人。

 

調と切歌はLINKERを過剰投与したため、体内洗浄などのリカバリが終了してから弦十郎にたっぷりと説教をくらった。

 

 

やがて、説教が終わった頃を見計らい、翼は話を切り出す。

 

 

 

「ところで司令。帰還前に連絡していたことに関しては…」

「ああ。こちらも調査は完了している」

 

翼が頼んだのは、将也の素性に関して。

 

 

藤堯がすぐさまディスプレイを展開し、彼の顔写真が表示される。

 

 

 

「宝条将也。半年前まで聖都町に住んでいた医大生ですね」

 

表示されていたのはどこかの高校の制服を着崩した将也の写真。

 

 

先ほどの姿とは異なる、どこか不良じみた格好に直接対面した4人は驚いていた。

 

 

「これは…彼の高校時代の?」

「はい。当時は様々な町のゲーム大会で優勝を勝ち取っており、地元では『ゲーマーM』と呼ばれていたようです」

 

「ゲーマー…M…」

 

 

すると、どこかのゲーム大会の映像が流れる。

 

映像の中の将也は、心から楽しそうにゲームを楽しんでいた。

 

 

「この映像は?」

 

マリアが尋ねると、藤堯が説明する。

 

 

「彼が参加していたゲーム大会で、タイトルは『アイアン・ナックル』。世界的に有名な格闘ゲームで、この大会はインターネット中継もされていました」

 

 

映像内で将也が操作するキャラクターが、対戦相手のキャラクターに勝利。

 

 

優勝トロフィーを持った将也に、会場からの大歓声が響き渡った。

 

 

 

「彼はこの大会を最後に出場した記録はありません。おそらく、この直後から地元の聖都大学を目指して勉強していたようです」

 

 

 

「なあ…これっていつくらいの映像だ?」

 

クリスの問いに答えたのはあおいだった。

 

 

「今から2年前…クリスちゃんと同じ、高校3年生の春頃ね」

 

 

 

その答えに全員が驚く。

 

 

本来、大抵の大学の医学部はレベルが高く、簡単には合格できない。

 

にも関わらず、将也は3年の春から受験勉強を始めて、現役合格したという。

 

 

「じゃあ、その大学に行ってみれば話を聞けるんじゃないですか?」

 

 

響が口にした疑問に、大人達が口を噤んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……聖都町は、今は存在しない町だ」

 

弦十郎の衝撃的な言葉に目を見開く響。

 

「ルナアタックの日、フィーネは黙示録の紅い龍と一体化したのは覚えてますか?」

 

緒川の言葉に頷く響、翼、クリス。

 

 

「あの時、フィーネが放ったカ・ディンギルの砲撃。その一撃で聖都町は壊滅、住人の9割が死亡、もしくは行方不明となっています」

 

 

その言葉に響はよろめいて、未来が咄嗟に支える。

 

 

 

 

「彼の身元は聖都町の行方不明者リストから発見できたものです」

 

誰しも、あの戦いで多くの犠牲が出たことは知っている。

 

しかし、情報として知ることと本当の意味で理解することはまるで異なるものだ。

 

 

「あの時…私達には確かに力があった…それなのに…!」

 

翼は拳を強く握る。

 

 

あの時、自分達のシンフォギアは大出力のフォニックゲインによってほぼ100%の力を発揮できた『エクスドライブモード』となっていた。

 

 

強大な力を発揮できるエクスドライブなら、あの時聖都町を救えたのではないのか?そう思わずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

「…彼が現在わかっている限りでの聖都町の生存者であることは間違いない。しかし…」

 

弦十郎が映像に出したのは、もう一人の青年…パラド。

 

 

「もう一つの問題は、このパラドと呼ばれていた男だ」

 

 

先ほどの戦いで、パラドは手持ちの武器だけでアルカ・ノイズを蹴散らしていた。

 

 

さらに衝撃的だったのは、彼がオレンジ色の粒子となって将也と一体化したこと。

 

「この男…人間ではない…?」

 

 

翼の言葉に同意を示す弦十郎。

 

「おそらくな。ひょっとしたら、彼の持っていたエグゼイドとやらの力と関係があるかもしれん」

 

 

すると、エルフナインが手を挙げた。

 

「…皆さん、今回の戦いでボクが調べたことに関して、説明をしたいと思います」

 

 

スクリーンには先ほどのミカとエグゼイドの戦闘映像が映し出された。

 

「ボクが注目したのは、エグゼイドがアルカ・ノイズの攻撃を受けても分解されなかった理由についてです」

 

 

 

映像内では、アルカ・ノイズの攻撃をくらったエグゼイドのゲージが減少した映像が流れる。

 

 

 

「攻撃をくらったのは確かね…でも、すぐにアーマーが再生している?」

 

 

すると、クリスがある部分に気がついた。

 

「おい、こいつの胸のゲージ…少しだけど減ってねえか?」

 

