スレイヤーズD×D   作:デンドロビウム

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今更ですがスレイヤーズ!新作読みました。やっぱりリナの一人称はいいですね、

ハイスクールD×Dも始まりましたが・・・強引に原作に戻すと言う力技を繰り出すとは。

作画も変わって違和感全開ですが引き続き見ていこうと思ってます。


改築の話とこれから・・・

 

 

ゼロスと話をした翌日の放課後、部室で関係者(・・・)全員にゼロスとの話をした。

 

「フフフフフフ、なるほど~奴に転生してたのね~、覚えてなさいよ~。」

 

こわ!姉ちゃんも呼んだのは失敗だったか!?

 

「ほ~、あのパシリ神官が悪魔とはな。」

 

コカビエルも不敵な笑みを浮かべている。

 

ちなみにゼノヴィアはまだ意識が戻っていないので病院、イリナは教会の方で事後処理しているので不在。

 

「そんで若手悪魔の会合って何?」

 

私の疑問に答えたのは姉ちゃん。

 

「コホン。若手悪魔の会合というのはですね、毎年行われている物でしてその年の見所のある若手悪魔を集めて魔王様達と上層部の悪魔との会合を行うというものです。今年も行われる予定でゴキブ・・・ディオドラ・アスタロトとリアス様もその中に入っております。」

 

微妙に繕えてないわね。

 

「ふ~ん。ルーキー達の集いって訳ね。」

 

「簡単に言うとそうなりますね。時期は丁度夏休みの最初の方になります。」

 

夏休みね~。

 

「夏休みってどうしてるの?」

 

「毎年眷属全員で実家に帰る事になってるわ。」

 

おお!貴族の実家ってお城が多いのよね。しかも色々な文献なんかもあるから魔導師魂が震える!

 

「よう、昨日はおつかれ。」

 

声と共に魔法陣で現れたのはアザゼルとサーゼクスだった。

 

「アザゼル!何しに来たのよ。」

 

「ん?ああ、今日から俺はここの教師になった。ついでにオカルト研究部の副顧問だ。これからはアザゼル先生と呼べ。」

 

『は?』

 

全員が間抜けな声をあげる。

 

「ここからは私が説明しよう。昨日会談も成功し、ここは色々な勢力から注目されることになった。それでここの防衛とリアスの眷属の強化を目的にアザゼルに頼む事にしたんだよ。」

 

「まあ、そういうこった。神器(セイクリッド・ギア)持ちも多いし、不本意だろうが朱乃の雷光のレクチャーも多少は出来る。それから生徒会のメンバーの世話もしなきゃいけない。ここはお前等が考えるよりも注目されてるんだよ。」

 

なるほどね、ある意味三大勢力の拠点的な意味合いにするのね。

 

「それからゼノヴィアとレイナーレをここに編入させる。レイナーレは主に俺の補佐だ。ゼノヴィアは本人の意思でな、お前等と共に生活して色々学びたいそうだ。」

 

「目、覚めたの?」

 

「ああ、さっきな。それでどうしたいかを聞いたらお前等と行動を共にして色々学びたいんだそうだ。」

 

これまた急展開ね〜。

 

「それから、予備の拠点として里奈さんの実家を改築、増築して眷属全員を住まわせることにした。すでに梨沙さんと誠司さんには許可をとってある。」

 

「はあああああ?!何それ!聞いてないわよ!そんなこと!」

 

「ちなみにヴァーリ君、レイナーレさん、ゼノヴィアさんも入居する事になる。」

 

『・・・・・・。』

 

全員何も言えず固まっている。

 

「で?改築と増築はいつからするのかしら?」

 

「明日寝てる間にする予定だよ。」

 

サーゼクスが平然と言ってくる。

 

「そんな事して大丈夫なの?魔力でバレるんじゃないの?記憶に齟齬が出そうね。」

 

「その辺は上手くやるよ。」

 

そこまでやるって事はそれなりに重要案件なのかしら?

 

「学園も里奈さんの家にもだけど三大勢力が集まるような感じになるからね、それなりの待遇をさせてもらうよ。」

 

なるほど。

 

「みんなの引っ越しは?」

 

「明後日の午後からお願いするよ。大体は魔力で転送できるけどそこそこ纏めておいてもらえると助かるね。」

 

「お兄様、今日は他に案件はありますか?」

 

リアスがサーゼクスに聞く。

 

「ああ、特にはないかな。」

 

「それならこれからと明日の放課後は引っ越しの準備にあてたいのだけど。」

 

「そうだね。急な事で申し訳ないが頼むよ。」

 

そうして今日は解散になった。

 

 

 

私は倒れていた。

 

ここは私がアザゼルに頼んで作ってもらった頑丈に作ってある特別な空間だ。

 

「だ〜、上手くいかない〜!!」

 

倒れたまま私は叫んだ。

 

私の中にある()の欠片の制御をする為にこの空間を作ってもらい、連日色々試しているのだが成功した事は無い。

 

「里奈、無茶しすぎだ。リアス達ももう気付く位魔力が乱れてるぞ?」

 

何時の間にやら来ていたアザゼルに注意される。

 

「分かってるんだけど、奴等が動き出してるとなるとこっちもゆっくりはしてられないしね〜。」

 

は〜、とため息をつきながらアザゼルが言う。

 

「お前は何でも一人で背負いすぎだ。もっと仲間を信じたらどうだ?」

 

「信じて無い訳じゃ無いんだけどね。これ(・・)は自分で制御出来るようにならないといけないのよ。」

 

「それにしたって連日ずっとじゃねぇか。たまには休んでリフレッシュしろ!このままだと有事の際に動けなくなるぞ?昨日の今日で訓練しやがって。昨日だって体調万全ならもっと上手くやれただろ?」

 

・・・・・バレてる。

 

「はぁ、仕方無い。それなら暫く休む事にするわ。アザゼル、この空間暫く閉じておいてもらえる?」

 

「珍しいな、素直に聞くなんて。」

 

こいつ分かって言ってるな?ニヤニヤしてるし。

 

「ど〜せ、ガウリイに言うとかでしょ?」

 

「わかってるじゃね〜か。というかそのヴァーリに頼まれたんだよ。ちょっと様子を見てきてくれってな。」

 

相変わらずそういう所は鋭いんだから。

 

「まったく〜、私の負けね。わかったわ!これからは無理しないって言っておいて。それから暇になった分私に付き合いなさいよって言っておいて。」

 

「素直じゃね〜な〜。デートしろって言っておくぞ。」

 

「いや、ちょ・・・あ〜も〜、それでいいわよ!」

 

「そうそう、たまには素直にならね〜とな。いくらヴァーリが良い奴でも放っておいたら愛想つかされるぜ?」

 

ぐ、間違ってないだけに反論しにくいわね。

 

「はいはい、わかったわよ。色々考え過ぎて余裕無くしちゃってたみたいね。」

 

「最近は色々あったからな、仕方無いといえば仕方無いが少しらしく(・・・)なかったんじゃないか?」

 

「そうね、感謝してあげる。」

 

「そういう感じのほうがお前らしいよ。」

 

そう言って私の頭をポンポンと叩いて出て行った。

 

まったく、堕天使の総督様はほんとお人好しよね〜。とはいえ確かにに最近らしくなかったわね。




え~と、里奈の設定がちょっぴり素直になってます。

一応ここから番外になります。ちょいちょい伏線も入る予定です。

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