プロローグ
――トップアイドル。
それは全ての女の子の憧れ。
しかし、その頂に立てるのは、ほんの一握り……。
ここに一人、頂点に立ったアイドルがいる。
名前を
現代最高のアイドルと称される少女である。
冬香は素晴らしい容姿を持っていた。
腰まで届く黒い髪は、常に濡れているかの様に艶やかであり、枝毛の一つもない。
シミひとつない綺麗な白い肌は、赤子の様に柔らかかった。
大きな瞳は美しく、それ自体がまるで宝石の様に輝き、右目にある泣き黒子が得も言えぬに色気を出している。
顔も良いが、プロポーションもまた最高峰。
爆乳というわけではないが、十七歳にしては大きめな胸……。
平均よりやや高めの身長。足は当然長く、指先は陶器の様に完成されていた。
まさに男の欲望を具現化した様な女の子である。
容姿もさることながら、彼女は才能にも恵まれていた。
アイドルにとって最も大事な要素の一つである歌声も素晴らしく……元々のハスキーな音質、それでいて通りが良く、音程もかなり広い範囲が出せる。喉も強く、いくらボイストレーニングをしても喉が掠れた事はなかった。
また運動神経も良く、ダンスパフォーマンスにも優れていた。
頭脳の方もかなりのもので、台本は二、三度読めば大体暗記出来た。当然学校の成績も良く、清楚系である彼女のイメージを損ねない程度には、何もせずとも成績をキープ出来た。
まさに、アイドルに成るべくしてなった人間と言えるだろう。
今日はそんな彼女の、単独ライブの日。
ドームを埋め尽くす観客達は、一瞬でも彼女の目に留まろうと、力を振り絞ってサイリウムを振っている。
その中でも、まばゆいスポットライトを浴びる彼女は、誰より輝いていて――
(私、今沢山の人に視姦されてる!)
――誰より濡れていた。
逢坂冬香。
清楚系として知られる彼女は……その実、誰よりも淫乱でドMだった。
冬香はどうしようもなく淫乱である。
男子校で育った男子高校生の数倍――下手をすれば数十倍の性欲があった。
しかも超のつくドMであり、背中を叩かれただけでイクなど、訓練された風俗嬢顔負けのマゾっぷりである。
将来の夢は雌豚性奴隷。
趣味はオナ◯ー。
プライベートの服装は全裸にコート。
日課は寝る前にあらゆるシチュエーションで犯される妄想をすること。
尊敬する人は輿水幸子。
一応まだ処女。
アイドルをしている理由――頂点に立った最高に美しい自分が、中年の脂ぎったデブ巨漢に犯される愉悦を味わうため。
これは、最高峰の才能を持った清楚系ド淫乱な少女が、トップアイドルになるまでのインモラルな物語である。