 

クリスが気になったのは、エグゼイドの胸のゲージが先ほどの攻撃で減少していたこと。

 

攻撃で一度はアーマーが分解されていたが、すぐさま再構築、それに伴いゲージが減って

いる。

 

 

そこから導かれる答えは一つ。

 

 

 

 

「あのゲージはエネルギー残量…?分解された部分を修復するためにエネルギーを消費したことでゲージが減ったということ?」

 

 

マリアの答えにエルフナインは頷く。

 

 

「おそらく、マリアさんの考えが正解だと思います」

 

 

アルカ・ノイズの分解能力の恐ろしさが身に染みている装者達にとって、エグゼイドのシステムの力を想像するのは容易かった。

 

 

アルカ・ノイズの干渉破砕効果は対ノイズ用の力であるシンフォギアにすら脅威となっており、翼、クリス、調の3人はこの分解能力の前にシンフォギアを破壊されている。

 

 

エルフナインの技術によってシンフォギアの持つバリアコーティング機能は強化され、アルカ・ノイズの分解能力に対抗できるようになった。

 

 

しかしエグゼイドの使う力は僅かなエネルギーの消費によって万象を打ち砕く力を無力化するだけにとどまっている。

 

 

「この力の源は何なのだ?」

 

エルフナインはさらに映像を早送りする。

 

再生された映像は戦闘後の映像。将也がバグヴァイザーでオレンジ色の粒子を散布した映像だった。

 

 

「映像による解析のため断定はできませんが、この未知の粒子がエネルギー源と考えています」

 

 

オレンジ色の光はパラドが将也と一体化した際に変化したものと非常に酷似しており、少なくとも何らかの関わりがあるとエルフナインは考えていた。

 

 

フロンティア事変の後から姿を消したエグゼイド。

 

 

 

しかし、突如姿を現した彼は調と切歌を助けるも、S.O.N.Gへの同行を拒否。

 

彼の本来の目的は一体なんなのか?

 

 

 

 

 

それを考えるまでもなく、突如警報が鳴り響く。

 

 

「これは!?」

 

藤堯とあおいの2人はすぐさまコンピュータを操作。

 

 

すると、先ほどの戦場となっていた基地の映像が表示された。

 

 

 

 

新たに黒煙が立ち込める中、襲撃者の姿が映し出される。

 

「そんな…!」

 

 

エルフナインが驚愕の目で映像を見る。

 

そこに映っていたのは、彼女とほぼ同じ容姿の少女。

 

 

 

 

「キャロル…ちゃん…!」

 

 

 

この事件の首謀者である奇跡の殺戮者、キャロル・マールス・ディーンハイムが戦場へと姿を現した。

 

 

――――――――――

 

先ほどの基地からそれほど離れていないある建物の地下。

 

 

その一室で将也は爆走バイクのガシャットを握り締めていた。

 

 

(…将也……忘れんな…)

 

脳裏に浮かんだのは、ある一人の『仲間』の姿。

 

 

「…っ!」

 

 

嫌な思い出を振り払うかのように乱暴に立ち上がると、将也は目の前に並べていた複数のガシャットのうち、2枚重ねになったような分厚く黒いガシャットを手にとった。

 

 

 

「…やっぱバグスターウイルスだけじゃ起動しなくなってるな…ゲームのデータも既にロードしてるし、足りないとすれば…」

 

 

彼の脳裏に浮かんだのは、先程現れた翼とクリス、そして以前怪我を治療した響の顔。

 

 

「…あの力…か」

 

すると、首にかけていた聴診器型のメカ『ゲームスコープ』からアラームが鳴り、すぐさまスイッチを入れる。

 

 

投影された映像には、基地内を破壊するキャロルの姿が。

 

「…一足早いボス戦ってわけか」

 

 

将也はマイティアクションX、ゲキトツロボッツなどいくつかのガシャットを選び、着ていたジャケットに収納する。

 

 

そして、先ほどの黒いガシャットを掴むと、自らと一体化していた相棒に話しかけた。

 

 

「パラド…予定より早くレベルXX(ダブルエックス)を使うかもしれない」

 

 

そう言うと、将也は地下室から出て行った。

 

 

―――――――――

 

 

思いもよらないキャロルの登場に驚くS.O.N.Gのメンバー。

 

キャロルは魔法陣から放つ炎などで破壊活動を続けている。

 

 

「くっ!奴さんはどうしてもこの基地を潰したいらしいな!」

 

弦十郎の苛立ち混じりの叫びが響く。

 

 

「このレベルの攻撃をくらい続ければ、基地は持ってあと10分くらいです!」

 

あおいの言葉に驚く響達。

 

 

キャロルは、アルカ・ノイズすらも超える力で基地を蹂躙。

 

逃げ惑う隊員達が吹き飛ばされていくのを見て、響は拳を握った。

 

 

 

