対魔忍トビラマ   作:アウターレッド

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ぶっちゃけタイトルだけでいいよね
マシな本編はえらい作者さんが書いてくれるって信じてる


対魔忍トビラマ

「娼婦役はもちろんオレが行く、貴様達はこれからの里を守っていく若き卑の意志達だ」

 

千手扉間の一言に会議室は静まり返った、それはそうだろう。

 

「あの、扉間おじさま……、おじさまには娼婦役はその、無理では?」

 

おずおずと手を伸ばし意見をしたのは、本来であればこの任務で娼館に潜入するために娼婦役を買って出ていたユキカゼであった。

ユキカゼとしても尊敬する扉間に意見など本来であればしないが事が事である、それに対魔忍として着々と実績を積んできている若手のエースであるユキカゼは娼婦役は初めてではあるが潜入は何度か従事し成功させている。

それなのに、有無を言わせないとでも言うような一方的な物言いに少しだけ対抗心が生まれてしまった。

まぁ、男の扉間に娼婦は無理では?ていうかやってほしくないという考えが第一ではあるが。

 

「そうは言ってもだな、本来であればこの任務はあのアサギが受ける筈だったのだ」

 

「あっ……」

 

その一言で大体察したユキカゼ、何故かはわからないがアサギの従事する任務は大体が巧妙に張られた罠であり、毎回の如くアヘガオダブルピースビデオレターを送られている、今朝も母が「アサギさんのビデオレターが届いたらしいからそろそろ組織を壊滅させて帰ってくるかしら」などと言うぐらい日常的な物になっていた。恭介さんのメンタルはボロボロだ。

 

「それにお前の懸念は杞憂だユキカゼ、変化の術」

 

ぼんっと音と煙が立ち上がり、それが晴れるとアサギの姿をした扉間が居た。

対魔忍は一人につき一つの強力な忍術を有するが扉間は複数の強力な忍術を有する事で有名な対魔忍である。

 

「これならばアサギの代わりとしてもばれはしないだろう、なあに、行って帰ってくるだけの簡単な任務だ」

 

後ろで達郎が「あっ、フラグ」とか言っているが、毎度のやり取りであった。

 

……実は任務にかこつけて扉間おじさまに初めてを捧げるため迫ろうと思っていたユキカゼとしてはすこしがっかりしながら、ユキカゼは会議室を後にしたのだった。

 

ーーーーー

 

転生したら対魔忍になっていた。

な、なにを言っているのか(ry

目の前に神と自称する存在が立っていてお前をミスで殺してしまったから詫びで特典をつけて忍者世界に転生させてやろうとの事。

忍者ならちょうどNARUTOの二代目様が活躍するところを読んでいたので二代目様の力を求め転生。

 

やけに現代っぽい世界観にBORUTO世代かな?なんてのほほんと思いながら暮らしていたら幼なじみが「将来は対魔忍になる」などと言い出した。

 

対 魔 忍 ア サ ギ の 世 界 か よ !

 

なんか女は感度3000倍になって堕とされ男は鬱フラグの材料にされるサツバツ世界、出来るだけ関与せずに生きようと実力を隠し過ごしていたが幼なじみのアサギが敵に囚われたと聞き、若気の至りで助けるために全力を出してしまい対魔忍として生きることを余儀なくされてしまった。

なお、アサギは自力で脱出、組織壊滅させて帰還していた。うっそだろおまえ。

 

それからも対魔忍として活躍しながらもやけにアサギがアヘ顔晒していることに疑問を抱き組織を内部調査した結果上層部が魔のものとズブズブだった、ていうか上層部が魔のものにズブズブされていた。あのさぁ……。

 

上層部ごと魔のものを滅しながら独立組織を立ち上げ一安心……と思いきや隙あらば闇落ちしようとする仲間達のフラグをへし折っていたら組織のトップみたいな扱い受けていたつらい。

なおアサギに関してはキリがないのでほっといた。恭介は犠牲になったのだ。

 

今日も後輩対魔忍の堕ちフラグを折るためにやって来ました魔界都市、使う手段はいつもの穢土転生。

 

「と、言うわけでいつものように頼む、朧よ」

 

「きっさまあああああああ!!!」

 

はいはい、いつものいつもの。

早々に体の自由を奪い娼館に潜入させる。

やっぱ穢土転生便利だわー、どこにとは言わないがそこに何かが触れると触れた箇所にマーキングが施される術を仕込んであるので、殲滅対象として基準を超えれば、マーキングをした箇所に起爆札を転移し下半身を爆破するだけの簡単なお仕事でした。

 

こうして世界はまたひとつ平和になったのであった!

しかしここは対魔忍世界!油断すれば感度3000倍の餌食になりうる世界なのである!

戦え扉間!全てに絶望し無限月詠発動を志すその時まで!


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