東方染色記   作:折れない黒鉛筆

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 皆さん、初めまして。この小説のうp主の折れない黒鉛筆です。
 このような小説は全く書いたことがないので文脈等おかしくなるところがあると思いますが生暖かい目で見ていただけると幸いです。
 それでは、第一話をどうぞ。

修正履歴(?)
2017/12/22 台本形式になっていたのを修正+ストーリーに関係ない程度に文を追加
2018/03/07 段落の始め(?)に全角スペースを追加+一箇所台本形式のままだったので修正


第一章 普通の少年と幻想郷
第一話 とある少年の幻想入り


 俺の名前は天ケ原 康介(あまがはら こうすけ)。今俺は遠くの友達の家に初めて行き、自分の家に帰るために駅へと帰路を急いでいるところだ。

「あいつの家…いいところだったな…」

 そんな事を一人でボソボソ呟きながら一人でこの辺りの地図を見ながら駅へと続く道路の端を歩く。

 ちなみに友達はこれから用事があるとか言って、この地図を俺に渡し、その用事のための支度を始めてた。別に駅まで送ってくれてもいいじゃないか。アイツのケチ。

 そんなことより、早く家に帰ってリハビリも兼ねたスプラトゥーンがしたい。ここ数日触っていなかったから少しは下手になっているだろうなあ。ちなみにSwitchは家に置いてきたからここ数日間はスプラトゥーン2の方もしていない。とりあえず早くスプラがしたい。

「うーん…どっちからリハビリするか…まあ普通なら2の方だよな…」

 そんな事を呟いていると、ふと視界に神社が入った。そういえば、最近俺がやっているコンビニのバイトがあまり上手く行っていない。ちなみにだが、ここ数日間は休みをもらっている。

 これから先コンビニのバイトが上手く行くようにあの神社でお参りでもしていこう。バイトでヘマしてクビになりたくない。そう考え、俺は神社へと続いているであろう脇道へと入っていく。

 少し遠いが、たとえ寄り道しても夜にはならない時間帯だから大丈夫だろう。多分。

 

 

 

 

 

 

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 5分くらい歩いたような気がする。ようやく(?)お参りしようとした目的の神社が近くに見えてきた。少し帰路から外れたが、地図を見れば余裕で駅まで辿り着けるだろう。少し心配ではあるが。

 そんなことを考えていると、神社の鳥居の前に着いた。ちなみにどうでもいい事だが、ここに来るまでに階段とかは無かったのでまだ気力が有り余っている。

「そういやこの神社の名前何だ…?」

 俺はふと気になったことを知るため、鳥居の上の方に視線を向ける。テレビゲームとかをやっているにも関わらず、何故か視力は良い方なので、これぐらいの距離ならはっきりと見える筈だった。しかし、

「……?この神社の名前何だ?鳥居がボロボロで全く読めないぞ…」

 そう、俺が寄り道しようとした神社はボロボロで名前すらまともに読めなかったのだ。しかも神社の癖に人気が全くしない。名前さえ分かればこの神社がどんな神社なのかスマホで調べられたのだが。

 そもそも神社がボロボロって何だ?この辺りの地域の人とかこの神社の巫女さんとかが管理とか手入れとかしてるんじゃないのだろうか?ちなみに、神社がボロボロなことに対してキレてはいない。キレてないですよ。珍しいなーって思っているだけだ。

 まあ、ここで神社に巡り合ったのも何かの縁だし、コンビニのバイトが上手く行くためだ。そう思い、俺はお参りを続行することにした。

 ふと気付けば日が落ち始めている。早く元の道に帰らないと面倒くさいことになりそうだ。だからさっさとお参りして元の道に帰ろう。

 そんな事を考え、俺は鳥居をくぐり、神社の境内に足を踏み入れた。

 その瞬間、眩しい光が辺りを包み込んだ。俺はその光が眩しすぎて目を瞑り、手で覆い隠す。

(ああ、どこかのゲームでもあったけど、めのまえが まっしろに なった!ってこういう感じなのか…)

 

 

 

 気付けば光は無くなっていた。そして目の前にはつい先程も見た神社が……

「ん?神社の境内こんなに広かったか?」

 そう、鳥居をくぐる前に見た神社の境内の広さと鳥居をくぐった後、つまり今見ている境内の広さが全く違っていたのだ。慌てて鳥居の外に出て、もう一度神社の名前を確認する。するとそこには、

「博麗…神社?なんだそれ?」

 思わず声に出してしまう。何故なら全く聞いたことのない神社名だったから。しかしこれがこの神社の名前で間違いないだろう。

 そうだ、この神社が博麗神社っていう名前ならスマホで検索すれば今俺がいる場所がわかる。そう考え、俺はスマホを取り出し、検索しようとする。

「ん?圏外?」

 そう、スマホの電波表示は圏外を示していた。困ったぞ。これだと検索どころか友達に連絡すらできないじゃないか。

 そしてふと俺は(何となくだが)後ろを見て、絶句した。

「階段がある……何故?」

 そこにあったのは、とても長い階段だった。階段の終着点が見えないくらいの。どう考えてもおかしい。だってこの神社に来る前は階段なんて無かったはずだ。というかそもそも俺階段登ってない。

