スレイヤーズD×D   作:デンドロビウム

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超ご都合主義全開①


決戦!駒王学園 ②

 

 

光り輝いた結晶からは光の粒のようなものが湧き出し、徐々に人型になる。

 

祐斗の周りに数対現れる。

 

「僕は、僕は一人だけ生き残ってていいのかと思っていた。僕より信仰深い、夢も持っていた子がいた。僕だけが生きて幸せになっていいのかと・・・。」

 

祐斗が想いを口にする。その声に返すように人型も言葉を返す。

 

「『自分たちのことはもういい、君だけでも生きてくれ』なんて・・・。」

 

「里奈、わかるの?」

 

「ええ、たぶんこの場の魔力の異常さが因子の魂を解き放ったんだと思うわ。」

 

祐斗にはわかったのか涙を流し泣いていた。

 

さらに光は語りかける。

 

『僕らは一人では駄目だった。』

 

『だけど、みんなが集まれば・・・。』

 

『聖剣を受け入れて』

 

『怖くなんて無い』

 

『たとえ神がいなくとも』

 

『僕達の心はいつだって』

 

その言葉を継ぐように祐斗が続ける

 

「ひとつだ。」

 

光の人型のうち一つが祐斗の中に入っていく

 

『相棒』

 

ええ、わかってるわ。

 

『奴は至った。だが・・・あれはなんだ?』

 

私はドライグの言葉で気付く、祐斗だけじゃなく天に飛んで行くもの、そしてなぜか

 

「え?」

 

「どうして?」

 

「これは?」

 

リアス、朱乃、小猫の中にも入っていく。

 

「みんな──そういう事だったんだね。なら僕が至って促そう──」

 

どういう・・・こと?

 

「僕は剣になる──眷属の、仲間の剣に──僕の想いに応えろ!魔剣創造(ソード・バース)!」

 

祐斗は剣を頭上に掲げる。

 

その剣には魔と聖なる力が宿っていた。

 

そして一本の剣が出来上がっていた。

 

聖のオーラと魔のオーラを併せ持つ一本の剣が。

 

禁手化(バランスブレイカー)。 双覇の聖魔剣(ソード・オブ・ビトレイヤー) 聖と魔を有する剣。そしてみんな、自分が何者だったかを思い出せ!」

 

祐斗が叫んだ瞬間剣が輝きだす。

 

同時にリアス、朱乃、小猫の体も淡く光る。

 

「そういう」

 

「こと」

 

「だったのね」

 

みんなが私に向いて言う。

 

「里奈、いえ、リナ。」

 

「私達も同じだったのね。」

 

「だからこそこうして集まった。」

 

・・・・・・どういうこと?

 

「元々リナの仲間だったっていうことよ。」

 

「元々?・・・あ!」

 

「そういうこと、私はミリーナよ。」

 

朱乃が言う。

 

「性別変わってるわね、ルークよ。」

 

リアスが言う。

 

「アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンです。」

 

小猫が言う。

 

「そして僕がゼルガディス=グレイワーズだ。」

 

祐斗が言う。

 

話が唐突過ぎて追いつかないんだけど・・・。

 

「どういうことなんだ?」

 

「あははは、訳は後で話すよ。ゼノヴィアさん。まずはあの異形と化した聖剣を破壊しよう。」

 

「あ、ああ、わかった。」

 

そう言って祐斗とゼノヴィアはフリードに剣を向ける。

 

「なんなんですか?あんたらだけで盛り上がっちゃって!置いてけぼりにした罰を与えちゃいますよ!」

 

そう言ってフリードは2人に向かうが

 

地撃衝雷(ダグ・ハウト)!」

 

祐斗の魔法で現れた岩の槍がフリードに向かう。

 

「なんですと!」

 

岩の槍をなんとか捌く。

 

「ふふふ、私も本気を出そうか。──ペトロ、バシレイオス、ディオニュシウス、そして聖母マリアよ。我が声に耳を傾けてくれ。」

 

ゼノヴィアの言葉で空間に歪みができそこから剣の柄が出て来る。

 

「この刃に宿りしセイントの御名において、我は解放する。――デュランダル!!」

 

言葉と共に剣を引き抜く。

 

デュランダル!?

