緋弾のアリアAA(+A)~リリカル、マジカル、武偵なのっ!~ 作:タカヒロオー
また、独自設定を多分に含んでますのでご了承ください!
なお、今回はプロローグなので短めです。
第0弾 2人のA~プロローグ~
…現代日本、この時代凶悪化の一途をたどる犯罪に対抗するべく、1つのある資格が新設された。
その資格を所持する者はあらゆる武装を許可され、あらゆる荒事を有償で解決する。
その者たちの名は武装探偵…通称『武偵』。
これは、武偵を目指す少女たちが足掻きながらも成長していく物語である。
SIDE:あかり
チュンチュン…
「ん~、よく寝たぁ…」
あたしは目を覚ますとベッドの上にぺたんと座り込み、壁にはった一枚のポスターを見つめる。
そこにはセーラー服を身に纏い、二丁拳銃を構えた少女の姿。…武偵高校強襲科(アサルト)2年、神崎・H・アリア先輩。…あたしの憧れの人だ。
「あ~んアリア先輩、大好き…♪」
あたしは目の前のアリア先輩に頬擦りする。でも次の瞬間、あたしの視線は時計に釘付けに…
「…うぎゃー!遅刻だぁーっ!」
あたしは慌てて制服に着替えるとキッチンへ向かい、そこにいる妹…間宮ののかに文句をいう。
「ののかっ!なんで起こしてくれなかったのーっ!」
「…起こしました。」
あたしの叫びに振り向いたののかの顔には…あたしの足跡。
「そしたらこうなったんだけどお姉ちゃん?」
「…ごめんなさい。」
ののかの顔をみてあたしは素直に謝る。
「別にいいよいつもの事だし。…それより時間は?」
…あっ、そうだ!…あたしは慌てて身支度を整える。
「…えっと、ハンカチ持った、定期入れ持った…あーっ、ケータイがぁーっ!」
「はい、これでしょ?」
「あー、ありがと!」
ののかが持ってきた携帯電話を受けとる。
「もーっ、防弾制服ちゃんと着るっ!…それに銃も忘れてるよ!」
…いけないいけない、肝心な物忘れるとこだった。
わたしは机の上の愛銃・マイクロUZIをガンホルダーに仕舞う。
「じゃあののか、先に行くね…チカン!クルマ!スリには気をつけるのだゾッ!!」
「ハイハイ…行ってらっしゃい、お姉ちゃん♪」
あたしは家を出ると学校へ駆け出した。
…あたしの名前は間宮あかり。東京武偵高校強襲科1年生!
憧れのアリア先輩目指して頑張るぞ、おぉーっ!
NO SIDE
時同じ頃、武偵高校が所在する通称『学園島』にある高級マンションの一室…この部屋からもう1人の主人公の物語もまた、始まりを迎えた…。
SIDE:???
チュンチュン…
鳥の囀りにわたしは目を覚ます。
「ふわぁ~っ…よく寝た…」
わたしはベッドから身を起こすと、制服に身を包みダイニングへ。
キッチンにいくとわたしの事を幼少のころから守ってくれる執事・鮫島が迎えてくれる。
「おはようございますア……お嬢様。朝食の支度は整っております。」
「おはよう鮫島!…いつもながら完璧な仕事ね。」
「畏れ入ります。」
鮫島はわたしが東京の武偵高校に通う事が決まるとすぐ、このマンションと身の回りの家具一式も手配してくれた…本当に頼りになるわね。
「さっ、お紅茶が冷めないうちにお召し上がりください。」
「ありがとう…いただきます!」
わたしはクロワッサンを口に入れるとテレビの音声を少し大きくする。…気になるニュースが流れていたから。
『…昨日起きました立て籠り事件は武偵高校の生徒たちの活躍により無事解決…』
さすがうちの学校はエリート揃いね。…わたしも挑みがいがあるわ、特に…
わたしはテレビに映る1人の少女の映像を見つめる。
ピンクの長い髪の毛をツインテールにした、小柄な少女…でも、この子こそわたしがこの武偵高校を選んだ理由。
「…相変わらずのご活躍ですね、アリア様は…」
「…そうでないと張り合いがないわ。…ご馳走さま、それじゃ行ってくるわ鮫島。」
「行ってらっしゃいませ、ア……お嬢様。」
わたしは机の上の相棒を手に取り声をかける。「おはようフレイムアイズ!…今日もお願いねっ!」
『おうよっ、任せなア……嬢ちゃん!』
見た目は普通のブレスレットだけど、フレイムアイズはわたしが今の力を得た6年前からずっとわたしを守ってくれてる頼もしいパートナーだ。
フレイムアイズを右腕に装着し、愛銃をガンホルダーに仕舞うとわたしは玄関のドアを開けた。
「…待っててアリア[お姉ちゃん]、すぐ追い付いて見せるからっ!」
…わたしの名前はアリサ・バニングス。東京武偵高校強襲科の1年生。
目指す頂きは武偵高校のトップのみっ!…突っ走っていくわよ!!
どうでしたか?
読めそうだったらどうか引き続きのご愛顧をお願いします。
また活動報告にてアンケートをしてるのでそちらもどうか。
次回「第1弾 緋弾との出逢い」でまたお逢いしましょう。
…見てくんないと風穴っ!!