 神社の鳥居に寄り掛かり、少し考える。何故鳥居をくぐった瞬間境内の敷地が広くなり、ボロボロだったはずの文字が読めるようになり、スマホの電波表示が圏外になり、登ってもない階段が現れたのか。少しばかり俺は考えることに集中した。

 

 

 

 

 

 

─────

 

 

 

 

 

 

 3分ほど考えただろうか。俺はある一つの結論(?)に辿り着いた。だがしかし、もし俺の立てた結論が本当なら、俺は今相当大変な状況に置かれていることになる。

「もしかして俺…異世界とかそういう感じのやつに飛ばされた感じか?」

 この考えはあまりにもファンタジーしてるので最初はありえないと思っていたが、考えていくうちにそうとしか思えなくなってきた。俺は謎のあの光に包まれ、異世界?のような場所に飛ばされた。そう考えたとすれば、全ての辻褄が合う。

「…これからどうする?とりあえずお参りするか?」

 呑気な事を言っているというのは自分でもよく分かっているつもりだ。これから先どうなるか分かったもんじゃない。ならとりあえずお参りだけはしておこうという安易な考えだ。ていうかお参りする内容コンビニのバイトがどうとか言ってる場合じゃねえな。もっと大事なことを願わなきゃ。

 カバンの中から財布を取り出しつつ、境内の中にある賽銭箱に近づいていく。その途中で何かに見られているような視線を感じたが気のせいだろう。周りには何もいなかったし。気のせいであってくれ。俺こういうのにはほんと弱いんだから勘弁してほしい。

 賽銭箱の前に立ち、財布の中から適当に50円玉と100円玉を一枚ずつ取り出し賽銭箱の中に入れる。

(このよく分からない世界から早く元の世界に戻れますように・・・)

 カラカラと2つの硬貨が賽銭箱に当たって音が鳴る。その音が鳴った瞬間、奥にあった襖が音を立てて勢い良く開いた。突然のことで俺は驚く。心臓止まるかと思ったわマジで。

 襖の奥から出てきた黒髪の少女は、ぱっと見巫女のような服装をしていた。しかしよく見ると赤をベースとした服に白色の袖がついていた。さらに腋と肩が露出しており、頭に大きい赤いリボンをつけていた。

「あ、地元の人ですか?少し聞きたいことg」

「あなたよね!?お賽銭入れてくれたの!!一体いくら入れたの!?」

 いきなり少女に駆け寄られて両肩を掴まれ、体を揺さぶられながら興奮気味に話され若干困惑する。だって初めてのことだから。女の子に両肩掴まれることが。ていうか体揺さぶらないで。頭痛くなる。

「えっと、150円いr」

「本当!?ありがとう!!」

 また言葉を打ち切られる形で少女が話す。とりあえず最後まで喋らせてくれ。ていうか150円入れただけでこんなに喜ぶのか…この神社どんだけ貧乏なんだ?

「えーと…とりあえず肩から手を離してもらえませんかね?」

 そう俺が言うと黒髪の少女は手を離してくれた。案外素直で良かった。

「とりあえず…貴女は誰ですか?」

「私?私の名前は博麗霊夢。この博麗神社で巫女やってるわよ。」

 霊夢と名乗った少女は、次に俺の方をジーッと見始めた。

(何だ?俺の顔に何かついてるのか?)

 そんな風に考えていると、程無くして霊夢が喋りだす。

「あなたのその服装に加えこの幻想郷でそこそこ有名な私を知らない…さてはあなた、外来人ね?」

 幻想郷?外来人?何か今の霊夢の話から意味分からん単語がいっぱい出てきたのだが…

「えっと…どういう事ですか?詳しく説明してください」

 俺がそう聞くと、霊夢さんは一から説明してくれた。




次回予告(?)
 何故か幻想郷に来てしまった康介。霊夢から幻想郷とは何たるかを一から聞いていく。そこに現れる至って普通の魔法使い…
(この地点で誰が来るか大体の人は分かるはず)
次回!「幻想郷と普通の魔法使い」(予定)

 若干中途半端ではありますが文字数が文字数なので(気付けば3000文字突破してた)ここまでを第一話とさせていただきます。
 いかがだったでしょうか。もしよろしければ感想等書いていただけるとうp主が泣いて喜びます。
 ではここらで。うp主の折れない黒鉛筆でしたー。

補足 天ケ原康介くんについて
 高校二年生で剣道部所属。勉強はそこそこできる方で運動神経は良い。
実はゲーマーで主にスプラトゥーンをやり込んでいる。その為か反射神経はとても良い。一応1のS+カンスト勢。2では全ルールS+まで到達している。
 性格は基本やるときはやるタイプ。それ以外は基本マイペース。

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