「…止めないと。キャロルちゃんを止めなきゃ!」

 

 

「響…」

 

 

「例えどんな理由があっても、こんなこと、させちゃダメだ!」

 

シンフォギアという大きな力を持つ響にとって、他人を傷つけるために力を振るうことは絶対に許してはいけないことだった。

 

 

「響さん…これを!」

 

エルフナインが渡したのは、響のギアであるガングニール。

 

 

ミカによって破壊されていたが、修復、強化を施された状態で響の元に帰ってきた。

 

「拳と剣と弓が我々の元に戻ってきた今、再び戦う時だ!」

 

 

「後輩達が頑張ってくれたんだ。ここで動かねぇと、先輩の面子が丸つぶれってもんだ」

 

 

 

翼とクリスも自身の相棒となる力を握る。

 

「皆さん…気をつけてください…」

 

 

エルフナインの不安を振り払うように響は笑顔で答える。

 

 

 

「大丈夫。みんながいるよ。だから、へいき、へっちゃらだよ!」

 

 

この言葉は、幾度となく自分の心を支えてくれた言葉。

 

響は弦十郎と向かい合った。

 

「…行ってきます!」

「…ああ。新たな力と心で、存分に暴れてこい!」

「はい!師匠!」

 

 

3人は司令室を走り去っていき、未来は心配そうな表情で見送った。

 

 

 

―――――――――

 

 

「他愛もない。戯れで散り逝くなど。人もそれが作り出し物も何と脆いものか」

 

 

キャロルの力は圧倒的だった。

 

本気を出すまでもなく、目の前の基地は簡単に崩壊していく。

 

 

 

「オレは何としてでも『万象黙示録』の完成に至る。故に世界よ、砕けて滅べ!」

 

 

 

 

「そんなこと、させないよ!!」

 

 

キャロルの前に降り立ったのは3人の少女。

 

 

響、翼、クリスの3人だった。

 

 

 

「もうやめてよキャロルちゃん!世界を壊して得るものに価値なんて無いよ!」

「それを決めるのはこのオレだ。壊し暴いた結果が取るに足らないものだったのなら、この世界はその程度だったというだけのこと」

 

 

響の言葉を一蹴するキャロル。

 

「そんな興味本位で起こすようなふざけた実験、ぶっ潰してやる!」

 

 

「あくまでも考えを改めるつもりがないのなら…」

 

クリスと翼の言葉を受けてもキャロルは考えを変える気はない。

 

 

「だったら、キサマらはどうする?」

 

 

 

 

「…止めるよ。世界が壊されたらたくさんの人の命が、何もかもが犠牲になる!私たちの力は、胸の歌は、誰かを救うための力だから!」

 

 

「ならば歌って見せろ!俺を力尽くで止められるのならな!」

 

キャロルは大量のテレポートジェムをばら蒔き、大量のアルカ・ノイズを召喚する。

 

 

「行きましょう、翼さん!クリスちゃん!」

 

「心得た!」

 

「おうっ!」

 

 

3人はそれぞれの持つペンダントを掲げ、胸に浮かんだ歌を口ずさむ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「Balwisyall Nescell gungnir tron…」

 

 

ペンダントが輝き、聖遺物が宿した強大な力が解放される。

 

響が着ていた服が一度原子レベルまで分解され、戦装束へと再構成される。

 

薄手の装束にブースターを搭載した特徴的なスカートアーマーに、ガントレットとレッグアーマーが装着。

 

 

角のようなデザインのヘッドギアが装着され、2枚の羽を思わせるデザインのマフラーが伸びる。

 

 

「ハアアアアァァァ……ハアッ!!」

 

白と黄色をメインとした戦姫…『撃槍・ガングニール』を纏った響が再び戦場に舞い戻ってきた!

 

「守ってみせる!私達の歌で!」

 

 

翼もクリスもそれぞれのギアを纏い、3人の歌姫が錬金術師に立ち向かう!

 

――――――――――

 

 

(BGM 限界突破G-beat)

 

正面に現れたアルカ・ノイズに向けて響は胸の歌を叫びながら殴り飛ばす。

 

 

すると、衝撃で周囲のアルカ・ノイズまで纏めて吹き飛ばした。

 

撃槍ガングニール。

由来は北欧神話の主神、オーディンの武器だったグングニルの所謂プロトタイプ。

名前のとおり本来出現するメイン武装『アームドギア』は槍だが、響はアームドギアを展開することができない。

無意識レベルで戦いを忌避している響の心にガングニールは武器として答えなかったのだ。

 

しかし、彼女の願いである戦いではなく他者を守ること、誰かの手を掴むという思いに答え、ガングニールは響の『拳』に力を与えた。

 

響の装着しているガントレットとレッグアーマーにはパワージャッキが内蔵されており、打撃の瞬間に打ち込むことで攻撃力を上昇。ガングニールの本来の力である無双の一撃を再現出来るのだ。

