スレイヤーズD×D   作:デンドロビウム

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伏せてますが・・・まぁ、あの方です。


再びの───と授業参観

 

 

あれ?

 

・・・・・・・!!

 

またか!

 

『その反応はひどいんじゃないかしら?』

 

思ったより随分再登場が早かったな〜と思って。

 

『前回言うの忘れたことがあって。てへっ。』

 

・・・・・・・・・。

 

『お願い!リアクションして!』

 

めんどくさい奴ね~。

 

『ひどい。』

 

前回も思ったんだけど、軽いわね。私の体乗っ取った時と全然違うし。

 

『ああいう時は威厳示さないとだからね〜。』

 

ということはこっちが素なのか!?

 

『そうよ〜、固っ苦しいのめんどいじゃない。』

 

こんなのが全ての母なのか。

 

『こんなの言うな!あんた達が勝手に決めたイメージじゃないの。』

 

そんで?言い忘れた事って?

 

『まずは転生について。』

 

どういう事?

 

『疑問に思わなかった?死んだ時期と転生の時期がおかしいって。』

 

思ったけど私じゃ解明出来そうにないからこんなもんかって流してたのよ。

 

『賢い判断かしら。まあ、簡単に言うと私は時間を少しだけいじれるのよ。とはいえこっちの世界に転生させるのは法則違うからどうしても誤差が出ちゃうんだけどね〜。』

 

サラッと凄い事言うわね。

 

『あっちだと誤差とか出ないからあなた達を送り出したのは大体同じ時期なんだけど、誤差のせいでこっちだと転生する時期に差が出てるっことなのよ。』

 

それにしたってチートよね~。それだけ出来るならあんたがどうにかしたらいいんじゃない?

 

『私自身はこっちの世界にもう干渉出来ないから里奈達を送り込んでるのよ。』

 

 

ん?

 

 

んん?

 

 

もう(・・)

 

『あ。』

 

ど〜ゆ〜ことかしら?

 

『ソンナコトイッタカシラ?』

 

あんたねぇ〜。

 

『まあ、冗談はおいといて、現状ではまだ言えないのよ。ん〜そうね、言えない変わりに何か一つ質問に答えてあげる。コレ以外なら。』

 

ちっ。

 

『・・・。』

 

じゃあ、今回の件が起きた大元の原因教えて。

 

『ん〜、私のせいでもあるんだけど里奈、あなたのせいでもあるのよ。』

 

私?

 

『そう。あの世界では死んだら魔族以外はあっちかこっちの世界に転生するんだけど、魔族は転生しないで消滅するのが理なのよ。』

 

ふんふん。

 

『ただ、例外がある・・・あった(・・・)、と言えばいいのかしら。』

 

げ、まさか・・・。

 

『そうよ。私の力を受けた高位の魔族がこちらの世界に転生してしまったのよ。』

 

どうしてそうなったかわかってるの?

 

『はっきりとじゃないけど、私の力の影響受けたからってのが一番ね。里奈が私の力使う時って滅びの部分が強いんだけど、強いってだけで他の力も実は作用してるのよ。』

 

他の力?

 

『そう。普通の魔法だったら力を借りる(・・・)んだけど私の場合は力=存在と一緒だから──』

 

召喚──

 

『せいか~い!そして里奈は私の力──存在を完全にコントロールできないから──』

 

創造?生存?

 

『そういうことね~、創造の力も少し混ざってる。』

 

そういう・・・ことか。

 

あ、でもなら()は来てないの?

 

『残念ながら・・・いるわ。』

 

え、なんで?()はほぼあんたが倒したわよね?

 

『そうなんだけど・・・体自体は里奈のだったから完全には制御出来てなかったのよ。』

 

それであんたと私が原因なのね。

 

『そういうことね。()がこっちに来てるのは私の責任だし、私の力を使える人間を生み出したのにも責任はあるわ。自然の摂理って凄いわね~。』

 

私はどう反応したらいいのかしら?あんたのおかげで助かった場面も多いし・・・なんか複雑。

 

『というわけでこれで・・・ああそうだった、もう一個。』

 

まだ何かあるの?

 

『気付いてると思うけど、里奈、ヴァーリ、祐斗、小猫には二つの記憶(・・・・・)があると思うんだけど?』

 

ええ、あるわね。どういうことなの?

