東方染色記   作:折れない黒鉛筆
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どうも、筋肉痛に悩まされているうp主の折れない黒鉛筆です。
まずは第一話を見てくださった方、ありがとうございました。拙い文章でしたが見てくださってとても嬉しいです。
さて、今回の第二話ですが、タイトルや前回の予告でも言ったように、「普通の魔法使い」が登場します。お楽しみに。
では、第二話をどうぞ。


(念のため)前回のあらすじ
康介が神社にお参りしようとしたら変な光に包まれた
気付けば康介は異世界的なところに飛ばされていた
霊夢と出会い、今自分がいるこの世界について聞いた


第二話 幻想郷と普通の魔法使い

少女説明中…





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霊夢「…どう?理解できた?」
康介「…はい、一応理解出来ました。」
どうやら俺の読みは当たっていたようで外れていたらしく、ここは"幻想郷"という異世界のようなもの(正確には異世界ではないらしい)らしく、忘れ去られた物や人や妖怪が訪れる場所らしい。そして俺のような外の世界から来た人のことを外来人と呼んでいるらしい。…ってあれ?
康介「あの…もしかして俺って忘れ去られたんでしょうか?」
霊夢「いや、その可能性は低いわね。だって外の世界で普通に生きてりゃ忘れ去られることなんてほぼほぼ無いから。」
じゃあ俺はなぜ幻想郷に来てしまったのだろうか。もしかして境内に入ったときのあの光が原因か?ていうか俺、元の世界に戻れるのか?仮にもし戻れなかったら色々と困るんだが。バイトのこととか高校のこととかスプラトゥーンのこととか。
霊夢「その心配はいらないわ。私かもう一人あいつの力があればあなたを元の世界に戻すことができるわよ。」
康介「サクッと心読まないでくださいよ…で、本当に戻れるんですか?」
霊夢「ええ、準備に丸一日かかるけどね。ちゃんと元の世界に戻れるわよ。」
それを聞いて俺は安心した。とりあえずこれで元の世界に戻ることができる。
霊夢「但し、もし戻るならここでの記憶をすべて消させてもらうわ。外の世界に幻想郷があると知られると色々面倒だから。」
康介「はい。わかりました。」
霊夢「そういえばあなたの名前何?」
そういえば名乗ってなかった。俺としたことがすっかり忘れてたぜ。
康介「俺の名前は天ケ原 康介と言います。よろしくお願いします、霊夢さん。」
霊夢「康介、短い間だけど宜しくね。あとさん付けしなくて良いから。」
康介「了解。じゃあさん付けしないでおく。」
霊夢「…急にタメ口にならないでくれる?」
康介「俺の中ではさん付けしない相手はタメ口でいいんだよ。…そういえば、今日泊まるとこ無いな…どうする?」
日も落ち始めている。幻想郷には妖怪もいるらしいので剣道以外でまともに戦えない俺が妖怪なんかと出くわしたら死しかないだろう。死なないためにはとりあえず今晩泊まれるところを探さなくては。
霊夢「あらほんとね。こういう時にあいつが来てくれたら私が泊めなくて済むのだけれど…」
するとその時、微かに遠くの方から声が聞こえた。俺は思わず声が聞こえた方を振り向く。条件反射ってやつかな?多分。そこにはこちらに猛スピードで向かってくる箒に乗った少女が一人。
箒に乗った少女「おーい!霊夢ぅ!遊びに来てやったぜええ!!」
霊夢「あっ、噂をすればなんとやらね。」
その少女はスピードを緩めることなくこちらに向かってくる。
康介(あれ?このままだと俺あの子とぶつかるんじゃね?)
俺はそう思い、すぐ左に数歩ステップを踏む。ステップを踏み切ったその瞬間、俺の少し右を少女が通過。少女はそのまま地面に激突し、激しい音と共に土煙が上がった。
康介(あっぶね…ステップ踏んでなきゃ多分死んでるか重傷負ってたぞ俺…)「えっと…大丈夫か?」
心の中で冷や汗をかきつつ、土煙の中にいる少女に声を掛ける。
霊夢「心配しなくても大丈夫よ。魔理沙、早く起きたら?丁度あなたに用があったのよ。」
霊夢がそう声を掛けると、魔理沙と呼ばれたその少女が土煙の中から出てきた。
魔理沙?「いてて…着地またミスっちまったぜ…」
霊夢「あんた着地ミスるの何回目よ…まったく…」
魔理沙?と霊夢が軽く会話を交わす。すると魔理沙?が俺の存在に気づいたのだろうか。こちらを見た。
魔理沙と呼ばれた少女は一言で言えば魔法使いのような服装だった。リボン付きの黒三角帽のようなものを被っており、そこから片方だけおさげにした金髪が前に垂れていた。白のブラウス?の上に黒い服を着ており、黒スカートの上には白いエプロンが巻かれていた。
魔理沙?「お、お前誰だ?この辺じゃ見ない顔だな。それに服も珍しいぜ。」
康介「俺の名前は天ケ原康介。ついさっきここに来たいわゆる外来人ってやつらしい。」
魔理沙?「お、外来人か。私の名前は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだぜ!」
康介「やっぱり魔法使いか…てか魔法使いってほんとにいたんだな…」
魔理沙「魔法使いはほんとにいるんだぜ。よろしくな!康介!」
康介「ああ、宜しく。魔理沙。」
魔理沙と軽い自己紹介を交わしたところで霊夢が魔理沙に話しかける。
霊夢「魔理沙、少し頼みたいことがあるんだけど…」
魔理沙「おう、なんだ?」
霊夢「この康介ってやつ、今晩だけあんたの家に泊めてもらえない?」
魔理沙「え?なんで私がしないといけないんだぜ?霊夢がすれば良いじゃないか。」
霊夢「…面倒くさいのよ。」
魔理沙「ま、そんなとこだろうと思ったぜ。仕方ない、私の家に泊めてやるよ。」
その会話を聞いていた俺は一安心した。これで泊まる場所の確保ができた。(俺は何もしてないけどな。)
霊夢「あんたならそう言ってくれると思ったわ。…んじゃ、後は宜しく。私は康介を外の世界に帰すための準備があるから。」
そう言うと霊夢は神社の中に戻っていった。今から準備をするのだろうか。…巫女さんも大変だなあ。
魔理沙「…じゃあ行くか。康介、箒の後ろ乗れ。」
康介「…え?何処へ?」
突然話しかけられて俺は若干驚く。
魔理沙「魔法の森にある私の家に行くんだよ。もう日が沈みかけだろ?」
気づけば、日が沈みかけで辺りが暗くなり始めている。急がないと妖怪に襲われてマジで死ぬかもしれない。そう思った俺は箒に乗って飛ぶ準備をしている魔理沙の後ろに乗った。若干不安定だがどうにかなると思う。
魔理沙「じゃあ行くぜ…飛ばすからしっかり掴まってろよ?」
康介「えっまだ心の準備g」
俺がそう言い切らないうちに魔理沙と俺を乗せた箒は宙に浮かび、そのまま猛スピードで進みだした。