 

 

「いっけええええ!!!!」

 

 

響は大量のアルカ・ノイズに対して拳を振るう。

 

 

弦十郎から学んだ格闘術で、彼女は日々強くなっている。

 

己の信じる思いを錬金術師の少女に届けるために、世界を壊す異形を相手に戦っていた。

 

 

 

――――――――――

 

 

「破アアアァァァ!!」

 

 

 

『蒼ノ一閃』

 

 

翼は持っていた刀を身の丈よりも巨大な太刀へと変化させ、空中で振り下ろす。

 

すると、刀から放たれた蒼い光の刃が地上にいたアルカ・ノイズを消し飛ばす。

 

 

絶刀・天羽々斬。

日本神話に登場することで有名な大蛇、八岐大蛇を討った須佐之男命の剣が由来となっている聖遺物。

アームドギアは刀で、以前将也を足止めしようと使った小刀から大太刀など、様々な刀を自在に使い分け、さらには炎をまとった刃で敵を切り裂くことも可能。

幼い頃から鍛錬を積んできた翼はこのギアを完璧に使いこなしており、その実力は装者の中でもトップクラスとなっている。

 

 

翼は着地しても大太刀を振るい、自信を囲んでいたアルカ・ノイズを纏めて斬る。

 

 

すると、頭上から新たな個体のアルカ・ノイズが襲ってきた。

 

「あれは!」

 

 

マリアはあのアルカ・ノイズに見覚えが有る。

 

 

アルカ・ノイズの最初の襲撃の際にロンドンで翼を、横浜でクリスを襲撃してシンフォギ

アのコアを破壊したのと同じ個体である。

赤い体と両腕にブレード状の解剖器官を持った、武士のようなデザインのアルカ・ノイズ。

他の個体と比べても戦闘力は非常に高く、干渉破砕効果も相まって初戦では黒星をつけられた相手だ。

 

翼は咄嗟に武士型の攻撃を大太刀で防ぐ。

 

 

以前の天羽々斬ならこの時点で破壊されていたが、今は刀身から発動している不可視のバリアによって分解されることはなかった。

 

 

「システムに異常なし!バリアフィールドが解剖器官の攻撃を中和しています!」

 

 

以前と明らかに異なるパワーアップを果たしたシンフォギアに、あおいが感嘆の声を出す。

 

 

「これが…強化型シンフォギア?」

 

「そうです。プロジェクト・イグナイトはシンフォギアシステムの分解だけでなく、出力の向上と解剖器官の影響を減衰するようにバリアフィールドを調整しました!」

 

エルフナインの言葉通り、他の二人もアルカ・ノイズの攻撃に一切のダメージが出ることはない。

 

 

「凄いデス…これが…」

 

 

「新しい…力…」

 

 

 

 

 

 

「こんでもくらえ!!」

 

 

 

『BILLON MAIDEN』

 

クリスは両腕に装備した3銃身ガトリング合計4門を一斉に放ち、アルカ・ノイズを打ち抜く。

 

さらに腰のアーマーを展開、収納されていた大量の小型ミサイルを一斉に発射する。

 

 

 

『MEGA DETH PARTY』

 

クリスが使うシンフォギアは魔弓イチイバル。

由来は響のガングニールと同じ、北欧神話の狩猟と決闘の神、ウルの弓。

本来なら弓の形となるアームドギアだが、クリスは幼い頃にゲリラの捕虜となっていた過去がある。その経験からゲリラの持つ重火器のイメージが深層心理に焼きついてしまい、そのままアームドギアにまで反映されていた。

 

 

かつては忌むべき記憶としてイチイバルを使うことを嫌悪していたが、多くの仲間との出会いを経て引き金を引く覚悟を持ち、イチイバルはクリスの相棒となっている。

 

重火器の性質を持つがゆえに遠距離戦を得意としており、火力においては6人の装者で最強と言っても過言ではない。

 

目の前のアルカ・ノイズをすべて片付けると響と翼のサポートをするべく援護射撃を開始する。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

「もってけダブルだ!」

 

クリスは『MEGA DETH PARTY』でキャロルを守る敵が全滅したタイミングで両肩に大型のミサイルを2機展開、発射する。

 

 

 

『MEGA DETH FUGA』

 

 

放たれたミサイルはキャロルへと向かい、爆発を起こす。

 

「やったか!?」

 

手応えがあり、誰もが強化型シンフォギアの力に期待を高めたが…

 

 

「なるほどな。中々どうして悪くない」

 

 

キャロルは黄色い障壁を展開し、攻撃を防いでいた。

 

「無傷ですって!?」

 

 

 

「そう簡単に勝てる相手ではないか!」

 

 

 

 

しかし、状況から見ればキャロルが不利にも見える。

 

アルカ・ノイズは既に全滅し、数は3対1。

 