 

「ばかな!私の研究ではデュランダルを使える領域まで達していなかったはずだ!」

 

バルパーが叫ぶ。

 

「私は数少ない天然物でね。デュランダルは触れたものは何でも斬り刻む暴君でね。私の言うこともろくに聞かない。だから、異空間に閉じ込めていたのさ。」

 

なるほど~、奥の手位あると思ってたけどまさかデュランダルだったとはね~。

 

「さて、木場祐斗。共に破壊しようじゃないか。」

 

「ああ、行こうか。」

 

フリードに2人は向かう。

 

「なんなんですか!その超展開!」

 

そう言って能力を全開にして戦っているが

 

擬態はデュランダルに破られ天閃、夢幻、透明と使ってもすべて見切られ最後には祐斗の一撃で剣ごと斬り伏せられた。

 

「そんな・・・・。」

 

「みんな、見ていてくれたかい?僕達の剣は異形とはいえエクスカリバーを超えたよ。」

 

そしてバルパーに向き直った祐斗に横から光の槍が飛んでくる。

 

まずい!が、

 

封気結界呪(ウィンディ・シールド)!」

 

ゴガアアアアアアン!

 

祐斗に当たる直前に風の結界が張られ防御する。

 

「なんとか間に合いました。」

 

今のは小猫が!?

 

「ありがとう、助かったよ小猫ちゃん。」

 

今の攻撃でバルパーがコカビエルの元に下がる。

 

祐斗とゼノヴィアもこっちに戻ってきた。

 

え~と、ということはやはし・・・。

 

「ゼノヴィア以外は私の()仲間だったってことでいいの?」

 

「ええ、記憶を引き継いでいるって感じかしら?」

 

「そうですわね。」

 

「そうみたいです。」

 

「そうだね、でもこの話は後にしよう。」

 

「ええ、そうね。先にあいつらを片付けないといけないものね。」

 

そう言ってコカビエルとバルパーを睨む。

 

「ふははははは、中々やるじゃないか!アザゼルからリナの事は聞いていたがその仲間もやるなぁ。ここからは俺も参加させてもらうぜ?」

 

そういってコカビエルはオーラを開放する。

 

「っ!このオーラは!」

 

「そうみたいね。最悪の予想が当たったみたい。」

 

祐斗の言葉に私は答える。このオーラは身に覚えがある。

 

転生以前の私の記憶だけど。

 

「どういうこと?」

 

「みんなも事情はわかっているわね?あいつは以前あっちで滅んだ魔族よ。しかも最悪な部類に入る方の。」

 

「ほう、気付いたようだな。リナ・インバース。」

 

「ええ、出来れば二度と会いたくなかったんだけどね。ドラゴンズピークで冥王フィブリゾによって滅ぼされた五人の腹心の一人 ──魔竜王(カオス・ドラゴン)・ガーヴ──」

 

「本当なの?里奈。」

 

朱乃が聞いてくる。

 

「ええ、本当よ。以前の私と祐斗、小猫はガーヴが滅んだ事件の中心にいたのよ。」

 

「でも先輩、もしかして。」

 

そうなのだ

 

「力が大分落ちてるわね。一度滅んだ影響か、それとも転生の影響か。それでも私達の脅威な事には変わりないわね。」

 

「そうだね。全員なら倒せるかもしれないけど時間が無いからね。」

 

「残り15分位かしら?」

 

リアスが時計を見て言う。

 

「とはいえやらなきゃいけないのは分かってるわよね?」

 

みんな無言で頷く。

 

「祐斗、小猫、ゼノヴィアはバルパーをお願い。多分あいつも元魔族だわ。気を抜いちゃ駄目よ。」

 

「ああ、もちろんさ。」

 

「先輩達も気をつけてください。」

 

「こっちはなんとかしよう。」

 

私はリアスと朱乃に言う。

 

「前の能力と記憶はどれくらい?」

 

「魔法は記憶から引き出して使えるわ。けど以前のような接近戦は無理ね。体が付いてこないわ。」

 

リアスが答える。

 

「私も同じ感じですね。」

 

朱乃も同様か。確かに体までは引き継がれないもんね~。

 

「じゃあ、私が前線に出るしかないか。とりあえず援軍来るまで頑張ってみますか。リアス、朱乃援護頼むわよ?」

 

「ええ、ただ無理はしないでね?」

 

「私も出来るだけ援護しますわ。」

 

ドライグ、いくわよ?

 

『応!少々無茶だが仕方ないな。』

 

禁手化(バランスブレイク)!」

 

声と共に私の服装が変化する。

 

「みんな!いくわよ!」

 

みんながそれぞれの相手に向かっていく。

 

アザゼル、頼んだわよ!




ガーブじゃなくても良かったかも・・・。

次回 超ご都合主義全開② になります。

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