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魔理沙「ほら着いたぜ。ここが私の家だ。」
魔理沙のその言葉で俺は箒から地面へと降りた。箒が進むスピードはとても速く、博麗神社から3分程でここへ着いた。…にしてもよく箒から落ちなかったな俺。
ついさっきの魔理沙の話からするとここは魔法の森という場所らしい。なんかすごく神秘的な場所だ。何故かは分かんないけど。
そして俺の目の前には魔理沙の家がある。そばには「霧雨魔法店 なんかします」と書かれた看板が。
康介「魔理沙の家って自宅兼店舗なんだな。」
魔理沙「ああ、今まで仕事の依頼で来た人はほぼいないけどな。」
康介「ところで、なんかしますって具体的には何するんだ?」
魔理沙「そりゃなんかするぜ。妖怪退治とか水道管の工事とか。」
康介「割と何でもしてくれるんだな…」
そんな会話を交わしつつ、俺と魔理沙は玄関の前に着いた。魔理沙がドアを開け、魔理沙の次に俺が魔理沙の家へと入った。
康介「お邪魔しまーす…」
魔理沙「一人暮らししてるから誰もいないぜ?」
康介「それを早く言えよ。てか散らかりすぎでしょ…」
魔理沙の家は色々なものが散乱していて、散らかっているどころの話じゃなかった。俺の部屋も散らかってたけどここまで酷くないぞ。一体どうすればこんなに散らかるんだ…?
魔理沙「気づけばこんなに散らかってたぜ。」
康介「サクッと心読むなって…ちなみに、片付ける気は?」
魔理沙「全く無いぜ。」
康介「ですよねー」
そんなどうでも言い会話を交わしつつ、何とか俺はテーブルの近くのイスに座る。気付けば魔理沙がキッチンに立ち、料理を始めていた。
康介「魔理沙って料理できるんだな。てか俺も手伝おうか?」
魔理沙「ああ、大丈夫だぜ。客人へのもてなしってやつだ。」
康介「魔理沙って意外と気が利くんだな。」
魔理沙「当たり前だろ?デキる女は違うんだぜ。」
康介「まあ当たり前か。…そうだ、手伝わずにこの家にいるのは少し居心地が悪いから明日の朝食は俺が作るよ。」
魔理沙「本当か?じゃあ明日の朝食は頼んだぜ。…不味かったら魔法ぶっ放すからな。」
康介「…本当にぶっ放さないでよ?」
そんな冗談?も交えた会話をしていると、魔理沙が料理を持ってこちらにやってきた。どうやらキノコ料理のようだ。
魔理沙「料理出来たぜー。一緒に食べようぜ。」
康介「早いなオイ…じゃあ食べるか。」
康介&魔理沙「「いただきます。」」
その日は2人で美味しいキノコ料理を食べた後、一人づつ風呂に入り、外の世界について魔理沙が聞きたがっていたのでひたすら話した。そして気付けば魔理沙が寝落ちしていた。俺の話つまらなかったのかな…結構興味深そうに聞いていたのにな…残念。
そう思っていると俺も眠くなってきた。とりあえず寝るかと思い、俺はイスに座り直してそっと目を閉じた。こっちの方がよく寝れるんだよな。
…とりあえず明日の夕方まではこの幻想郷にいるんだ。どうせなら楽しもうじゃないか。そう考えて俺は眠りについた。



次回予告
幻想郷での初めての朝を迎えた康介。魔理沙の提案で2人で人間の里へ行くことになった。「人間の里ってどんなところなんだろうか」と期待に胸を膨らませる康介。その人間の里でハプニングに巻き込まれることも知らずに…
次回!「人間の里でのハプニング」(仮)

いかがでしたでしょうか。今回も3000字余裕で超えました。と言うか3000字超えがデフォルトなのかなと思ってきてます。
さて、次回ですが、康介くんと魔理沙が人間の里に行きます。そんで色々観光します。つまり平和回…と思いきや、ハプニングに巻き込まれる…予定です。
とりあえず、また次回お会いしましょう。うp主の折れない黒鉛筆でした。

補足 康介くんが魔理沙に対して初めからタメ口だった訳
彼は幻想郷に来て緊張していました。彼は目上の人と話す以外に緊張すると人に対して敬語()を使ってしまうよく分からない癖があります。それで霊夢に対して最初は敬語だったのですが、霊夢の一言で緊張が解け、後に出てきた魔理沙にもタメ口で接した、ということです。