にも関わらずキャロルがは焦る様子すら見せない。

 

 

「どうということはない。この身一つでお前たち3人を相手取ることなど造作もないことだ」

 

「その風体でぬけぬけと吠える…!」

 

 

翼の言うとおり、キャロルの外見は幼い少女そのもの。

 

 

 

いくら錬金術という力を持っていようと、一撃で勝負がつくのは簡単に予想できる。

 

 

しかしキャロルはその言葉を聞き、笑う。

 

 

 

 

 

「そうか。ナリを理由に本気を出せなかった。などと言い訳されるわけにはいかないな」

 

 

キャロルは突然左腕を突き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ならば、刮目せよ!」

 

 

展開した魔法陣から取り出したのは、紫をメインカラーとしたハープ。

 

 

その竪琴を掴むと、キャロルは弦をなでるように弾いた。

 

それを引き金に、司令室に警報が鳴り響く。

 

 

「ばかな…まさかこれは!?」

 

 

藤堯はモニターに検出されたデータを映し出す。そこに現れていたのは…

 

 

 

 

「アウフヴァッヘン、だと!?」

 

「…いえ、違います!ですが、非常に近いエネルギーパターン…先ほどのエグゼイドと似たようなパターンです!」

 

その正体に気づいているものが、一人だけいた。

 

 

「『ダウルダヴラ』のファウストローブ!」

 

ダウルダヴラ。ケルト神話に登場する最高神、ダグザが用いた竪琴。

その音色は天気を操り、人の感情に干渉することも可能。

キャロルが起動したダウルダヴラは、仮面のような形へと代わり、各部を展開しながら無数の鋼糸を伸ばす。

 

キャロルの体は鋼糸によってマリオネットのように釣られ、弦がまき取られたことでキャロルの体が引き裂かれんばかりに引っ張られるが、その体は引っ張られるままに体積を増していく。

 

 

あっという間に成長を遂げた肢体に、ダウルダヴラは鎧へと変形して各部を覆った。

 

 

帽子のようなデザインのヘッドギアに赤、青、黄、緑の4色の宝石が輝くと、キャロルは鋼糸を引きちぎり、大きく変貌を遂げた姿で戦場に舞い降りる。

 

 

 

 

「あれって…シンフォギア…?」

 

響に対してエルフナインから通信が入る。

 

 

《いえ、確かに似ていますが両者は限りなく近くて遠い存在です。ファウストローブは聖遺物の欠片よりもたらされるエネルギーを錬金術によってプロテクターへと錬成したもの。ゆえに起動と戦闘に歌を必要としません》

 

 

いわば、錬金術版のシンフォギアといった存在。それがファウストローブ。

 

 

《ダウルダヴラには、その音色で自然の摂理をもし配下に置く魔力を秘めています。自然を操ることは、すなわち錬金術の基本となる四大元素を掌握するに等しく、キャロルの錬金術をより強力にします》

 

 

 

もとより強力だった錬金術の力を高める武装。

 

より強大な敵となって立ち塞がるキャロル。

 

 

「これくらいあれば不足は無かろう?」

 

 

「大きくなったところで!」

 

 

翼が素早く切り込むが、キャロルは左腕を振るう。

 

すると、不可視の力によって基地の舗装が切り裂かれた。

 

 

「ウゥルアアッ!」

 

 

今度は右腕を振るうキャロル。

 

 

翼はキャロルの攻撃を観察すると、3本の細い糸が見えた。

 

視認することすら難しい攻撃は背後にあった燃料タンクを切り裂き、あたり一面が火の海になる。

 

 

「翼さん!」

 

 

響とクリスがキャロルの注意を引きつけるために攻撃をするが、キャロルは両肩のパーツを展開、現れた弦を素早く弾いた。

 

すると両肩から炎が放たれ、二人を牽制する。

 

 

ファウストローブ・ダウルダヴラのアームドギア。

 

それは変幻自在の鋼糸。

 

 

切断能力だけでなく、束ねて編み込むことで様々な武器へと変化する。

 

 

 

攻撃だけでなく防御にも応用が効き、竪琴として使うことでキャロルの錬金術を強化するなど、まさに彼女にしか使いこなせないであろうほどの強力な聖遺物だ。

 

 

 

 

「歌うわけでもなく、これほどの膨大なエネルギー、一体どこから?」

 

藤堯の質問に答えたのはエルフナイン。

 

「…『想い出』の焼却です」

 

 

「想い出…?」

 

「キャロルや自動人形の力の源、脳内の電気信号を変換、錬成したものです。造物である自動人形達は、当然ながら戦闘に足るだけの想い出を有していません。故に他者…人間の想い出を奪取し、自身のエネルギーへと変換しています」

 

 

以前、自動人形のファラは翼やマリアの前に姿を現したさい、彼女達の護衛から想い出を奪い取ったことがある。

 

 

