スレイヤーズD×D   作:デンドロビウム

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間空いちゃったな~。


安眠妨害と新たな力

 

 

今度は何かしら?

 

「そんな面倒そうな態度とらなくてもいいんじゃない?」

 

気のせいよ。

 

「・・・ま、まあいいわ。やっとゼロスと会えたみたいだし新しく情報提供してあげる。」

 

全部纏めて教えてくれてもいいんじゃない?

 

「そんなことしたら・・・。」

 

何よ?

 

「私の出番無くなるじゃない!」

 

・・・・・こいつ本当に全ての母なのかしら?。

 

「ちょ、ひどくない?!」

 

今の台詞聞いてそう思う奴がいるのかしら?

 

「ぐ!・・・まあいいわ。この世界に来てる魔族の特性についてなんだけど。」

 

それは・・・知りたいわね。

 

「でしょう?まずは大きく違うのは精神世界(アストラル・サイド)からの攻撃は無いわ。これは魂の転生先が物理世界に縛られているからね。魔族みたいに精神世界の住人では無いからね。ただし特性は持ったままね。」

 

特性?ていうか元々精神世界(アストラル・サイド)からの攻撃なんてやったら存在消えるんじゃなかったっけ?

 

「向こうならね~。でも今は精神体じゃないから仮に出来たたとしても死なないわよ?あと、本気にならないと倒せないと認識してる相手なら消えることはないし。それから特性だけどガーヴなら魔竜、ヴァルガーヴなら古代竜とかね。」

 

ゼロスや()は?

 

「ゼロスは闇かしら?()は・・・死んだ者の魂の操作。」

 

あの町(・・・)を作ったような事が出来るの?

 

「あそこまでは出来ないでしょうけど、まあそんな感じね。」

 

死んだ奴を生き返せるとか?

 

「それに加えて色々制限つけれるわね。絶対服従とか話せる内容の制限とか。」

 

どんな種族でも生き返せるの?

 

「流石に伝説級のは無理だと思うわ。生き返せるかもしれないけど制御が難しいと思う。自分の実力以上の存在だと厳しいんじゃないかしら?」

 

とはいえ自分と同じ位の強さのは操れるのか。数揃えられたら厄介ね。

 

「それからゼロスに禍の団(カオス・ブリゲード)に潜り込んで密偵してこいって言ってあるから次に会う時に詳細は聞いて頂戴。」

 

相変わらずパシリなのね。

 

「元々こっちに飛ばしたのがあんた達の補佐と調査をさせる為だかんね〜。片付いたらゼロスだけは元の世界に戻す予定だし。」

 

そうなの!?

 

「無理矢理転生させたからね、獣王(グレーター・ビースト)が可愛そうよ。」

 

・・・あ、そうだ。

 

「なに?」

 

転生先って既に存在してる奴でも転生出来るの?ガーヴとかコカビエルだったし。

 

「そうねぇ、存在を一からやり直すって意味じゃ無いし、あり得るわよ?」

 

それ先に言ってくんない?確かに気付いたの最近だけどさぁ。残りの転生者探しがやりやすくなるか変わるんだから。

 

「私も今言われて気付いたわ。はっはっは〜。」

 

こ・い・つ・は〜!

 

「仕方無いわね〜。言うの忘れてたからサービス。欠片の力の引き出し方のヒント!」

 

おお!

 

「発動時の制御は一人じゃ無理よ。その後安定したらリナ一人でも出来るけど。」

 

は?

 

「それじゃあ、今日はここまで。じゃ〜ね〜!」

 

 

 

「待てこらあああぁぁぁぁぁ!!!・・・また逃げられたか。」

 

デジャビュ。

 

「里奈!!」

 

ガウリイが慌てて私の部屋に入ってくる。

 

「ああ、ガウリイは初めてだったわね。夢見が悪くて叫んだだけよ。」

 

「夢見が悪いって?」

 

「ああ、奴がまた夢に現れたのよ。」

 

「ああ、そういう事か。」

 

納得したようである。

 

「お姉様、もしかしてまた(・・)ですか?」

 

ガウリイの後ろから顔を出すアーシア。

 

「そうよ。」

 

三回目ともなると流石に慣れるわよね〜。

 

「また理不尽な感じだったんですか?」

 

「そうよ。重要な所話さないで消えたし。」

 

「それで?みんな集めた方がいいのか?」

 

ガウリイが聞いてくる。

 

「そうね。今回はそんな情報あるわけじゃないけど一応みんなに伝えておくわ。それからガウリイ、そのあと訓練所にちょっと付き合ってくれない?」

 