 

『作者の都合・・・じゃなかった、残りの仲間が居るって話したと思うけどそのせいね。ifの記憶と言えばいいのかしら?』

 

よくわかんないんだけど?

 

『まあまあ細かい事は気にしなくていいわ。もう一つの記憶の方からも仲間を送ってるからよろしくね。』

 

残り何人いるわけ?

 

『全部で六人。確実なのが一人。残りは──状況によってかしら?五人。』

 

状況って・・・。

 

『三人は現状中立でしょうけど里奈寄りね。残りの内一人は・・・どっちなのかしら?あともう一人はこのままだと敵ね~。』

 

ラスト二人が気になるんだけど?

 

一人は露出狂?一人は・・・ヒントだけ、()に倒された元子分。

 

ぶっ!

 

どうやってその二人を仲間にしろと!?

 

『親分をこちら側に引き込めればいけるんじゃない?もう一人は・・・健闘を祈るわ。』

 

また投げたわね!てかなんて奴らを転生させてるのよ!

 

『え、面白そうだから?まあ、その二人は暫く会わないと思うから今の内に考えておいてね?』

 

 

 

 

 

「ふざけるなああああああああああ!!」

 

・・・・・・・・・逃げやがった!

 

とはいえ最大六人か。

 

大体分かった。

 

が、一人はいらないわね。

 

そうだ!分かったら問答無用で吹き飛ばせばいいわね!

 

・・・それでも彼女(・・)だったら死なないでしょうけど。

 

ガチャ

 

「お姉様!また叫んでましたけど大丈夫ですか?」

 

アーシアが私の叫びに気付いてやってきた。

 

でじゃびゅ。

 

「ああ、前回と一緒だから気にしなくていいわ。」

 

「ということはまた夢に・・・。」

 

「ええ、詳細は部室で話すわ。着替えたら降りるから先に行っててちょうだい。」

 

「はい。」

 

アーシアは安心したのかほっとした表情で降りて行った。

 

とはいえ放課後みんなに話す前にあいつに連絡入れておこうかしら。

 

通信用の魔法陣を開く。

 

『おお、朝っぱらからどうした?里奈。』

 

「ええ、ちょっとお願いがあってね──」

 

 

 

 

と、朝の事があっても学園は休むわけにもいかず──

 

学園に着き今は授業中なんだけど・・・。

 

「今日は授業参観です。親御さん達にいいところ見せましょう!」

 

こういう時って普段通りにとか言うんじゃないのか!?

 

そしてさっきちらっと後ろを見たがきっちりお母さんがビデオカメラを構えていた。

 

お父さんはアーシアの方に行くとか朝言ってたからそっちに行ったのだろう。

 

来てくれるのは正直嬉しい・・・・・だが!

 

二人とも容姿がすこぶる良いので毎回目立つのだ。

 

ほんとあれで──才というのだから信じられない。

 

クラスの連中もちらちら見てるし他の親達も見ている。

 

先生も羨望の眼差しで──って、授業しろ!

 

こんな感じで授業参観は過ぎていくのだった。

 

 

 

昼休み廊下に出ると祐斗に会った。

 

「これから食堂?」

 

「いや、何やら魔女っ子が撮影会してるみたいだから見に行こうと思って。」

 

魔女っ子!?なにそれ面白そう。

 

「私も行くわ。」

 

 

 

祐斗と向かう事暫く──途中リアスや他のメンバーも合流して現場に付いたんだけど──

 

本当に魔女・・・魔法少女の格好をした人を囲んで撮影会をしていた。

 

でもあれって・・・・。

 

「ねぇ、リアス?私あの人知ってるような気がするんだけど?」

 

「え、ええ。恐らく今里奈が想像してる方だと思うわ。」

 

リアスが目を逸らしながら答える。

 

やっぱりか・・・。

 

冥界大丈夫なのかしら?なんて思ってると

 

「おらおら!廊下で撮影会なんかしてるんじゃない!散れ散れ!」

 

匙がやって来てギャラリーを追い払った。

 

「誰かの親御さんですか?学園でそういう格好で来られると困るんですよ。」

 

「え~この格好が正装なのに~。」

 

正装って・・・ほんとに大丈夫か冥界!