その死体は髪や肌が真っ白に染まり、まるで吸血鬼に血を吸い取られたかのような有様となった。

 

「では、最近頻発している変死事件も…?」

 

 

「…おそらく、自分達のエネルギーを確保するために自動人形達が想い出を集めているのでしょう」

 

その言葉に顔が青ざめる切歌。

 

「…そんな自動人形達も、キャロルには遠く及びません。数百年という長い時間を生き、相応の想い出を蓄えたキャロルの力は…」

 

 

「…より強大な力を、秘めているということ?」

 

マリアの答えに頷くエルフナイン。

その中で弦十郎は気になることがあった。

 

「エルフナイン君。想い出は力へと変わったあと、どうなる?」

 

 

 

「…どんな技術でも、無から有を生み出すことはできません。絶大な戦闘力へと燃焼された想い出は、文字通り燃え尽き喪われます」

 

 

 

 

――――――――――

 

近づいて攻撃することすら叶わず、相手の攻撃をひたすらかわし続ける響、翼、クリス。

 

「その程度の歌でオレを満たせるなどと!」

 

 

「グアアッ!」

 

「翼さん!」

「先輩!」

 

キャロルは鋼糸を使い翼のアームドギアを絡めとり、翼ごと投げ捨てる。

 

さらに響の足元を鋼糸で切り裂き、爆発させて響を吹き飛ばす。

 

 

「くっ!デヤアア!!」

 

 

響は空中で体勢を立て直し、両腕のアーマーを合体、肥大化させた拳を振り下ろす。

 

 

 

それに対してキャロルは鋼糸を渦のように錬成し、拳と鋼糸がぶつかり合う。

 

「ハアアアアアァァァ……!」

 

 

力を込める響だが、キャロルは余裕の表情を崩さない。

 

「脆い拳だな…」

 

 

キャロルは響を弾き飛ばし、鋼糸を束ねる。

 

さしずめドリルのような形へと変化させ、キャロルは響に打ち込んだ。

 

 

「本当の拳突とは、こうやるのだ!!」

 

 

 

キャロルの放った攻撃は響に直撃し、彼女を吹き飛ばす。

 

「グウウッ!?」

 

 

地面に叩きつけられる響。キャロルの攻撃に倒れていた翼とクリスも立ち上がり、響の元に駆け寄る。

 

 

 

 

 

「…『イグナイトモジュール』の可能性はここからです」

 

圧倒的なまでの力の差。それを覆す切り札があった。

 

「大丈夫か、立花、雪音…!」

 

翼の言葉にクリスは何とか返事をする。

 

 

「一応な…!」

「でも…倒れるわけにはいきません。エルフナインちゃんからもらった力、まだ全部使っていませんから!」

 

 

「ふん、弾を隠しているなら見せてみろ。オレはお前たちの希望をすべてブチ砕いてやる!」

 

 

圧倒的な力を持つキャロル。

 

この状況を覆すには、あの切り札を使うしかない。

 

 

「翼さん!クリスちゃん!」

 

「おう!」

 

「行くぞ!」

 

 

3人は胸の中央で輝く矢尻のような形の紅い結晶…修復されたことによって形状が変化し

たシンフォギアのコアだった。

 

 

 

この形へと変化したのには、ある理由が存在する。

 

 

 

「イグナイトモジュール!」

 

 

 

 

『『『抜剣!!』』』

 

《Dainsleif!》

 

 

コアの両端を押し込み、起動トリガーを叫ぶと電子音声が鳴り、コアが分解。空中で花弁を思わせる形状に変化し、中央から紅い針が伸びる。

 

 

そして、結晶は3人の元へと戻り、胸の中心へと突き刺さる。

 

 

 

 

 

 

「あ゛ぁ!?ア゛ア゛ア゛ア゛アアアァァァ!!!」

 

 

 

 

苦しげな叫びを上げる響達。

 

 

その痛みはモジュールが突き刺さった痛みではなく、もっと奥深くからの痛みだった。

 

 

「私の中で……何かが暴れまわってやがる…!!」

 

「腸をかき回すような…!これが…!この力が…!」

 

 

3人の心をかき乱す赤黒い衝動。これこそがシンフォギアに搭載された新たな力。

 

 

元来、シンフォギアには2つの決戦機能が搭載されている。

 

一つは装者に多大な負担をかける代わりに一撃必殺のダメージを相手に与える力『絶唱』。

アームドギアを介して放つために各ギアによって技が異なるが、自らを滅ぼす可能性のある諸刃の剣である。

 

 

もう一つは限定解除、エクスドライブモード。

シンフォギアには総数301,655,722という膨大な数の機能制限がかけられている。

エクスドライブ(以下、XDモード)は冒頭で語られたとおり、高出力のフォニックゲインでかけられたリミッターを一時的に解除し、ギアの力を100%まで引き出すことができる。

能力自体は絶唱より上となっており、必殺技級の力をチャージによるタイムロス無しで放てる。

 

