序章が長いのでざっくりあらすじと登場人物、用語紹介を作りました。1章はこんなお話です。
++++++++++++++
目を覚ますとなぜか推定3歳の幼女エルーシャになっていた斉藤夏芽。
彼女の斉藤夏芽としての最後の記憶はブラック企業で使い潰されクビにされ、その鬱憤を晴らすために自棄酒した記憶_________「あ、これあかんやつや」彼女は急性アルコール中毒で死んだ可能性に気付いて青褪めた。
しかしもともと阿呆……もとい無駄に前向きな彼女は、折角の第二の人生を楽しもうと決意する。
そして始まった異世界生活。保護者はエキゾチック美人な男性サクセリオ。
教育係だという美人はベタベタにエルーシャを甘やかしたかと思えば、異世界知識の詰め込み授業に魔物の跋扈する洞窟に放り込むなど極端な一面を見せる。
そして3年の時が過ぎ、この時点で彼女は前世よりもはるかに逞しく生きる術を手に入れていた。
ある日サクセリオは「仕事の様子を見てくる」とエルーシャを残してどこかに消えてしまった。待てど暮らせど戻って来ずに、気づけば宿を追い出されて寒空の下に幼児が1人。
これはあかん、と生きるために仕事を探すが、幼い彼女を雇うものはこのシュピネラの街には居ない。年齢制限にひっかかって冒険者にもなれず孤児院も駄目だった。ならば別の町で食い扶持を探すしかあるまいと、エルーシャは旅立つことを決意する。彼女が6歳の時の出来事である。
そしていざ旅立ったものの、早々になにやら事件に遭遇する。
川から流れてきたルーと名乗る少女を助け、一緒に村を目指していると怪しい洞窟を発見する。なんと、そこはルーとその一行を襲った盗賊の根城だった。
なりゆきで交戦することになったエルーシャは、なんとか囚われていたルーの従者と協力し盗賊を洞窟に閉じ込めた。しかし盗賊は別の出口から外へ出て、エルーシャと盗賊の追いかけっこが始まる。
やっと逃れた物の、気づけば樹海。
彼女がそこから抜け出したのは、それから2週間後のことだった。
+++++++++++++++++
《登場人物》
■エルーシャ(斉藤夏芽)・・・元OLの28歳。目覚めたらすでに3歳児くらいの見た目だったので転生なのか憑依なのかは不明。慎重な一面を持つものの、勢いで行動することも多い。根っこは楽観主義で無駄に前向き。しぶとい。現金。美人に弱い。ビビリ。この世界での身元は不明で、父親は居るけど母親は居ないらしい。顔は前世と違うけど東洋系。一応生まれつきらしい言語チートをもっている。
■サクセリオ・・・褐色の肌の東洋風の顔立ちをした美人。男。どこかずれてる。教育は詰め込むくせにざっくりで「体で覚えろ派」。エルーシャを「エルーシャ様」と呼び敬語。ありえないほど高スペック。(空飛べて攻撃と回復両方の魔法使えてドラゴンを片手でくびり殺せる肉弾戦の強さなど)ある日「ちょっと手掛けてる仕事が破綻しそう」と言い残してエルーシャを残して何処かへ行ってしまう。多分当分出番が無い。
■ルー(ルチル・エリントス・フェルメシア)・・・エルーシャに助けられた5歳の女の子。人形のような金髪巻き毛の美幼女。実は王女様だったらしい。家臣の裏切りで危うく死にかけた。5歳なのにしっかりした良い子だったが、事件をきっかけに別の方向に吹っ切れた模様。
■ルーの従者・・・侍女のエレナとマリエ。護衛のカルトレとゴルディ。従僕のトム。他25名は死亡。
■アルフォルン・メイドラー・・・ルーの師匠の魔法使いだったが弟子の才能に嫉妬して殺害を企てた。
■盗賊
《魔法》
※総称は魔法だけどその内訳は「魔術(ほとんどの魔法使いはこちらに分類)→魔法(魔術の上位互換)(初級でも使えたら偉人レベル)
※大きく分けて6系統に分類。
■精霊術・・・精霊の力を借りて発動させる。もっともポピュラー。
■妖精術・・・妖精の力を借りて発動させる。精霊術に比べて出力不足。
■召喚術・・・魔物や魔物の霊魂に契約を刻み使役する。
■
■