「ああ。いいぜ。」

 

「それじゃあ朝ごはんの時にでも話しましょうか。今回はそんな重たい話じゃないし。」

 

「わかりました、お姉様。みなさんに伝えておきますね。」

 

そういってアーシアは部屋から出て行った。

 

「それじゃ私達も着替えて下りましょうか。」

 

「おう。」

 

その後着替えてリビングに集まったみんなに夢の内容を伝えた。

 

 

 

「なんとか出来そうね。」

 

そう言って術を解除する。

 

「里奈、なとかってレベルじゃなかったぞ?」

 

「あはははは、確かに。」

 

そう言って周りを見渡せば訓練所のあちこちに次元の裂け目が出来ていた。

 

朝食後、早速訓練所に来た私とガウリイは新しい術の制御実験をしたのだが三回目で成功し現状こんな事になっている。

 

「笑い事じゃないレベルだったんだが・・・。」

 

今の術の事を思い出したのか冷や汗を掻いている。

 

「威力というか維持自体が尋常じゃないわね・・・まあ、引き出したのがアレ(・・)の欠片の力だし。」

 

「今のって発動しただけだよな?本気出したらどうなるんだよ?」

 

「想像だけどここの空間無くなってたわね。とはいっても魔力消費が尋常じゃないから連続使用はできて10分てところかしら?それに発動に時間かかるし私だけじゃ出来ないし。色々制限あるからそうそう使えないわ。」

 

「それにしたって発動さえ出来ればどうにでもなりそうじゃね?」

 

「まあ、そうなんだけども・・・。」

 

恐らく神だろうが魔王だろうが問答無用でぶっ飛ばせるはず。なんだけれどもコレ(・・)使って戦ったら周りの皆も被害出そうだから使いどころが難しい。

 

「もうちょっと抑える訓練しないといけないわね。とはいえこんだけ魔力消費激しいと回復考えると三日に一回が限度かしら?」

 

「そうだな。それとアザゼルに頼んでここの強度も上げてもらわないといけないな。」

 

「確かに。とはいえここって相当強固に作ってもらったからな~、サーゼクスと姉ちゃんにも相談してみるわ。」

 

「わかった。アザゼルには俺から言っておくから里奈は今日は休め。」

 

「そうするわ。姉ちゃんに連絡したら今日はゆっくりしましょう。」

 

そう言って私とガウリイは訓練所を跡にした。

 

 

 

どうも私の安眠は最近どこかへ行ってしまったらしい。

 

『そう言うな相棒。』

 

冗談よ冗談────ってドライグイメチェンでもしたの?

 

以前は真っ赤だったドライグが今はそこに金と黒の刺繍のような文様が───ってまさか!

 

『ああ。あの術の影響だな。』

 

大丈夫なの?

 

『ああ。むしろ以前より力が上がっている。相棒とは魂でつながっているからな、欠片を開放できた影響だろう。そのおかげで篭手の状態でも連続の倍加と遠距離への譲渡が出来るようになった。』

 

おお!それはいいわね!

 

禁手化(バランス・ブレイク)だと以前より纏った時の力の上昇が上がっている。ただ魔力消費は増えているからそこは注意だな。』

 

なるほどね、パワーアップしたけどリスクも増えたのね。

 

『そうだな。それからアノ(・・)力の譲渡が出来るようになった。違うな、分散と言った方が正しいかもな。』

 

分散?

 

『そうだ。アノ(・・)状態だと制御の訓練しても周囲に被害が出るのは間違いないだろう。その分を周りに分散して抑える事が出来る。譲渡された相手の能力は上がるが消費が激しくなるな。』

 

まあ、あれだけの力を使うんだから相応のリスクはある、と。

 

そうなるとガウリイと二人ではなくみんなとも訓練しないといけないわね~。

 

『そうだな。欠片の無い相手に譲渡する事になるから制御はかなり大変だと思うぞ。それからまだ発現したばかりで俺自身もまだ解明出来てない部分があるからわかったらまた教えよう。』

 

ええ、そうね。これからも頼むわよ、ドライグ!

 

『ああ。邪魔して悪かったな、ゆっくり休んでくれ。』

 

ドライグの声を聞いて私は再び眠りに落ちた。




L様(仮)登場です。伏線と新しい力の入手です。

とはいえ伏線といいつつほぼネタバレ状態ですね。

新しい力の詳細は追々出していこうと思います。

ドライグのパワーアップもしたのでこれも追々ですね。

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