しかし発動するにはフロンティア事変のように70億人の歌が一つとなるような『奇跡』と呼べる現象が必要であり、戦術で使うには余りにも向かないものだった。

 

それとは異なるエルフナインが目をつけた力が『暴走』。

 

以前、体内にガングニールの破片が突き刺さっていた響はガングニールの影響によって我が身に潜んでいた負の感情が増幅され、暴走を引き起こしたことがある。

 

暴走によって心の闇が限界を超えた時、装者は理性を失い破壊衝動に飲み込まれてしまう。

 

 

 

 

プロジェクト・イグナイトはこの『暴走』を応用、解析することによって暴走時の強大な出力を維持したまま理性を保つことによって戦術に組み込むことを目指した。

 

それこそがイグナイトモジュール。聖遺物の一つである『魔剣ダインスレイフ』を使ったシステムである。

 

 

「ダインスレイフは伝承にあるとおり、犠牲者の生き血を喰らい、全てを吸い尽くすまで鞘に収まらないと言われた、殺戮の魔剣」

 

 

エルフナインは一度言葉を切る。

 

「その呪いは誰もが心の奥に眠らせる闇を増幅し、人為的に暴走状態を引き起こします。無論、このままでは制御は到底不可能ですが、ギアの改修に伴い、暴走を抑えるための3段階のセーフティーを増設しています」

 

 

弦十郎は黒い闇に飲まれそうになる響達を見つめる。

 

「後は、人の心と英知が破壊衝動をねじ伏せることができれば…」

 

 

「シンフォギアはキャロルの錬金術に打ち勝てます」

 

未来は手を合わせ、祈るように見つめる。

 

 

 

 

「心と……英知」

 

 

イグナイトモジュールを起動させるのに必要なのは装者の意志の強さ。

 

 

 

これまで幾多の戦いをくぐり抜けて来た響達なら、魔剣の呪いにも勝てるかもしれない。

 

 

 

しかし、響の姿に未来は不安を隠せなかった。

 

幾度も彼女の暴走を見てきた未来は、簡単にあの衝動を押さえ込むことができるとは思えなかった。

 

 

 

その光景を遠くから見つめる影が一つ。

 

 

「……思い知るがいい。キサマらの力では何も守れぬ」

 

 

明らかに人とは異なる形の異形は右手を響達に向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自らの罪に潰れてしまえ!!」

 

 

異形が放った赤黒いオーラ。

 

 

そのオーラに反応するように、響、翼、クリスの体内に潜んでいた『悪魔の力』が牙をむいた!!

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

「さ、3人のバイタルに異常発生!」

 

 

3人のデータを確認していたあおいが異常を告げる。

 

 

先程までと比べ、明らかにバイタルサインが低下している。

 

「システムから逆流している不可に3人の精神が耐えられません!」

 

 

映像内では3人が苦しみながら己の闇を吐露していた。

 

 

「わ………私の歌を…聞いてくれる者は…敵だけなのか…?」

 

翼の口から出たのは、とてもいつもの彼女とは思えないような弱々しい言葉。

 

 

「私が…私なんかに、大切なものなんて…欲しがっちゃいけないんだ…ウアアアアッ!?」

 

「…助けるために握った手…でも、大事な人はいつも離れて……お願い…一人にしないで…!」

 

 

 

 

3人の目は赤く輝きながら、己の闇へと飲み込まれそうになっていた。

 

 

「呪いなど切り裂け!」

 

 

「打ち抜くんです!」

 

 

「恐れずに砕けば、きっと…!」

 

マリア、切歌、調は必死に3人に呼びかける。

 

しかし、3人の目は一瞬だが右目がオレンジに輝き、左目は青く輝く。

 

 

やがて、ギアが火花を散らせて3人を覆った赤黒い影が砕け、3人は倒れた。

 

 

 

――――――――――

 

「装者3名、バックファイアによってバイタル低下!」

「これ以上の戦闘続行は危険です!」

 

 

傷ついて倒れる響達の姿に司令室は騒然となる。

 

辛うじてギアを展開できているが、3人とも戦える状態ではなかった。

 

「立ち上がれぬというのなら、その力くらいオレがくれてやろう」

 

 

「キャロル…ちゃん…?」

 

響は上空を見上げる。

 

 

 

そこにはテレポートジェムの魔法陣から出てきた巨大なアルカ・ノイズがいた。

 

その姿はまるで足のない獏。

 

 

顔は特徴的な形をしており、クリーム色のボディに反して顔だけがオレンジ色だった。

 

 

 

さらに、巨大アルカ・ノイズは足の部分に相当する箇所に空いた穴から無数のコウモリ型アルカ・ノイズを放つ。

 

 

刹那、コウモリ型がドリルのように回転して近くの街へと降り注いた。

 

「基地周辺の市街地、爆撃により被害甚大!なおも範囲拡大中!」

 