 

なんかポーズとってるし・・・はぁ。

 

匙がリアスを見つけたらしくこっちにやって来た。

 

「リアス先輩、丁度良かった。今魔王様と先輩のお父さんをご案内していた所なんです。」

 

見ればソーナが紅髪の男性二人を先導してこちらに向かってきた。

 

「匙、何事ですか?問題は簡潔に解決しなさい──」

 

「ソーナちゃん見つけた!」

 

言葉と共に魔法少女がソーナに抱きつく。

 

「ああ、セラフォルーも来ていたんだね。」

 

サーゼクスが魔法少女──もといセラフォルーに話しかける。

 

「これが魔王の一人とか・・・。」

 

私はゲンナリしながら呟く。

 

「セラフォルー様、お久しぶりです。」

 

「リアスちゃん☆おひさ~、元気してた?」

 

「おかげさまで。今日はソーナの授業参観に?」

 

「もちろん!ソーナちゃんたらひどいのよ?今日の事黙ってたんだから!お姉ちゃん悲しくて天界に攻め込もうとしちゃったんだから!」

 

こんな理由で攻められたら天界もたまらないわね。

 

「里奈、アーシア、挨拶して。」

 

「兵藤里奈です。よろしくお願いします。」

 

「えと、えとアーシア・アルジェントです。よろしくお願いします。」

 

「初めまして☆魔王セラフォルー・レヴィアタンです☆レヴィアたんって呼んでね☆」

 

ポーズ決めてるし・・・どうしろと!

 

「サーゼクスちゃん、この子がドライグの?」

 

「ああ、彼女が今代の赤龍帝だよ。」

 

「ふ~ん。」

 

何かまじまじと見られてるんですけど・・・。

 

禁手(バランスブレイカー)の格好見たけど・・・もっと可愛い感じでもいいと思うの!」

 

え~・・・。

 

「里奈ちゃん可愛いんだからこういう格好も似合うと思うの!」

 

「ちょ、それは流石に・・・。」

 

何でこんなことで詰め寄られてるのかしら?私。

 

「セラフォルー殿、里奈さんが困ってるではないですか。」

 

「あら!グレモリーのおじ様。」

 

ってことはリアスのお父さんか。なかなかカッコいい。

 

「なんというか奇抜な格好ですな。」

 

「この国ではこれが流行りなんですよ☆」

 

いちいちポーズとらなくていいと思う。

 

「そうなのですか、これは私が無知だったようだ。」

 

「父上、信じてはなりませんぞ。」

 

こいつら・・・。

 

「軽すぎるんじゃない?魔王方。」

 

「現四大魔王様方はプライベートになると軽いのよ──酷いぐらいに。」

 

リアスも溜息をついている。

 

「ほんとに大丈夫なの?冥界。」

 

「里奈ちゃんひどい!仕事の時はきちんとしてるわよ!プンプン。」

 

自覚はあるのか!?

 

「お姉様はひどすぎです!学園でそのような格好。」

 

「ソーナちゃんひどい!知ってるでしょ?私が魔法少女に憧れてるの。煌くスティックで天使、堕天使をまとめて抹殺なんだから☆」

 

随分物騒な魔法少女である・・・頭痛くなってきた。

 

「お姉様が煌かれたら小国が数分で滅びます!」

 

「匙、コカビエルの時サーゼクス呼んだのって・・・。」

 

「ああ、ソーナ会長を溺愛してるから余計に被害が出るのを抑える為だったらしい。俺も初めてお会いしたけど・・・確かに納得だわ。」

 

匙もちょっと呆れている。

 

「もう耐えられません!」

 

ソーナが走り去る。

 

「待ってソーたあああん!お姉ちゃんを見捨てないで!」

 

「『たん』付けで呼ばないで下さい!」

 

そう言って二人は走っていった。

 

「あ~、俺会長のフォローいってくるわ。」

 

「ええ、ソーナ可哀そうだからよろしくね。」

 

そうして匙も二人を追いかけて行った。

 

「うむ、シトリー家は今日も平和だねリーアたん。」

 

「私の愛称を『たん』付けで呼ばないで下さい!」

 

はぁ~、グレモリー家も充分平和よね・・・。




残りの仲間は6人?です。配役も決まってます。出て来るのはまだ先のキャラもいます。

時間云々の設定は適当に流してください。

L様(仮)はたまに出そうと思います。

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