誰かな?
驚愕の転生者!
フェニックスを倒した数日後アザゼルから連絡が来た。
「どうしたの?アザゼル。」
「ああ、大分前におまえさんが提案してた物の試作が出来たんでな、試験運用してみないかって思ってな。」
「ええ!ちょ、本当に出来たの!?あれが!」
「ああ、すんげー苦労したけどな。ただ実現できればこれほどの武器とか補助装置はそうそうないだろ?実用までいければ革命レベルだぜ?」
おお!そこまで言うとは本当みたいね。グリゴリの技術侮りがたし!
「やるやる!そんで時間と場所は?」
「時間あるならいまからでもいいぞ?場所は~・・・迎えよこすわ。」
「オッケー、今からでいいわよ。こっちから提案した代物だしね。喜んで行くわ。」
「ああ、わかった。それじゃあ屋上に迎えよこすから今から向かってくれ。」
そう言ってアザゼルは通信を切った。
ふふふふ、これが使い物になるなら新たな武器、切り札にもなりうるわね。
そして屋上に着いた私を待っていたのはレイナーレだった。
「里奈さん!お待ちしてました!」
なぜか目をキラキラさせながら私に声を掛けてきた。
「え~と、レイナーレだったっけ?アザゼルに使ってもらってるの?」
「はい!里奈さんのおかげです!おかげでアザゼル様直属の部下にしてもらう事が出来ました。」
「よかったわね。アザゼルも結構人情に弱いというか甘いというか・・・まぁ、なんにしても良かったじゃない。」
「ありがとうございます!多分これから連絡役が私になると思うのでよろしくお願いします!」
「ええ、これからよろしくね。それで行き先は?」
「ああ、そうでした。それではこれから冥界の実験場に飛びますのでこの魔方陣に入ってください。」
そう言って魔方陣を展開し私と一緒に転移した。
「おう!待ってたぜ!」
「直接は久しぶりね、アザゼル。」
「それで・・・どうして魔王とその女王がいるの?敵対者じゃないの?」
そうなのだ、転移した先にはアザゼルと魔王サーゼクス・ルシファーとその女王グレイフィア・ルキフグスがいたのだ。
「やあ、直接会うのは初めてだね、兵藤里奈さん。フェニックスとの試合興味深く拝見させてもらったよ。グレイフィアの言うとおりだったね。」
「でしょう?ああ、お久しぶりです、
「・・・・・・・・・・・へ?」
「ぶはははははは!いい反応だぞ!里奈。話した甲斐があったってもんだ!」
へ?何言ってるの?え、どういうこと?
「まぁ、隠してても仕方ない。グレイフィアよろしく頼むよ。」
「分かりましたサーゼクス様。では。」
ドン!
「え!ちょ!まさか!」
グレイフィアさんが言った直後に彼女の纏う雰囲気というかオーラが変わった・・・ていうかこれって!
「リナ~、こっちでも随分
笑顔で言っているのだが・・・その表情がさらに恐怖感を増している。
「ま、まさか、ね、ね、姉ちゃん!?え!嘘!なんでここに!?」
そう、居るはずがないのだ。転生者の人数は合計で10人だったはずだ、敵味方含めて。
「ああ、私も頼まれたのよ。あいつに。聞いてなかった?」
「そんなの聞いてないわよ!こっち来てから連絡すら来てないのよ?」
「あいつ、相変わらずなんだから。それともまだ
姉ちゃんと知り合いだったぽいわね。・・・って
「気付いてないってどういうこと!?」
「ああ、里奈は最初からリナだったわね。私は最初はグレイフィア・ルキフグスだったのよ。」
「へ?それってどういう・・・。」
「そうね~、記憶喪失状態だったって言えばわかるかしら?」
「それは途中で思い出したってこと?」
「そうなるのかしら?転生の影響だと思うんだけど・・・そういえば言ってたわね
「
「そうね、私と同じかそれ以外だと性別や種族が違うってパターンもありうるわね。」
ということは相手が気付いてないだけでもう会ってる可能性もあるのか。
「それで、姉ちゃんはどうやって気付いたの?」
「あんたがフェニックス戦で
最近すぎる!てかあのシーンで思い出すか!普通!
「あんたねぇ、あの魔法見て衝撃受けないほうがどうかしてるでしょ。フィールド割れそうだったんだから。」
そう言われればそうかもしんない。
「それで、姉ちゃんはこれからどうするの?」
「私はグレイフィア・ルキフグスとして生きていくわよ?旦那と子供もいるんだし。」
「旦那!子供!」
「そこにいるわよ。」
と言ってサーゼクスさんを指差す。
「ええええええええええええええええええ!」
「一応気付く前の人格がベースだからちゃんと愛しているわよ?今の話し方はリナに合わせてるだけだからね?」
「そ、そういうこともありうるのか・・・それにしても姉ちゃんが人妻って・・・。」
「何か文句あるかしら?」
「ありませんです!お姉さま!」
「よろしい。それとだけど、あんた悪魔になりなさい。」
「え、なんで?」
「この件終わるのがいつになるか分からないのに、人間の寿命でなんとかするつもりだったの?」
「え、いや~、なんとかなるかな~って。てへっ。」
「てへっ。じゃないわよ!他のメンバーが悪魔とかだったらどうするつもりだったのよ!解決できずに寿命尽きました!そんであんたは他のメンバーに丸投げするんかい!え!どうなのよ!」
「いや、姉ちゃんいればなんとかなるんじゃ?」
「私は、手伝いというか簡単なサポートくらいしかやらないわよ?そもそもあっちで死んだ直後に
『ルナさん、死んで早々悪いのですが転生してくれませんか?僕も後で行くので。』
って問答無用で転生させられたのよ!だから詳しい事情も聞いてないの。それから私はサーゼクスの女王だからうかつに動けないの!わかった?そういう訳で悪魔になってもらうわよ?私の眷属に!」
「姉ちゃんの眷属なの!?」
「当然でしょう?あんたの力量だと私くらいじゃないと眷属にできないのよ。その後リアスとトレードしてリアスの眷属になってもらうわ。」
「え~、でも実力差があると無理なんじゃ・・・。」
「転生は、ね。トレードなら問題ないわ。
『な!』
私だけじゃなくてサーゼクスもアザゼルも驚いている・・・アザゼルもあの試合見たんかい。
「はぁ~、姉ちゃんには隠し事できないわね~。」
「理由は?」
「私1人で勝ったことになったらリアスの今後に影響でるかな~?って考えたのよ。それとリアス達にギリギリの実戦経験積んでもらおうと思ったのよ。」
「まったく、相変わらずお人よしなんだから。」
くそう、さすがに姉ちゃんの目は誤魔化せなかったか。
姉ちゃん登場!ストーリーにはあんまり関わらない方向です。チートすぎるし。
里奈:なんで転生させたの!?
面白そうだから。あと、里奈の制御役。
里奈:・・・。
里奈を悪魔にする方法がこれしかなかったんだもん。
里奈:無理矢理すぎじゃない?
転生無理ならトレードならいけるかな~?なんて。