多くのアルカ・ノイズによって人命が次々と失われていく。

 

「政府より基地方面に緊急発進要請!神奈川の各部隊はこれを支援し、本艦も戦列に参加

せよとのことです!」

 

 

響達の救助よりアルカ・ノイズの破壊を優先との命令がでる。

 

 

「俺が話をつける!回線を繋げ!」

 

 

 

 

キャロルの呼び出したアルカ・ノイズに町はパニックに陥る。

 

クリスは必死に立ち上がり、クロスボウを構えようとするが力が出ずに倒れる。

 

 

「どうした?立ち上がらぬのなら聞くがいい!分解される有象無象の悲鳴を!」

 

 

キャロルが振るった鋼糸によって響達が吹き飛ばされてしまう。

 

「響さん!」

 

 

「どうするデスか!?こんな状況、一体どうすれば…!」

 

 

絶体絶命の状況、自分達は戦う力がない。

 

 

 

悔しさが溢れる切歌だが…

 

 

 

 

 

 

「こんな時…あの人がいれば…」

 

 

 

 

調が頭に思い浮かべたのは、ネフィリムやミカを打ち破ったあの戦士。

すると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ステージ・セレクト!》

 

どこからか聞こえた電子音声とともに、町を襲来していたアルカ・ノイズの軍勢が突如姿を消した。

 

 

 

――――――――――

 

響達は気づくと先ほどの基地ではなく、どこかの採石場のような場所にいた。

 

 

「え!?ど、どこここ!?」

 

突然のことに驚くが、ゆっくりと歩いていきた人物に全員が目を見開く。

 

 

「キサマは…」

 

キャロルは目の前の人物を睨みつける。

 

 

 

 

 

 

 

 

(BGM EXCITE)

 

 

「宝条…将也…」

 

 

立っていたのは、ゲーマドライバーを装着した将也。

 

 

その目はキャロルではなく上空のアルカ・ノイズを見ていた。

 

 

 

 

 

「見つけたぞ。あいつの…『ゲムデウス』の手がかりを!」

 

 

 

「ゲム…デウス…?」

 

 

 

響は、将也が口にした言葉を無意識に復唱した。

 

 

 

「…ミカを退けたのは貴様か…」

 

 

キャロルはゲーマドライバーを見つめた。

 

 

「随分と風変わりな力を使うな。貴様は一体何者だ?」

 

 

将也はキャロルを睨みながら言い返す。

 

 

 

「…そっちこそ。そのノイズ、どうやって作った?」

 

 

 

「質問に質問で返すか…貴様に答える義理はない!」

 

 

キャロルの言葉にため息をついた将也はポケットからマイティアクションXを取り出した。

 

 

「そうか…だったら!」

 

 

 

 

《マイティアクション!エーックス!》

 

 

一陣の風が吹き、将也はガシャットを突き出して叫ぶ。

 

 

「すべての運命は、俺が変える!」

 

 

 

「変身!」

 

 

将也はガシャットをドライバーに装填した。

 

 

《ガッシャット!》

 

 

今回はレバーを展開せず、キャラクターセレクトをタッチする。

 

 

《レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?》

 

 

回転するパネルからエグゼイドを選択、パネルが重なり…

 

 

 

 

《アイム・ア・カメンライダー!》

 

 

 

 

先ほどの姿とはまるで異なる、ゆるキャラスタイルだった。

 

「………え?」

 

 

どこか可愛らしいデザインのエグゼイドに響だけでなく翼とクリス、さらには司令室のメンバーもポカンとする。

 

 

 

「仮面ライダーエグゼイド、レベル1!」

 

 

《ガシャコンブレイカー!》

 

 

エグゼイドはハンマーモードのガシャコンブレイカーを掴むといつものように宣言する。

 

 

 

「ノーコンティニューで、クリアしてやるぜ!」

 

エグゼイドは、空に浮いているアルカ・ノイズを睨み付けた。

 

 

 

To Be Next GAME…?




次回、シンフォギアエグゼイドは!

「あのゆるキャラ体系…あんなことができんのか!?」

レベル1のとんでもない能力とは!?

「消え去ってしまえ!」

エグゼイドに、キャロルの力が迫る!

そして…

「ここからは、俺達『2人』だ!」

エグゼイドが『2人』に!?

「「超キョウリョクプレーで、クリアしてやるぜ!!」」

第4話 限定解除のBrothers!


――――――――――

今回イグナイトモジュールに干渉した存在は、いつから響達に影響を及ぼしていたのか。
その答えはすでに今までの話で登場しています。

ちなみに今回の回想で将也がプレイしていたゲーム、元ネタはたぶんすぐにわかるかもしれません。
そして一足遅く登場したレベル1…
次回は大暴れの予定ですのでお楽しみに!
次の投稿は遅くなるかもしれませんが、来週を予定しております。

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