ハイスクールD×D~獄龍を宿すもの~   作:白魔の巫女

1 / 9
第1章接触と協力
第1話真田神真


一人の幼い子供がいた。歳は五歳だろう。そこには父親らしき男と母親らしき女が一人づつ倒れていた。上空には黒い翼を持った男がいた。

 

「ふん、子供か?まぁいい。障害にならんだろう」

 

そう言って飛び去っていった。子供は呟くように言った。

 

「僕が弱いから、お父さんとお母さんが死んだ、もっと強くならくなる!誰にも負けないくらいに!」

 

その子供の眼は最強最悪と呼ばれた戦闘民族夜兎族の眼だった。そして右手には赤と薄い水色の一本の剣があった。

 

2

とある廃工場にサーモンピンクの髪をした少年がいた。左手に日傘を持っていた。その横には真っ二つになっているはぐれ悪魔がいた。

 

「うーん、弱いな~」

 

「……貴方、そこで何しているの?」

 

「何って、コイツと殺しあったってだけだよ」

 

後ろから声がしたので少年は答えた。紅髪の美少女が彼を睨み付けていた。紅髪の美少女の後ろには白い髪の小さい美少女が一人、黒髪のポニーテールの美少女が一人、金髪のイケメンが一人、茶髪の少年が一人いた。

紅髪の美少女はリアス・グレモリーで後ろにいる者達の主で純粋な悪魔だ。転生悪魔はそれぞれ白い髪の美少女は塔城小猫(とうじょうこねこ)。転生悪魔。黒い髪の美少女は姫島朱乃(ひめじまあけの)。こちらも転生悪魔だ。イケメンは木場裕斗(きばゆうと)転生悪魔、茶髪の少年は兵藤一誠(ひょうどういっせい)。転生悪魔である。

転生悪魔はそれぞれ特徴がある。転生悪魔は悪魔の駒(イーヴィルピース)によって転生される。悪魔の駒(イーヴィルピース)はチェスを元にして作られている。駒もチェスと同じ性質を持っている。小猫は『戦車(ルーク)』。性質は鉄壁の防御力と怪力。裕斗は『騎士(ナイト)』。性質は素早さ。朱乃は『女王(クイーン)』。性質は騎士(ナイト)戦車(ルーク)僧侶(ビショップ)の全ての性質を持つ。『僧侶(ビショップ)』の性質は魔力向上。最後にイッセーの『兵士(ポーン)』その性質は(キング)である主が敵陣と認めたところを『昇格(プロモーション)』。昇格(プロモーション)は王以外の駒の性質を得ることが出来る。

リアスに睨まれている日傘を持ったサーモンピンクの髪の少年の名前は真田神真(さなだしんま)。イッセーはひとつ思った事があった。

 

(この声、どこかで聞いたような気がする)

 

「止めといた方がいいよ?君達じゃ、僕の相手にすらならないから」

 

神真はニコニコしながらいった。敵意が全く感じられない。振り返ると彼はその表情を崩すことはなかった。イッセーと朱乃と小猫は驚いた。

 

「神真(先輩)!」

 

「貴方は!」

 

「また明日ね。強くなったら相手してあげるよ」

 

そう言って魔方陣を出して消えていった。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。